加賀友禅作家・上田修壮とは?
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上田修壮とはどんな着物作家?
上田修壮は1976年から1979年の3年間、京都で彩色・糊の修業を行ったあと、加賀友禅の本場・石川県金沢市で図案や彩色の修業を行い、1986年に独立を果たします。
「加賀友禅作家」と呼べる作家になるには、工房を営む師のもとで5年以上の修行を積んだあと、「加賀染振興協会」の会員になり、落款を登録する必要があります。
上田修壮は同会員に認定され、落款を登録しているため、間違いなく信頼できる作家であるといえます。
そんな上田修壮は、1996年に開催された第20回日創展において、彩色部門で奨励賞を受賞。翌年に開かれた第30回亜細亜現代美術展では、工芸新人大賞を得ます。
こうして友禅作家としての地位を確立し、2001年には石川県白山市にある若宮八幡宮の幟旗複製を行いました。また、2012年には郵便局が発行する「特殊切手伝統工芸品シリーズ」第1集の図案に、自身の振袖が採用されました。
上田修壮の加賀友禅の特徴は?
加賀友禅の特徴としては、
・加賀友禅の特徴である「写実的な日本美」を描くこと
・金糸や金粉など華美な装飾をせず、古くから伝わる「加賀五彩」を用いること
・「外ぼかし」や「虫食い」といった加賀友禅ならではの技法を用いること
などが挙げられます。
上田修壮はこういった伝統技法を駆使して作品制作をしているため、古典的な構図、配色のものが多く見られます。流行している柄や配色、斬新なデザインといったものはあえて取り入れず、「加賀友禅ならではの美しさを追求する」というのが、上田修壮の作品の特徴といえるでしょう。
上田修壮の作品紹介
ここでは上田修壮が手がけた作品について紹介します。
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振袖 牡丹に雪輪・露草取り
成人式や結婚式など晴れの舞台で着用される振袖には、縁起のいい草花や文様が描かれます。
この作品は加賀五彩のひとつである「臙脂」をベースに、大輪の花を咲かせた牡丹や伝統的な古典文様である「雪輪文様」を描いています。衿から袖、そして裾に至るまで盛大に絵付けがされており、大胆で若々しいデザインとなっている一方、帯状の文様に使用された黄土色、古代紫色といったアクセントカラーが古典的な印象を与えてくれます。 -
訪問着 亀甲取り草花
全体を黄味がかったベージュに染め上げ、肩から袖、そして帯下から裾に亀甲型の草花模様を描いています。ひとつひとつの絵柄は大きなものではありませんが、規則的に配置された亀甲模様が非常に特徴的で、おしゃれな印象を与えてくれます。
上田修壮の着物買取は
福ちゃんにお任せください
加賀友禅作家である上田修壮は伝統的な技法を多用し、古典的な美しさが堪能できる作品を制作しています。
人間国宝のような知名度はないものの、加賀染振興協会に登録された上田修壮の作品は着物として評価が高く、売却の際は高値で売却できるケースがあります。
ちなみに着物買取の場合、
・着物の保管状態
・落款や証紙が確認できるか
・希少性
などがポイントになるため、上田修壮の作品をお持ちの方は、証紙も一緒に保管しておくことをおすすめします。
ただし、「証紙がない」といった場合でも査定は可能です。
福ちゃんには知識と経験豊富な査定士が在籍しております。着物の売却の際は、ぜひ福ちゃんの無料査定をご利用ください。