加賀友禅作家・佐藤克司とは?
着物を高く買い取ってもらう方法とは?
佐藤克司とはどんな着物作家?
現在、加賀友禅の作家(加賀友禅技術者)として独立するためには、師匠のもとで5年以上の修業を行うことが必要であるとされています。
必要な技術を身につけ、師匠ともう1人以上の推薦を受け、加賀染振興協会に落款を登録し、初めて一人前の加賀友禅作家として活動できます(修行中に展覧会などで賞を受賞する人もいます)。
そんな中、佐藤克司は加賀友禅作家・坂井正雄のもとで修業したとされています。
坂井正雄は“創作手描き士”として活躍した加賀友禅作家で、華やかな雰囲気と独創性の高いデザインによって注目されていました。
佐藤克司の他にも複数の弟子を取っていますが、中でも吉村伊佐子は昭和から平成にかけて加賀友禅新作競技会で何度も賞を受賞するなどして活躍しました。
一方、佐藤克司には受賞歴はありませんが、師ゆずりの確かな技術力と、師に匹敵する独創性の高さによって美しい着物を数多く手がけ、人気作家のひとりとなっています。
ちなみに、独立の際に加賀染振興協会に登録された落款は「克司」のくずし字となっています。
佐藤克司の加賀友禅の特徴は?
佐藤克司の手がけた加賀友禅の特徴は、加賀友禅らしい質実な雰囲気を基調としつつも、そこはかとない華やかさを醸し出していることです。
大胆な構図や、加賀五彩を基調としつつ独特の色遣いを駆使しているのが特徴です。
出来上がった訪問着などの着物は、基本的には武家風の落ち着いたムードをたたえつつも、身につける人の心を浮き立たせるような気品と華やぎのあるものとなっています。
佐藤克司の作品紹介
ここでは、佐藤克司が手がける作品を紹介します。
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訪問着 松花立涌文
濃いめの黄朽葉色の生地に、豊かな色彩感覚で表現された松の花、そして立湧文を染めた訪問着です。立湧文は幾何学的にも見える模様で、本来は湧き立つ雲を表現するものですが、この着物では梅の花を散りばめることで華やかなデザインに仕上がっています。
楚々としていながらも洒落っ気のあるデザインで、着る人のセンスの高さを印象づけることができます。
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訪問着 花船
やや淡い藍色の生地に、桃色をメインにした花々をのせた“花船”が流れ、枝垂桜が水面に垂れかかっているという情景を表した訪問着です。松花をデフォルメして描いた『訪問着 松花立涌文』と異なり、こちらは緻密な描き込みが印象的な写実性の高いデザインとなっています。
締まった印象を与える藍色の背景に花々が鮮やかに浮かび上がり、質素ながらも同時に豪奢な印象を見る人に与えます。
佐藤克司の着物買取は
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優れたデザインの訪問着など、美しい加賀友禅の着物を仕上げている作家・佐藤克司。
その作品は呉服店で販売されている他、中古市場でも目にすることができます。中古の場合、状態にもよりますが万単位の価値が付くことも珍しくありません。
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