シンガポール陥落記念切手とは?
シンガポール陥落記念切手は1942年に発行されました。特徴は、人物画の横に「シンガポール陥落」と文字が添えられていること。
これは別途文字を書き加えたもので、日本では数少ない「添刷(てんさつ)切手」とされています。
額面は2銭と4銭の2種類ですが、この切手は寄付金切手として発行された背景があるため「2+1銭」「4+2銭」と額面も大変珍しいものとなっています。
シンガポール陥落記念切手の歴史
太平洋戦争初期の1942年2月、旧日本軍はイギリスが植民地としていたシンガポールに侵攻。そして戦力の差があったにもかかわらず、たくみな戦術で駐留するイギリス軍を撃破し、無条件降伏に追い込みます。
この勝利を記念して作られたのが、『シンガポール陥落記念切手』です。
なお、この切手はシンガポールを陥落させてから発行されたものではありません。
通常、記念切手は記念すべき出来事が起きてから制作されるのが一般的ですが、こちらの切手はすでに印刷されていた普通切手に「シンガポール陥落」の文字を入れて記念切手とした経緯があります。
また、額面の「+1銭」「+2銭」は軍への寄付金にあてられています。寄付金は、軍事費を増強するために使用されました。
シンガポール陥落記念切手の種類
シンガポール陥落記念切手の種類は、「2+1銭」「4+2銭」の2種類です。
「2+1銭」には日露戦争の激戦地であった二百三高地で指揮をとった乃木希典が、そして「4+2銭」には、これもまた日露戦争における日本海海戦で活躍した東郷平八郎が描かれています。
もともと流通していた普通切手の中でも、特に旧日本軍の輝かしい戦歴を象徴する人物たちが描かれた切手を選んでいるものと思われます。
ちなみにカラーは「2+1銭」が赤色、「4+2銭」が緑色の単色刷りとなっており、「シンガポール陥落」の文字部分は黒色で加刷されています。
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