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北斎百年祭記念切手とは?

北斎百年祭記念切手は、1948年に発行された記念切手です。
江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎が没後100年を迎えることを記念して東京国立博物館で「北斎百年祭」が開催されましたが、それを記念してこの切手が発行されました。

デザインは、北斎が描いた「富嶽三十六景」のひとつ『山下白雨』を図案化したもので、額面は1円。5枚組の小型切手シートとして発行されています。

ただし、このデザインはオリジナルではなく、後述のように前年に発行された切手趣味週間の切手から流用したものとなっています。

目次

北斎百年祭記念切手の歴史

北斎百年祭記念切手

江戸時代後期に活躍した浮世絵師・葛飾北斎は「富嶽三十六景」や数多くの役者絵、美人画、さらには「北斎漫画」などの作品で知られています。

海外でも高く評価されており、ゴッホやギュスターヴ・モローといった画家だけでなく、工芸家のエミール・ガレや音楽家のドビュッシーなどにも影響を与えたといわれています。

そんな北斎は1849年に死去。そして約100年後の1948年、東京国立博物館の表慶館で「北斎百年祭記念展」が開催されました。

北斎百年祭記念切手は、記念展の開催を記念して発行された記念切手です。

北斎百年祭記念切手の種類

北斎百年祭記念切手

北斎百年祭記念切手は、葛飾北斎の浮世絵『山下白雨』をもとにデザインされた切手です。

額面1円の1種類で、5枚組の小型切手シートとして発行されました。青の単色刷りで『山下白雨』をプリントしたものとなっています。

山下白雨』は、夏の積乱雲を背景にした富士山を描いたもので、山腹を黒雲が覆い、空を裂く稲妻が描き込まれたメリハリのある仕上がりになった作品です。

ただし、この切手は前年の1947年に発行された切手趣味週間の切手を流用したもので、余白の文字や日付はもともとの「切手趣味の週間記念」「昭和22年」の上からかぶせて印刷されています。

余白の部分には「北斎百年祭記念」「昭和23年4月18日」の文字などが書き込まれています。青の単色刷りですが、文字だけは赤色で印刷されています。

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