地方博覧会記念切手とは?
地方博覧会記念切手は1949年に発行された切手です。
この地方博覧会は岡山、松山、高松の3都市で開催されたもので、図案は「舞子の浜」を採用。この図案のもととなったものは1948年に発行された外信用はがき(50銭)で、これを流用するという形式で発行されました。
岡山版、松山版、高松版、すべて額面は10円で、それぞれ若干異なる赤系色の単色刷りが行われています。しかし、同じ図案で色を少し変えただけという点から、当時の切手愛好家からもあまり人気がなかったといわれています。
地方博覧会記念切手の歴史
「地方博覧会」は三重、高松、岡山、松山、それぞれで行われました。高松市で行われた「観光高松大博覧会」は1949年3月に開催。これは市制60周年記念として開催されたイベントで高松市と香川県との共催となっています。
このとき、切手の発行は予定されていなかったのですが、同時期に岡山で開催された「岡山産業文化大博覧会」で記念切手が発行されると知った地方逓信局が急ぎ高松博、ならびに松山博の記念切手の発行を働きかけます。
しかし逓信省への申請が急だったこと、高松と松山、また先に申請を行っていた岡山博が同じ瀬戸内海地域であるという理由から、この3か所の博覧会記念切手は『舞子の浜』を流用することになりました。
地方博覧会記念切手の種類
図案、額面は同じですが、「岡山博」「高松博」「松山博」はそれぞれ異なる趣旨の博覧会で発行された記念切手という扱いになります。しかし、切手上には博覧会名が明記されていないことから、コレクターの人でも「切り離してしまうと区別がつきにくい」といわれています。
なお、高松博の発行枚数は50万枚とされていますが、当時の切手愛好家からも人気がなく、10日間で約1万6000枚しか売れなかったという記録が残されています。
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