広島平和記念都市建設記念切手とは?
広島平和記念都市建設記念切手は1949年に発行された記念切手です。
この名称にある通り、「広島平和記念都市建設法」が制定されたことを記念し発行された1枚で、切手には薔薇を持つ女性の姿が描かれています。
額面は8円。セピア色単色刷りとなっており、20面シート状で発行されました。よって、バラ切手として購入することも可能でした。
広島平和記念都市建設記念切手の歴史
戦後の復興が最優先とされていた日本。広島は原爆が投下されたことで街全体が壊滅状態であったうえ、財政難、人材不足などさまざまな困難に直面していました。
こうした状態から脱却するには国からの援助が必須とし、1949年、「広島平和記念都市建設法」が制定されました。同時に『平和記念都市』となった広島市は、この法律の制定を機にこれまで滞っていた復興活動を次々と進めていきました。
この切手は広島市から申請を受けて発行されたものです。戦後間もないこともあり、広島市民以外の日本人にとっても感慨深い切手であったことは言うまでもありません。
広島平和記念都市建設記念切手の種類
広島平和記念都市建設記念切手は1種類のみです。図案はこの切手のためだけに作られたオリジナルのもので、薔薇を持つ女性が採用されました。
発行枚数は200万枚です。この数字だけみると比較的多いように見えますがシートのままで現存しているものは少ないため、シート状のものは高い価値を持ちます。
また、発行初版の消印が押されているもの(通称「初日カバー」)は高い希少価値を持つといわれています。
こうした記念切手は状態や消印の内容によっても買取金額が変わるため、広島平和記念都市建設記念切手をお持ちであるならば一度詳しい査定を受けられることをおすすめします。
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