ウイスキーの正しい保存方法｜開封前・開封後のポイントの違いも解説
ウイスキーには賞味期限がなく、正しい方法で保存すれば、長期間楽しむことが可能です。
しかし、反対にいえば、間違った方法で保管すると風味が損なわれてしまいます。
そこでこの記事では、
・ウイスキーの賞味期限の考え方
・保存方法のポイント
・開封前と開封後の保存方法の違い
をご紹介します。
記事を読むことで、ウイスキーの保存方法に関する疑問が解消しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ウイスキーに賞味期限はない
ウイスキーは、アルコール度数が通常40%前後と高いお酒。
そのため、保存状態がよければ長期間楽しめ、製造から10年以上経っても品質にほとんど変化はありません。法律でも、ウイスキーの製造日や賞味期限の記載は省略できることになっています。
ただしこれは、“未開栓”に限った話。
1度“開栓”するとアルコール分が飛ぶだけでなく、香りや味わいのバランスが失われるため、できるだけ早く飲むことが推奨されています。
開栓後の具体的な賞味期限は、残念ながら一概にはいえません。商品の性質や保存状態によって変わってきます。
次の項目では、ウイスキーをより長く楽しむための保存方法について見ていきましょう。
ウイスキーの保存方法のポイント
開栓前・開栓後に共通する保存方法のポイントとして、以下4つが挙げられます。
・温度変化に気をつける
・直射日光を避ける
・空気が触れないようにする
・ニオイが強いものを一緒に置かない
温度変化に気をつける
極端な温度変化はウイスキーの大敵。気温が高すぎても低すぎてもよくありません。
たとえば、熱を発生しやすい電化製品の近くに置くのは避けましょう。
反対に冷えすぎてしまうと、ウイスキーの風味に悪影響を与えるため、冷蔵庫で保管するのは避けるのが基本です。
直射日光を避ける
温度変化のほかに気をつけなければいけないのが、直射日光（紫外線）です。
直射日光はウイスキーの風味を損なう原因となります。
光を遮断するために、購入時についてきた箱に入れたまま保存するのがオススメ。箱がない場合は、保存用の箱を用意したほうがよいでしょう。
空気が触れないようにする
ウイスキーは空気に触れると酸化が進み、風味が失われてしまいます。
酸化を導く原因の1つが、ボトルの横置きです。
ボトルを横置きにすると、ウイスキーが空気に触れる面積が大きくなり、劣化を早める恐れがあります。
保存の際はボトルを横に寝かせず、立てて保存しましょう。
ニオイの強いものを一緒に置かない
ウイスキーの近くにニオイが強いものを置くと、そのニオイが移ってしまうことがあります。
納戸やクローゼットなどで保存する場合は、石けんや防虫剤などニオイが強いものを近くに置かないよう気をつけましょう。
「開栓前」「開栓後」で保存方法に違いはある？
それでは、開栓前と開栓後の保存方法で異なる点はあるのでしょうか？
ここではその違いについて見ていきましょう。
開栓前
ウイスキーボトルの栓は、「コルク栓」と「スクリューキャップ」の2つに大別されます。これら2つのうちコルク栓の場合、より注意深く保存する必要があります。
というのも、開栓前は開栓後と比べて空気は侵入しにくいですが、わずかに入り込んできてしまうことも。とくにコルク栓は、ウイスキーの風味を保ちやすい一方、時間の経過とともに収縮して空気が入り込むリスクがあります。
スクリューキャップの場合はそこまで気にする必要はありませんが、コルク栓の場合は、開栓前であっても「パラフィルム」を使って密閉するのがオススメです。
パラフィルムとは、医療の現場などで使われるプラスチックフィルム。
さまざまな形状にフィットする優れた特性から、ウイスキーを密閉するためにも使用されています。とくにバーなどでは、密閉用に使用する店舗が少なくありません。
開栓後
1度開栓したウイスキーは、ボトル内に空気が入り込んで酸化が徐々に進んでしまいます。
そのため、未開栓のボトルよりも密閉を徹底するのがポイント。
開栓後は、スクリューキャップやコルク栓など栓の種類にかかわらずパラフィルムを使用することで、美味しい状態を少しでも長く保てます。
風味が落ちてしまったウイスキーは別の活用法も
ウイスキーをわざわざ購入して飲むのであれば、美味しい状態を少しでも長くキープしたいですよね。
温度変化や紫外線に気をつけて、品質のよい状態を長く保てるようにしましょう。
なお、万が一風味が落ちてしまったウイスキーは別の活用法もあります。
例として挙げられるのが、ハイボールやカクテルにする方法。
ウイスキー本来の味わいを楽しむストレートやロックに比べて、炭酸水やリキュールなどで割るハイボールとカクテルは、また違った印象を楽しめますよ。
そのほかに、料理やお菓子に活用する方法も。ウイスキーを使用することで、味わいに深みが生まれます。
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