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加賀友禅作家・河江真百美とは？
着物を高く買い取ってもらう方法とは？

こちらのページでは、加賀友禅の作家として活躍する河江真百美について解説します。

加賀友禅の世界において“重鎮”と称される作家の弟子として学び、独立後は留袖、訪問着などさまざまな着物を手がけている作家であり、加賀友禅女流作家競技会で賞を得るなど、高く評価されています。

着物を中古市場で目にすることもありますが、状態の良いものであれば数万単位の価値が付くことも珍しくない作家です。

そんな河江真百美の作品や特徴についてまとめてみました。

国の伝統工芸品に指定されている加賀友禅の世界では、作家として独り立ちするには師匠のもとで5年以上に及ぶ修業期間を経て、加賀染振興協会の推薦を得て落款を登録する必要があります。

そんな中、河江真百美は加賀友禅の世界において重鎮といわれる作家・土田双園を師としていたことが明らかになっています。
西川佳舟の流れを汲む双園は、ダイナミックな構図で緻密に描き込まれた風景画のようなデザインを施すのが特徴ですが、河江真百美の着物にも、そんな師の影響が見られます。

ちなみに、河江真百美の着物に押される落款は「眞美」の2字をくずしたものとなっています。

そんな河江真百美は、師のもとを離れて独立後、おめでたい席で身にまとう女性の第一礼装・黒留袖や、あらたまった場で着る訪問着などを手がけ、多くの女性を美しく装ってきました。

また、その作品は高く評価されており、中古市場では高値で取引されている他、2015年の加賀友禅女流作家競技会では優秀賞を獲得しています。

河江真百美の加賀友禅の着物に見られる特徴は、伝統的な「加賀五彩」を基調とした落ち着いた色遣い、そして楚々とした中にも華やかな雰囲気を演出するデザイン性にあります。

臙脂色、藍色、黄土色、草色、古代紫という加賀五彩はノーブルな雰囲気を醸し出す彩りですが、ともすれば地味に見えてしまうのも事実です。

そんな中、河江真百美は精妙な色遣いによって繊細で華やかな雰囲気に仕上げ、気品あふれる中にも心浮き立つような着物に仕上げています。

ここでは、加賀友禅作家・河江真百美の作品を紹介します。

黒留袖束ね熨斗に花車模様

「束ね熨斗」「花車」は、いずれもおめでたい意味を持つ模様として着物のデザインによく取り入れられています。この作品では、涼風に吹かれてたなびいているかのようにかろやかな風情で束ね熨斗が描かれ、抑えた色調ながらも華やかな雰囲気をたたえた花々が花車となって描かれています。
またその背後を、鶴が群れをなして飛んでいるというたいへん気品のあるデザインです。
訪問着花柄

クリーム色のちりめん地を使い、繊細な色遣いでクチナシなどの花々を描いた作品です。

花びらの1枚ずつに緻密な筆が入れられており、「暈し染め」の技法も活用しています。全体的にはクリーム地の明るい色合いではありますが、大人っぽい落ち着きのある着物に仕上げています。
年齢を問わず着られる上品な着物です。