自然の記録シリーズ 第2集84円切手(10種)とは?
ここで紹介するのは、特殊切手「自然の記録シリーズ第2集84円10種」です。
2022年1月24日に発行された切手で、「自然の記録シリーズ」は“科学的な観点で自然由来のものが描かれた写生画などを題材にしたシリーズ”となっています。
全10種類の切手をまとめたシートが200万シート販売されました。1シートあたりの価格は840円となっています。
自然の記録シリーズ 第2集84円切手(10種)とは
どんな切手?
2021年に発行された第1集は、江戸時代の植物図鑑『花木真寫(かぼくしんしゃ)』に収められた草花の写生画が10種類取り上げられ、それぞれ図案化されています。
一方、第2集のテーマは「鳥」です。江戸時代の鳥類図鑑『禽鏡(きんきょう)』に収録された写生画がデザインに使われています。
『花木真寫』も『禽鏡』も、そこに収められている写生画は草花や鳥の姿を正確にとらえた細密な描き込みが特徴で、まさしく“科学的観点にもとづいた写生画”と呼ぶにふさわしいものとなっています。
自然の記録シリーズ 第2集84円切手(10種)の特徴
すでに紹介したように、「自然の記録シリーズ第2集84円10種」は、「鳥」をテーマにした特殊切手であり、科学的な観点を持つ写生画をデザインに落とし込んだ切手が制作されています。
そんな切手のデザインのもとになった鳥類図鑑『禽鏡』全6巻を制作したのは、江戸時代後期の作家・曲亭馬琴と画家の渥美覚重でした。
馬琴といえば、江戸時代で最大級のベストセラーになった大長編小説『南総里見八犬伝』を書いたことで知られる有名作家ですが、馬琴は作家であると同時に大の鳥好きでした。
そして、好きが高じてとうとう図鑑を制作するまでになります。図鑑の絵に添えられている解説文は、馬琴が担当しています。ちなみに、絵を担当した渥美覚重は馬琴の三女・くわの夫でした。
全10種類の切手には、それぞれ『禽鏡』に収録された渥美覚重の細密な鳥の絵と馬琴による「文鳥 ブンチャウ」「矮鷄 俗ニ云 チャボ」などの添え書きがあります。
ただし1枚だけ、マクジャクを描いたと思われる絵にだけは、もともと『禽鏡』に添え書きがなかったため名前が書き添えられていません。
「1枚だけ名前が入っていない」という点では、統一感にやや欠けたところがありますが、きらびやかな羽を閉じてすっくと立ったマクジャクの高貴な姿を見事にとらえた絵を見ると、デザイナーが外すに忍びなかった心境がうかがえます。
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