フリースタイルレスリング世界選手権記念切手とは?
フリースタイルレスリング世界選手権記念切手は1954年に発行された切手です。
額面は10円。切手にはレスリングの試合中の選手が描かれており、緑色の単色刷りとなっています。
特段「希少価値が高い」と分類される切手とはいえないものの、躍動感のある描写が素晴らしい切手であり、現在も状態によっては高価買取が期待できる切手といえます。
フリースタイルレスリング世界選手権記念切手の歴史
1954年5月、東京体育館が完成。この完成記念として「フリースタイルレスリング世界選手権」が開催されました。
この大会は15ヶ国が参加する大きな大会ということ、また、「日本で開催された」という点でも非常に注目が集まりました。
実はレスリングはギリシャ発祥のスポーツということもあり、世界大会がヨーロッパ以外で開催されたことはなかったのです。
ちなみに日本は4位という結果をおさめており、レスリング界に大きな影響を与えました。
フリースタイルレスリング世界選手権記念切手の種類
フリースタイルレスリング世界選手権記念切手は、2銭と4銭の2種類です。
2銭は御座所の廊下を歩くふたりの人物が、4銭切手には「忠孝」という文字が描かれています。
また2銭は紫の単色、4銭は緑の単色刷りとなっています。
ちなみに2銭切手に描かれているのは明治天皇に勅語の下賜を受けた直後の光景で、御座所の廊下を歩く2人は教育勅語が発布された際に総理大臣だった山縣有朋と当時の文部大臣・芳川顕正とされています。
描いたのは明治を代表する画家のひとりである安宅安五郎です。
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フリースタイルレスリング世界選手権記念切手は額面、図案ともに1種類のみです。
図案のモデルとなったのはレスリングの練習試合をしている学生で、当時「レスリング界の父」と称された八田一郎が関わったというエピソードは現在も切手愛好家たちの中で語り継がれています。
発行枚数は400万枚。発行数としては「やや多め」といえる数字であり、これが希少価値にも比例した結果、現在「プレミアがつく切手」には分類されていません。
しかし、美品、または切り離しのないシート状切手であれば高価買取となる場合もあるので、ぜひ査定を受けてみてください。