伸びゆく電気通信展記念切手とは?
伸びゆく電気通信展記念切手は、1949年に発行された記念切手です。
この年、東京三越で最新の電子機器や科学技術を展示する「電気通信展」というイベントが開催されました。
この切手はその開催を記念し発行されたもので、切手にはまっすぐに伸びる白い鉄塔が描かれています。
なお、伸びゆく電気通信展記念切手は小型シートです。1シートにつき20円切手が1枚組み込まれています。
伸びゆく電気通信展記念切手の歴史
戦後復興期であった日本では、「切手展覧会」などさまざまな催しが開かれていました。
この「電気通信展」は当時最新の電気技術、科学技術を紹介するイベントとして東京三越で開催されたのですが、1947年~1949年はこうした展覧会が開かれるたびに記念切手が発行されるという風潮がありました。
中には過去に発行された切手の図案を流用しただけのもの、「粗末」とされるようなものも多く発行されていましたが、この「伸びゆく電気通信展切手」はオリジナルの図案が採用されており、非常に記念切手らしい仕上がりとなっています。
伸びゆく電気通信展記念切手の種類
伸びゆく電気通信展記念切手は小型シート1種類のみで、切手の額面は20円です。
1940年代後半は物価の高騰が著しいこともあり、数年前の記念切手と比べると額面が急激に高くなっていることが見て取れます。
また、シートには「伸びゆく電気通信展」の文字とともに、当時の最新機器であった電話の受話器と真空管がデザインされています。
この切手の発行数は15万枚ほどであったこと、販売場所は開催地であった三越と日本橋局、麻布局のみであったことから希少価値は高く、切手愛好家にも大変人気があるといわれています。美品であれば高価買取も期待できるでしょう。
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