アルコール専売記念切手とは?
アルコール専売記念切手は、1948年に発行された切手です。
アルコールが切手に採用されるという非常に珍しい種類の切手で、図案には蒸留塔と「エチルアルコール」の数式がセピア色の単色刷りで印刷されています。
一見「500円」に見えますが、額面は5円です。当時は「銭」が使用されていたため、「00」の下に線を引き、「円」と「銭」の区別をしています。
アルコール専売記念切手の歴史
戦前の日本はアルコールを台湾からの輸入に頼っていたといいます。
しかし戦争で中国との国交が悪化。これを機に、アルコールを自国で生産するようになりました。
そして1937年、「戦略物資」であるアルコールは国が独占して販売する専売法で管理されることになったのです。
この切手は、その専売制度が開始されて10年が経過したことを記念して発行されました。なお、切手に化学式が採用されたのはこの切手が初めてだといいます。
アルコール専売記念切手の種類
「アルコール専売記念切手」は1種類のみです。
額面は5円、図案には蒸留塔と額面は5円。エチルアルコールを示す化学式が描かれています。
ちなみに、この蒸留塔は千葉県稲毛市にあった実在する蒸留塔を描いたものだといいます。また、左右に描かれている葉は「サツマイモの葉」です。
「芋焼酎を製造していた?」と推測する声もありますが、蒸留塔がある千葉県はサツマイモの普及により飢饉から脱したという記録があることから、こうした歴史が関連しているという見方もあります。
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