大東亜戦争1年記念切手とは?
大東亜戦争1年記念切手は、1942年に発行された切手です。
「日清戦争勝利記念切手」や「シンガポール陥落切手」のように当時の日本軍の勝利を記念して発行される切手はありましたが、1年記念を祝うというものは他にありません。
デザインは「戦車に乗る軍人」「真珠湾攻撃の一場面」の2種類で、額面はそれぞれ「2+1銭」「5+2銭」と軍への寄付金がついた金額になっています。
大東亜戦争1年記念切手の歴史
「大東亜戦争」とは太平洋戦争のことで、戦時中に旧日本軍が用いていた名称です。
「大東亜」とは日本を含む東アジアのことですが、このように呼んでいた背景には、欧米の植民地支配から脱却を果たした東アジア全体と日本が共存して繁栄する「大東亜共栄圏」をもくろんでいたことなどがあり、当時の東條英機内閣が決定したという記録が残っています。
そして、そんな大東亜共栄圏を築くための戦争ということで、当時の日本では大東亜戦争という呼称が用いられていました。
戦争開始から1年という珍しいタイミングで発行されたこの切手ですが、発行の目的は軍事費の補填です。
本来なら2銭切手、5銭切手として発行されるものでしたが、それぞれ1銭、2銭の寄付金がプラスされています。
大東亜戦争1年記念切手の種類
大東亜戦争1年切手は2種類が発行されました。
「2+1銭」のほうには、フィリピンのバターン半島に向かう戦車が赤色単色で、「5+2銭」のほうには真珠湾攻撃の様子が青色単色で刷られています。
ちなみに、寄付金付き切手を売ることで軍費の拡充を望んでいた当時の軍部の思惑を受け、「2+1銭」は284万枚、「5+2銭」は283万枚と大量発行されています。
そのため、希少性という面ではそう高くはないとされている切手ですが、日本の戦時中の歴史を物語る貴重な切手であることには違いありません。
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