着物作家・二塚長生とは？
着物を高く買いとってもらう方法とは？
今回は繊細かつダイナミックなデザインで知られる着物作家・二塚長生(ふたつかおさお)についてまとめてみました。
二塚長生は重要無形文化財「友禅」保持者に認定されている着物作家で、染物界の重鎮のひとりです。
かつては加賀友禅作家として活動していた二塚長生でしたが、あるとき「白上げ」に着目し、この技法を駆使することで風や滝をリアルに表現しはじめました。
高度な技術が求められる二塚長生の作品は躍動感が溢れており、高い価値を持ちます。
ここではそんな二塚長生のプロフィールや代表的な作品などについてご紹介いたします。
二塚長生とはどんな着物作家？
1946年、二塚長生は富山県に生まれました。
加賀友禅の本場である金沢市の工房で友禅の技法を学んだあと、独立。独自の白上げ技術を追求し、作品に活かしています。
1975年、第22回日本伝統工芸展に初入選を果たし、1980年には日本工芸会正会員に認定されています。
受賞歴も多く、1991年には第28回日本伝統工芸染織展に出品した作品が文化庁長官賞を受賞。1997年には第44回日本伝統工芸展で朝日新聞社賞を受賞しています。
また、1999年にはフランス・パリ三越で開かれた「日本の工芸『今』100選展」に作品を出品し、日本を代表する染織家として活躍しました。
こうして日本の染織文化を守り、貢献してきたことを高く評価され、2006年には紫綬褒章を受章。2010年には「友禅」の分野で重要文化財保持者に認定されています。
二塚長生の作品は加賀友禅の特徴でもある写実的な要素が強く、“音まで感じられるような作品”として多くの人々に感動を与えています。
二塚長生の「白上げ」とは？
すでに紹介したように、二塚長生は「白上げ」という技法を駆使して日本の大自然を表現しています。
白上げとは江戸時代中期に流行した技法の一種で、地色がついた生地に糊を置き、その部分を染色させず白いまま残すという方法です。
白上げ技法自体は特別な技術を要するものではないとされていますが、細やかで繊細な二塚長生の「白上げ」はほかの作家には真似できないもので、どの作品も丁寧に、そして時間をかけて制作されています。
また、二塚作品の特徴のひとつに“デザイン性の高さ”が挙げられますが、独特のリアルなデザインには写実性を重視する傾向にある加賀友禅の経験が活きています。
また躍動感を表現するために斜線を用いることも多い二塚作品は、一度見たら忘れられないほど美しく、今でも多くの人々を魅了し続けています。
二塚長生の作品紹介
ここでは、数ある二塚長生の作品の中でも
特に印象に残る名作をいくつか紹介します。
-
白波
友禅と聞くと色鮮やかな作品を思い浮かべる方が多いと思いますが、こちらの「白波」は夜の海を連想させる「黒」と、白上げの「白」のみで構成されています。
寄せては返す海を忠実に再現したこの作品は、第47回日本伝統工芸展に出品されており、文部大臣賞を受賞しています。また日本工芸会からは「音までも感じられるような作品」と高く評価されており、二塚長生の代表作のひとつとなっています。 -
滝しぶく
二塚長生の代名詞ともいえる「滝」がモチーフになっている「滝しぶく」は、第60回日本伝統工芸展に出品された作品です。
ちなみに、デザインのモチーフになっている滝は、二塚長生が拠点とする石川県の白山市にある「綿ヶ滝」です。滝の流れがまるで綿のように見えることから名づけられた「綿ヶ滝」を、抑えた色調でダイナミックに表現している傑作です。
二塚長生の着物買取は
福ちゃんにお任せください！
二塚長生は「友禅」の重要無形文化財保持者で、海外でも高い評価を得ています。
また、白上げを用いた二塚長生の作品は制作に時間を要することもあり、彼が手がけた着物はいずれも高い価値を持ち、1点でも数十万単位の価値がつきます。
売却の際は、保存状態に気をつけること、二塚長生本人の作品だと示す「証書」を揃えることがポイントです。また、少しでも高く二塚長生の着物を買い取ってもらうためには、着物に詳しく査定の経験も豊富な業者を利用することをおすすめします。
福ちゃんのホームページでは、これまでに買取させていただいた着物を写真付きで紹介しています。
これらの買取は着物に精通している査定士が行っているものですので、よろしければ参考にご覧ください。
また着物の査定は1着からでも可能で、無料で承っています。
「着る予定がない着物があって困っている」
「とりあえず価値だけでも知りたい」
などの場合は、ぜひ福ちゃんにご相談ください。
