ノリタケとオールドノリタケは何が違うの?歴史や代表作をご紹介
ノリタケは、世界的に有名な高級洋食器メーカーです。
海外での人気は、日本をしのぐほどともいわれています。
そのノリタケに、オールドノリタケがあるのをご存じでしょうか?
● そもそもノリタケとは?
● オールドノリタケとは?
● ノリタケとオールドノリタケの違いは?
など、気になる疑問をこの記事で解決していきます。
ノリタケとオールドノリタケのオススメ品もご紹介しますので、ぜひお楽しみください。
目次
ノリタケとは|ノリタケの歴史
ノリタケは、愛知県に本社を置く、日本を代表する高級洋食器ブランドです。
その歴史は古く、1904年に設立された「日本陶器合名会社」を前身としています。さらに遡ると、その原点は1876年創業の輸出商社「森村組」にあります。
創業者の「森村市左衛門」は、いち早く海外市場に着目し、ニューヨークに店を構えました。日本から送られてくる陶磁器や漆器などを販売し、その品質と美しさは海外でも高い評価を獲得。
この成功が、今日のノリタケの礎を築いたといえるでしょう。
白磁器の製造へ
当時、日本の陶磁器輸出の中心は瀬戸焼でしたが、その特徴である灰色の色合いは西洋市場では必ずしも好まれるものではありませんでした。
森村組の市左衛門は、事業の将来を見据え、西洋で人気の高い白磁器の製造を決意します。
1899年、森村組は名古屋店に生地製造研究所を設置し、白磁器開発に着手しますが、その道のりは困難を極めました。
転機は1902年、イギリスの陶磁器商ローゼンフェルドとの出会いです。金盛り画付け技術の伝授をきっかけに、ローゼンフェルドを通じて白磁器製造のノウハウを獲得します。
そして1904年、ついに「日本陶器合名会社」を設立し、白磁器生産を開始。この挑戦は、日本の陶磁器産業が国際市場へと飛躍する大きな一歩となりました。
日本で最初のディナーセット
1913年、日本で初めて白磁器のディナーセット「SEDAN(セダン)」を完成させます。
翌年から海外への輸出を開始し、大ヒットしました。
会社名の変遷
実質的に白磁器を製作する企業となってから、ノリタケは社名の変更を行っています。
以下に、現在の社名になるまでの変遷を、表にしてみました。
1904年 | 日本陶器合名会社 |
1917年 | 日本陶器株式会社 |
1981年 | Noritake (ノリタケカンパニーリミテド) |
2024年 | ノリタケ株式会社 |
オールドノリタケとは
「オールドノリタケ」とは、19世紀末から第二次世界大戦終結までの期間に製造されたノリタケ製品を指します。
その特徴は、素描・盛上・金盛・エナメル盛といった、高度な職人技によって生み出される、ほかに類を見ない美しさです。
一方、「ノリタケ」は、オールドノリタケの伝統技術を継承しつつ、転写紙技術の導入により、より多くの人々に手の届く価格帯の製品も提供しています。
時代を超えて愛されるノリタケの製品は、日本の美意識と技術力の結晶といえるでしょう。
ノリタケとオールドノリタケの違い
ノリタケとオールドノリタケには、実は大きな違いが2つあります。
● 製造時期
● 製造方法
オールドノリタケは、上述したように、19世紀末から第二次世界大戦終結までの間に製造されたノリタケ製品を指します。ノリタケは、第二次世界大戦後から現在に至るまで製造されているノリタケ製品のことです。
オールドノリタケは、職人の手による芸術性が高く評価されるアンティーク品。一方、現代のノリタケは、伝統と革新を融合させ、より多くの人々に手の届く高級食器ブランドへ進化を遂げているといえるでしょう。
ノリタケのオススメ
ノリタケには、数多くの人気シリーズが展開されています。
中でも、オススメのノリタケをご紹介しますので、購入の際は参考にしてみてください。
オマージュコレクション
オールドノリタケの豪華な装飾とデザインへのオマージュとして誕生した、コーヒーカップのコレクションです。
レトロな雰囲気を活かしつつ、現代風にアレンジを加えています。
特別感に浸りながら、上質な時間を過ごすのにオススメです。
花更紗
1989年に登場し、上品な更紗模様が、多くの人から支持され続けるコレクションです。
色盛り技法で表現された赤い花・葉を彩る緑のグラデーション・高級感のある金彩が施されています。カップ&ソーサーをはじめ、プレートやボウルなど、さまざまなタイプが用意されています。
シェールブラン
どのような料理にも合う、シンプルでエレガントなコレクションです。
純白の生地に立涌文様のレリーフが施され、華やかさも感じられます。電子レンジや食器洗浄機の使用も可能なため、普段の食卓にも使いやすいでしょう。
オールドノリタケのオススメ
オールドノリタケは、すでに製造されておらず、希少価値があります。機会に恵まれたら、ぜひ、手に取ってみてはいかがでしょう。
マンオンキャメル
ラクダに乗った人物と、砂漠の風景を描いた、個性的なコレクションです。
金盛り画付けがふんだんに施され、豪華な雰囲気が味わえます。金と、深いコバルトブルーのコントラストが美しく、印象的です。
デコレディ
アール・デコ様式の中でも、とくに世界中で支持されているコレクションの1つです。
色鮮やかなドレスを着た女性が、さまざまなポーズや表情で描かれています。
プレートを始め、パフボックス(おしろい入れ)・小物入れ・スナックセットなど、多彩なアイテムをラインアップしているのが特徴です。
まとめ
ノリタケとオールドノリタケの食器は、どちらも世界中から高い評価を得ています。
ノリタケの食器で食卓を演出したり、オールドノリタケをインテリアとして飾ったり、日常に取り入れてみるのもオススメです。
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