全国緑化切手とは?
全国緑化切手は、1948年に発行された記念切手です。
大地に根を張った樹木がデザインされたもので、緑色の単色刷り。額面は1円20銭となっています。
緑化運動を記念する切手はその後も発行が続けられ、現在は「国土緑化運動切手」という名称になっています。さまざまなデザインで発行されてきたため、その年によって希少性が異なるという特徴があります。
全国緑化切手の歴史
長く続いた太平洋戦争で甚大な被害を受けたのは主に都市部ですが、山間部もその被害を免れることはできませんでした。
そこで、荒廃した森林をもとの状態に戻すため、戦後に林野庁が1945年から推進したのが「国土緑化運動」でした。
その一環として、運動開始から3年後の1948年に全国緑化切手が発行されたという経緯があります。
当初は全国緑化切手を発行することで国民全体にこの活動を認知させることを目的としていましたが、毎年異なるデザインを発行することで切手収集家たちからも注目されるようになりました。
現在も名称を変更して「国土緑化シリーズ」は発行が続いており、2022年で57回目の発行を迎えています。また各地で植樹祭が行われているなど、緑を守る活動は現在も続けられています。
全国緑化切手の種類
国土緑化運動切手は、現在に至るまで多くの種類が存在しています。
最初に発行された全国緑化切手は、大きな樹木を中心に据えたデザイン。これから国土をもとに戻していくという強固な意志を感じるデザインとなっています。
全国緑化切手として1948年、1949年に発行されたあと、1965年に国土緑化運動15周年を記念した「国土緑化運動切手」として発行されます。
またその後、1971年から2000年にかけては特殊切手として、さらにその後はふるさと切手として発行が続けられています。
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