教育勅語50年切手とは?
教育勅語50年切手は、1940年に発行された切手です。
かつて日本が子どもの道徳の基本としていた「教育勅語」の規定から50年経ったことを記念し発行されました。
デザインは皇居の御座所を歩く人物が描かれた切手と、「忠孝」と書かれた切手の2種類です。
戦前に発行された切手の中でも特に発行数が多い記念切手であることから、希少価値はさほど高くありません。
しかし、状態のいい「美品」であれば高価買取が期待できます。
教育勅語50年切手の歴史
そもそも「勅語」とは、天皇が国民に述べる言葉を指します。
「教育勅語(正式名は「教育ニ関スル勅語」)」は明治憲法が発布された翌年1890年に発布されたもので、両親への忠孝の心、兄弟や友達と仲良くすること、学問を大切にすることなど教育の基本とする12項目が書かれています。
当時、文明開化が進んでかつての日本的思想が軽視されている状況を危惧した明治天皇が日本の教育方針を見直すために発布したとされていますが、「政府への反抗を防ぐために発行されたのではないか」とも考えられています。
そんな教育勅語は、全体主義が確立された戦前の日本で重んじられていった歴史があり、1940年には発布から50周年を記念した切手が制作されることになりました。
教育勅語50年切手の種類
教育勅語50周年切手は、2銭と4銭の2種類です。
2銭は御座所の廊下を歩くふたりの人物が、4銭切手には「忠孝」という文字が描かれています。また2銭は紫の単色、4銭は緑の単色刷りとなっています。
ちなみに2銭切手に描かれているのは明治天皇に勅語の下賜を受けた直後の光景で、御座所の廊下を歩く2人は教育勅語が発布された際に総理大臣だった山縣有朋と当時の文部大臣・芳川顕正とされています。
描いたのは明治を代表する画家のひとりである安宅安五郎です。
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