加賀友禅作家・大久保謙一とは?
着物を高く買い取ってもらう方法とは?
大久保謙一とはどんな着物作家?
大久保謙一は、「加賀染振興協会」の理事としても活躍する作家・鶴見保次に師事し、1989年に「加賀友禅作家」として独立しました。
師である鶴見保次の生家は江戸時代から続く染め物屋で、祖父が家督を務めていた頃には、加賀友禅の生みの親・宮崎友禅斎が身を寄せていたといいます。
そんな加賀友禅と縁が深い鶴見家の3代目である鶴見保次は、日本画を専攻したあとに加賀友禅作家として制作活動を開始。日本画で培った画力を反映した作品は今も高く評価されています。
そんな鶴見保次を師とする大久保謙一も、日本画を思わせるような繊細な“日本の美”を描く作家として知られています。
独立後は、1992年の第14回伝統加賀友禅工芸展で銅賞を、さらに1997年には加賀友禅いろどり会の北國新聞社長賞を受賞。そして2008年、国の伝統工芸士として認定されました。
大久保謙一の加賀友禅の特徴は?
加賀友禅作家が一人前の作家として落款を登録するためには、師のもとで5年以上の修行を積み、「加賀染振興協会」の会員として認定される必要があります。大久保謙一は同会員の会員として認定された加賀友禅作家であるため、彼が手がけた作品は必ず「謙」の落款がつけられています。
また、大久保の作品には絞り染めの技法に見られる「鹿の子絞り」のような柄が描かれていたり、色味の強い色をアクセントとして使用されたりするといった特徴があります。
細やかな手仕事を感じさせる作品はどれも美しく、人々の心を魅了します。
大久保謙一の作品紹介
ここでは大久保謙一が手がけた作品を紹介します。
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黒留袖 桜と扇文様
黒留袖は既婚者が着用する第一礼装で、主に結婚式で新郎新婦の親が着用する着物となっています。
この作品は漆黒に染められた生地に、桜と縁起のいい「扇」が描かれています。扇には伝統的な加賀五彩のひとつである黄土色、そして淡い臙脂、藍色などが使用されており、古典的な印象を与えてくれます。
衿から袖、そして裾に向かってはらはらと舞う桜は非常に美しく、比較的若い世代の人でも着用しやすいデザインに仕上がっています。
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色留袖『嵐山』
色留袖は授賞式などのフォーマルな場面で着用される着物です。
全体を青磁色に染めたこの作品は、帯下から裾にかけて京都・嵐山の風景を描いています。手前に描かれた松の木には藍色やグリーン、ピンクといった色が用いられ、幻想的な雰囲気を感じる一方、後方に描かれたリアルな寺院は非常に写実的で厳かで印象的を抱きます。
大久保謙一の着物買取は
福ちゃんにお任せください
加賀友禅作家として活躍する大久保謙一の作品には、伝統的な技法が多用されており、着物として高い価値を持ちます。
福ちゃんでは、そんな大久保謙一が手がけた作品の買取に力をいれています。
着物は、状態や証紙の有無、希少性によって値段が変動しますが、こういった条件に満たないものでも高価買取ができる場合があります。
また、
「証紙がない」
「小さなシミがある」
福ちゃんではそういったものでも、査定は可能です。
着物業界に精通している査定士が1点ずつ丁寧に拝見しますので、大久保謙一の作品の売却の際はぜひ「福ちゃん」にお問い合わせください。