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アウガルテンビーダーマイヤーは、野草やアルプスの花をモチーフにしたデザインが特徴です。鮮やかななブルーラインに小さな花が描かれた作品となっています。ウィーンのビーダーマイヤー時代の著名な画家であるダフィンガーが、皇帝フランツ一世の命を受けた事で誕生しました。アウガルテンの歴史が大変長く、５つの時代があります。1718年から1744年をデュ・パキエ時代、1744年から1784年をロココ時代、1784年から1805年をネオクラシカル時代、そして1805年から1864年をビーダーマイヤー時代、1924年から現在までをアール・ヌーヴォーもしくは、アル・デコ時代と呼ばれています。

上品なピンクのバラが描かれた「オールドウィンナーローズ」はその頃から伝わり受け継がれてきたシリーズです。アウガルテンは一度休窯していた後1924年に再興されました。その頃から造られ始めた「ウィンナーローズ」というアウガルテンの代表的なシリーズがありますが、「オールドウィンナーローズ」はこの「ウィンナーローズ」の元となったデザインでもあります。

スキャタードグレープリーブスは、1718年、ウィーンで誕生したオーストリアを代表する陶磁器メーカーであるアウガルテンが展開するシリーズです。白を基調とした陶磁器に、上品でやわらかみを感じるぶどうの葉をモチーフにした絵柄がバランスよく散りばめられています。また、スキャタードグレープリーブスの陶磁器には、金装飾が施されており、絵柄を一層引き立てています。職人によって1つ1つ丁寧に作られたスキャタードグレープリーブスの陶磁器は、繊細で上品な雰囲気を醸し出しています。スキャタードグレープリーブスは、ぶどうの葉をモチーフにしたアウガルテンが展開する他のシリーズとの相性も抜群です。

オリエンタルの美を夢みたアウガルテンは同社特徴の白磁に花々やヨーロッパの風景を描いたものと似た東洋の陶器に出会います。それが白磁の有田焼に赤絵の映える柿右衛門様式です。柿右衛門様式に影響を受けたカラフルシノワズリは、アウガルテン最古の絵柄の1つとされるプリンスオイゲンに赤や一際目を引く青で彩色を施したシリーズであり、優美な形と落ち着いた華々しくもどこか落ち着いた色合いが特徴です。長い間人気を誇る格式と遊び心のある、西洋の歴史と芸術と東洋の美の出会いが表れた逸品です。

アウガルテンのシリーズのひとつのメロンサービスは、ヨーゼフ・ホフマンが生み出したテーブルウェアです。ストライプのうねが特徴的なデザインで、黒と白、白と黄色、青と白などの様々なパターンがあります。掌に収まるようなサイズであり、奇抜なデザインから美術的な価値も高いほか、実用的であることにもこだわって作られています。