銀食器の歴史や高価買取のポイントまとめ
最近よく耳にする「買取」がおすすめな理由や高く売るためのポイントをまとめてみました。
「使っていない銀食器、処分するしかないのだろうか……」
「未使用品じゃないと、売れないわよね?」
と思われている方、ぜひ今回の記事をご覧ください。
目次
銀食器とは?
最近はステンレスの食器でも見栄えの良いものが多いため、「銀食器」の認識が曖昧な方もいらっしゃるかと思います。
ご安心ください。ここでどういう食器が「銀食器」と呼ばれるものなのか解説していきたいと思います。
もうご存知という方は、次の内容にお進みください。
「銀食器」または「シルバーウェア」と呼ばれる食器は銀の純度が92.5%以上の食器、または純銀でコーティングした食器などをさします。
一般的に「銀食器」と呼ばれる食器は銀コーティングされた食器です。こちらは「洋白銀食器」「シルバープレート」とも呼ばれているので、ぜひ一緒に覚えておいてください。
そして、92.5%以上の純銀製の食器は「純銀食器(またはスターリングシルバー)」と呼ばれています。
生産数が限られていることから、通常の銀食器よりも高い価値を持っています。
飲食店などではステンレス製のカトラリーを「シルバー」と呼ぶこともありますが、「銀食器」にはこうした基準があるということを覚えておいてください。
純銀不足の時代に誕生した「シルバー」
純銀食器は中世ヨーロッパの貴族、王族のあいだで使われていました。
当時、毒を用いて貴族が暗殺されるという事件が起こっていたことから、「銀は毒に触れると化学反応して変色する」という理論を利用し、銀の食器がつくられたのです。
しかし、「銀に反応しない毒もある」「毒見をせずに食事を提供することはなかったはず」という説もあるのだとか。「毒は入っていませんので、安心してお召し上がりください」というアピールは貴族流の「おもてなし」だったのでしょう。
しかしその後、ヨーロッパで深刻な純銀不足が訪れます。このときに考えられたのが、洋白銀食器です。
銅をメインとする合金に銀のコーティングをすることで、純銀製の食器のような美しさと高級感を再現できるとして、貴族たちのあいだでも高く評価されました。
この洋白銀食器は純銀製のものに比べて安価で丈夫というメリットがあり、貴族に憧れを持った一般市民のあいだでも流行しました。
ちなみに現在、世界中の有名ホテルや高級レストランなどで使われているシルバーのほとんどがこちらの「洋白銀食器」とされています。
有名銀食器ブランドをご紹介!
ここでは銀食器の「老舗」といわれている有名ブランドをご紹介します。
クリストフル
シルバーウェアの代名詞である「クリストフル」。
創業は1830年、フランスで誕生しました。創業者のシャルル・クリストフルは銀メッキをほどこした第一人者としても有名です。
もしも彼がこの技術を導入していなかったら、世界のシルバーウェア事情はもっと違うものとなっていたかもしれません。
シャルル・クリストフルのモットーは「唯一の品質、それは最高の品質」。徹底されたクリストフのシルバーウェアはルイ・フィリップ王、ナポレオン三世も御用達だったといいます。
現在も世界中の人々から愛されているクリストフのシルバーは「卓上の芸術品」として高い評価を受けています。
ここで、人気シリーズについていくつかご紹介したいと思います。
◯マルメゾン
ナポレオン王が惚れ込んでしまうほどの美しさを持つ『マルメゾン』。
一般的なシルバーウェアの10倍といわれる量のシルバーコーティングは、華やかさと堅牢さを併せ持っています。
◯マルリー
高級レストランや豪華客船でも使用させているのがこちら『マルリー』。
クリストフルのロングセラー商品としても有名であるため、最初のクリストフル商品として購入される方も多いといいます。
名前の由来はルイ14世が建設した「マルリー城」だといいます。
ヨーロッパで見られる草花があしらわれており、カトラリーごとにデザインが異なるという特徴を持ちます。
ノリタケ
日本を代表する洋食器ブランド「ノリタケ」。
ノリタケの創業は1904年で、前身となる「日本陶器合名会社」を設立したのは創業者の森村市左衛門氏です。
貿易商を営んでいた森村氏はパリ万博博覧会で出会った欧州の食器に感銘を受け、「国産」にこだわった白磁器作りを開始しました。
ちなみに「ノリタケ」は、このとき建てられた工場の場所(愛知県愛知郡鷹場村大字則武)の「則武」が由来となっています。
「白さ」にこだわりを持っているノリタケですが、シルバー食器の製造も行っています。
クリスティーヌ
王冠のようなデザインが優雅な印象を与える『クリスティーヌ』シリーズ。
同じデザインでフォークも作られています。
「銀食器=高い」「ノリタケ=高級食器」というイメージがありますが、こちらのシリーズは比較的お手頃なこともあり、はじめての銀食器に選ばれる方にもおすすめです。
なお、公式ホームページでは銀食器商品(銀メッキ、と分類されています)の欠品が続いており、現在はステンレス製のシリーズがメインとなっています。
公式ホームページでの購入は難しい状況が続いているため、どうしても欲しいという方は中古市場もお探しになることをおすすめします。
カウンティス
国内のホテル、有名レストランでも使われている『カウンティス』。
残念ながらこちらも欠品が続いています。
中古市場で見かけることはありますが、それも数が限られているという状況。
ノリタケのシルバーウェア自体が希少になっているとお考えください。
銀食器を高額買取してもらう時のポイント
「銀食器を売りたい」とお考えの方、お待たせしました。
ここで、銀食器の高価買取ポイントについてご紹介したいと思います。
ポイントは3つ、「使用感(状態)」、「化粧箱の有無」、「証明証の有無」です。
詳しく解説していきましょう。
使用感がないもの
食器は口に入れて使うものですから、当然使用感がないもののほうが評価は高くなります。
「未開封のもの」、「開けているが未使用」などは、ほぼ新品の状態として評価してもらえるでしょう。
また「複数あるなかの一部だけ開封、または使用している状態」は未使用品が多ければ多いほど評価は高くなります。 残念ながら使用感の高いもの、また状態が良くないものの買取はかなり厳しいと考えてください。
なお、上記で挙げた「クリストフル」などであれば、買い取ってもらえることもあります。
箱の有無
ブランド食器にはそのブランドを象徴する化粧箱がセットになっています。
この化粧箱の有無は買取において大きなポイントとなるので、もしお持ちである方は絶対に捨てないようにしてください。
これは銀食器だけにいえることではありませんが、人気ブランドになればなるほど箱が金額を左右します。
ない場合でも買取は可能ですが、買取価格が下がってしまうことを覚悟しておきましょう。
証明証の有無
箱と同様、もしくはそれ以上に重要となる場合があるのがこの「証明証」。
ブランドの正規品であることを示すものや、純銀製の食器である証明証などは必ず取っておいてください。とくに純銀製を証明する証明書においては、あれば評価アップです。
まとめ
使用感がなく、箱や証明証が保管されているものは高価買取の対象になります。
ぜひ、食器の買取に力を入れている専門店に査定を依頼するようにしましょう。
なお、福ちゃんは食器の買取に精通した査定士が在籍しており、高価買取に自信がございます。査定や出張は無料となっていますので、「使っていない食器がある」という方はお気軽にお問い合わせください。
大切な銀食器をひとつひとつ丁寧に査定させていただきます。