- 食器
- 2024.12.16
リモージュの食器ブランド|レイノー・ベルナルド・アビランドがオススメ
フランスのリモージュは、リモージュ焼き・リモージュ磁器などと呼ばれる、食器製造が盛んな場所です。
リモージュの食器を総称して、リモージュと呼ぶこともあります。
そのため、「リモージュはブランド名なの?それとも都市名なの?」とわからなくなる方も。
そこで今回は、リモージュについてしっかりとお話しをしていきます。
この記事が、リモージュとは何なのか、自信を持って語れるきっかけになれば幸いです。
目次
リモージュとは?
リモージュは、パリから400キロほど南下した場所にある、焼き物で有名な白磁の都市。そのリモージュで作られる陶磁器を、リモージュ焼きやリモージュ磁器と呼んでいます。
ブランド名と勘違いされる場合もあるようですが、「リモージュ」といえば、リモージュ焼き・リモージュ磁器を指すのが一般的です。
ここからは、混乱を避けるために、リモージュで作られる陶磁器を「リモージュ磁器」としてお話しを進めていきます。
リモージュ磁器の特徴
リモージュ磁器には、以下のような特徴があります。
● 透き通るような白さ
● リモージュ地区で製造
リモージュ磁器の特徴といえば、美しく透き通るような白さです。その白さは、絵付けをしてからも、さらに高温で焼き付けることで誕生します。
リモージュで採れたカオリンを使い、リモージュ地区で作られているのも大きな特徴。食器ブランドの多くが磁器製造を海外に移行する中、リモージュはフランス国内の製造にこだわっているのです。
そのような、リモージュ磁器を採用している有名レストランが、フランスには数多くあります。多くのセレブリティたちにも愛されるほど、リモージュ磁器の優美さや品質のよさは世界中で知られているのです。
リモージュ磁器の誕生から繁栄まで
リモージュ磁器は、どのように誕生して、どのように繁栄していったのでしょうか?
誕生と繁栄に分けて、見ていきましょう。
リモージュ磁器の誕生
フランスでは18世紀、セーブル窯が生み出す華麗な軟質磁器が王侯貴族を魅了し、全盛を極めていました。
時を同じくして、ヨーロッパでは硬質磁器の開発競争が激化。
ドイツのマイセン窯が成功を収める中、フランスも国家を挙げて硬質磁器の原料となる、カオリンの探索に躍起になっていました。
そうした中、1768年にリモージュの地でカオリンが発見され、1771年には磁器生産が始まります。大量のカオリンが「セーブル」に運ばれ、硬質磁器の製造が始まったのです。
その様子を目の当たりにしたリモージュの人々は、自分たちの町でも硬質磁器を作ろうと窯を開きます。
もともと「エマイユ」という七宝焼きで知られる地域だったため、磁器の製造も成功へ導かれていくのでした。
リモージュ磁器の繁栄
リモージュ磁器が繁栄するようになったのは、フランスの歴史が大きく影響しています。
1789年から始まったフランス革命により、セーブル窯が崩壊。セーブル窯の職人たちは職を失い、こぞってリモージュへと移ったのです。
これにより、リモージュには優れた窯が多く誕生し、リモージュが栄えていきました。
リモージュ磁器が大きく繁栄したきっかけは、リモージュ磁器の人気ブランド「アビランド」です。
1867年、「アビランド」の作品がパリ万国博覧会で金賞を受賞すると、リモージュ磁器の名も世界的に知られるようになりました。
最盛期を迎えた頃のリモージュの町には、100を超える製陶所があったといわれています。
今もリモージュ磁器はメイド・イン・フランスにこだわり、伝統的なデザインからモダンなデザインまで、時代のニーズに合わせながら受け継がれているのです。
リモージュ磁器の食器ブランド
リモージュには、数多くの人気食器ブランドが存在しています。
そのため、どの食器ブランドを選べばよいのか迷ってしまうことも多いでしょう。
そこで、有名レストランや著名人たちにも愛されている、3つのオススメブランドをご紹介します。
レイノー
「レイノー」は、「ハイクオリティ」と「デザインの創造性」を重要視する食器ブランド。
古くから王室とのかかわりも深く、故ダイアナ妃の結婚を祝して贈った歴史もあります。レイノーの食器を選ぶフランスのレストランも多く、好んで愛用する有名俳優もいらっしゃるほどです。
1000度と1400度の高温で2回焼成しているため、電子レンジ・オーブン・食器洗浄機も使用できるのがうれしいポイント。
おしゃれなだけでなく、日常生活においても使いやすいでしょう。
ベルナルド
見習工の一人だったレオナール・ベルナルドが、その高い能力を認められ出世を果たし、設立した食器ブランドです。創業から家族経営を続けており、その歴史の途中には旧王立製陶所との統合もありました。
アーティストとのコラボレーションも積極的に行い、時代に合ったモダンなデザインと独自のクリエイティブな作品は、幅広い年代の方から支持されています。
アビランド
「アビランド」は、リモージュ磁器の興隆に一役を買った食器ブランド。
創立者のダビッド・アビラントは、リモージュ磁器の価値にいち早く気づいたニューヨークの貿易商でした。
リモージュに製陶所を設立し、世界から評価される作品を生み出したのは「リモージュ磁器の繁栄」で前述した通り。
ナポレオン3世の皇妃ユジェニーが依頼したスミレ柄の食器「アンペラトリス ウジェニー」は、今もフランス大統領官邸エリゼ宮での晩餐会で使用されています。
優美で芸術的な絵柄の食器が多く、世界の王室や一流レストラン、ホテルなどでも採用される逸品ぞろいです。
リモージュまとめ
メイド・イン・フランスを貫き、リモージュ周辺で作られている磁器がリモージュ磁器です。
総称してリモージュと呼ぶこともあり、ブランド名なのか地名なのかとモヤモヤしていた方も、この記事で解決できたことでしょう。
リモージュはフランス中部の都市の名前ですが、そこで作られる磁器が有名になったことから、今では「リモージュ」自体が食器ブランドのような意味合いを持つようになっています。
リモージュ磁器には、一流レストランやホテルで使用されるブランドが数多くあります。デザイン性や機能性にも優れていますので、一度、手に取ってその魅力を楽しんでみるのもオススメです。
リモージュ磁器の買取は福ちゃんへ
この記事でお伝えしてきたように、リモージュ磁器はフランスのリモージュ地方で生まれた、世界的に有名な磁器です。
その美しい白磁と繊細な絵付けは、多くの人々を魅了し続けており、買取市場でも高い人気を誇ります。
もし、ご自宅に眠っているリモージュ磁器がございましたら、福ちゃんにぜひご相談ください。
リモージュ磁器の価値を最大限に引き出し、お客様にご満足いただける買取価格をご提示いたします。
ヒビや欠けがある場合でも、状態次第では買取可能な場合がございますので、お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。
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