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国宝シリーズ 東京国立博物館創立150年 84円切手とは?

今回ご紹介するのは2022年10月12日に発行された特殊切手「国宝シリーズ 第3集 ~東京国立博物館創立150年~」です。

63円切手10種」「84円切手10種」が同日に発行されていますが、「63円切手10種」と「84円切手10種」では採用されている図案が異なります。

目次

国宝シリーズ 東京国立博物館創立150年 84円切手とは
どんな切手?

国宝シリーズ 東京国立博物館創立150年 84円切手

国宝シリーズ第3集~東京国立博物館創立150年~の「84円切手」の図案は全10種類で、販売価格は840円。発行部数は「63円切手10種」よりも多い1500万枚(150万シート)となっています。

2020年5月からスタートした「国宝シリーズ」は名称通り日本の国宝をテーマにした特殊切手です。

第1集(84円)では奈良時代から室町時代までの建築物を、第2集(84円)では室町時代中期から江戸時代前期までの建築物を取り上げました。

そして、この第3集では東京国立博物館開設150周年を記念し、東京国立博物館に蔵する国宝を取り扱っています。

切手の寸法も普通切手では見られない大きなものとなっており、特殊切手らしい豪華な仕様になっているのが特徴です。

国宝シリーズ 東京国立博物館創立150年 84円切手の特徴

国宝シリーズ 東京国立博物館創立150年 84円切手

国宝シリーズ第3集84円切手10種」では東京国立博物館に貯蔵されている絵画10種が図案に採用されています。

上段に
十六羅漢像(第九尊者)
虚空蔵菩薩像
雪景山水図1
出山釈迦図
雪景山水図2
の5種が並び、

下段に
鷹見泉石像
孔雀明王像
洛中洛外図屛風(舟木本)※右隻部分1
洛中洛外図屛風(舟木本)※右隻部分2
平治物語絵巻 六波羅行幸巻
が並んでいます。

このシリーズの見どころとして、掛け軸がミニチュアサイズとなるようデザインされていることが挙げられます。

切手の場合、作品の一部分が図案になることが多いのですが、この国宝シリーズでは掛け軸の全体図がわかるよう設計されています。

ちなみに『雪景山水図』と『出山釈迦図』は三幅対と呼ばれる掛け軸で、3つでひとつの世界観を表現しています。描いたのは南宋時代の宮廷画家・梁楷(りょうかい)。本作は雪山と旅人が繊細なタッチで描かれています。

過去にも「2枚で1セット」となる切手は発行されてきましたが、「3枚で1セット」となる切手はあまり見られないため、コレクションに最適な切手といえるでしょう。

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