貿易再開記念切手とは?
貿易再開記念切手は1947年に発行された記念切手です。
この切手の最大の特徴は、文字が左から右に書かれていること、そして菊紋様が廃止されているという点が挙げられます。
中央に「民間貿易再開記念」と文字が置かれ、文字の周囲には当時の代表的な輸出品とされる扇やギター、人形などが描かれています。
戦前や戦時中に発行されてきた切手と比べて非常に可愛いらしいポップなデザインとなっているのも特徴のひとつです。
貿易再開記念切手の歴史
1945年の敗戦以降、日本はしばらく連合国軍総司令部(GHQ)の支配下にある状態で、貿易にもさまざまな制限がありました。
しかし、日本が徐々に復興の道を歩み、経済が安定してきた状況を受け、1947年に民間貿易が再開されるようになったのです。
そのことを記念して、貿易再開を記念する切手が発行されることになりました。
なお、切手を発行するにあたっては、それまでの切手のデザインに入っていた菊の御紋が外されました。これは、民主国家としての道を歩み始めた戦後日本を象徴する切手デザインの変化であるといえます。
貿易再開記念切手の種類
貿易再開記念切手は1円20銭と4円の2種類です。デザインは同じものが採用されていますが、1円20銭のほうが茶色、4円のほうが紺色の単色刷りとなっています。
ちなみに、1947年はインフレーションの真っ最中です。この切手のように1円以上の切手が売られるようになったのも1947年以降の切手の特徴といえます。
なお、貿易再開記念切手は1円20銭と4円のいずれも500万枚ずつ発行されました。
発行枚数が多いという点から希少価値はさほど高くない一方、戦後の歴史を物語る貴重な1枚であることに変わりません。
また、美品やシート状のものなどは高価買取が期待できます。
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