加賀友禅作家・奥野義一とは?
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こちらのページでは、加賀友禅作家として活動する奥野義一について解説します。
奥野義一は「友禅」における人間国宝のひとり・木村雨山に師事した作家で、デザイン性に優れた師ゆずりのアーティスティックな絵柄の着物を手がけています。
その作品は中古市場でも見ることができますが、状態が良好であれば、古着であっても1着あたり数千円の価値が付くことも珍しくありません。
そんな奥野義一の作品や特徴についてまとめてみたので、ぜひチェックしてみてください。
奥野義一とはどんな着物作家?
加賀友禅作家・奥野義一は詳しいプロフィールを明らかにしていませんが、人間国宝・木村雨山に師事したことは明らかになっています。
雨山は10代で加賀友禅の世界に足を踏み入れ、類まれなセンスと技量で優れた作品の数々を生み出し、ついには1955年に「友禅」の無形文化財保持者となった作家です。
そんな雨山のもとで学んだ奥野義一の着物には、師の影響が見て取れます。
雨山の作品の特徴は、日本画の技法を加賀友禅に取り入れたことです。
雨山は友禅職人・上村雲嶂に学びつつ、金沢における画壇のトップに君臨していた大西金陽に日本画を学んでいます。そして、着物のデザインに日本画の技法を組み込むことで新風を吹き込みました。
そんな雨山に学んだ奥野義一もまた、師ゆずりの写実性の高さや独特の構図を活かした作品を多く手がけています。
ちなみに、奥野義一の着物に入る落款は「義」のくずし字となっています。
奥野義一の加賀友禅の特徴は?
すでに紹介したように、奥野義一の着物の特徴は、師匠・木村雨山ゆずりの日本画のエッセンスを組み込んでいることです。
次に紹介する作品にも見られる特徴ですが、考え抜かれた配色や構図のもと、緻密な描き込みによって表現された写実性豊かな風景や花鳥の姿が見られます。
奥野義一の作品紹介
ここでは、奥野義一が手がけた加賀友禅の作品を紹介します。
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黒留袖 浜松文
遠景に松、そして水の流れを挟んで近景にも松を置いた「浜松文」を裾に描いた黒留袖です。
遠くから見ると、遠景の松はグラデーションの効いた青で彩色されているために、さながら北斎の描く波のように見えるのが面白いところです。一方、近景の松は緑と茶を使った配色で描かれているため、独特の奥行きを生んでいます。
また、水の流れに四季折々の花を描いたおめでたい扇柄を配置することでアクセントを添え、華やかさを演出しているのもポイントです。
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黒留袖 花鳥文 暈し染め
たなびく白い靄の中、多彩な色合いで染められた花々が咲き誇り、青の羽根をひらめかせる鳥が飛ぶ姿をアクセント的に描いた黒留袖です。黄、白、赤、青、緑といった色を絶妙なバランス感覚で配置し、楚々とした中にも華やかな印象を呼び起こす作品に仕上げているのが特徴です。
奥野義一の着物買取は
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人間国宝・木村雨山に師事し、学び取った技術を活かして優れた加賀友禅の着物を手がける作家・奥野義一。
その作品は中古市場で目にすることがありますが、数千円の価値が付くことも珍しくありません。
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