ミズナラ樽とは?その特徴&おすすめのお酒5選
ウイスキーは、醸成に使われる樽の種類によって仕上がりに違いが見られます。
樽の材料になるのはオークという木材ですが、今回はその中でも特に「ミズナラ」という木材を使ったミズナラ樽について解説します。また、ミズナラ樽を使って作られたウイスキーのうち、おすすめのお酒も紹介しています。
目次
ミズナラ樽とは?
そもそもオークとは、世界各地に分布している楢(ナラ)の木を指し、ミズナラはその種類のひとつです。
ミズナラは、北海道を中心とする日本列島に多く自生しています。
ミズナラ樽でウイスキーを熟成させると、柔らかな甘みと独特のビャクダン(白檀)やキャラ(伽羅)といった高級感のある香りをまとったウイスキーに仕上がります。
もともとウイスキーはチョコレートなどの甘いお菓子との相性がいいお酒ですが、ふんわりとした甘みと上品な香りを持つミズナラ樽のウイスキーは、スイーツとの相性がいいというのも見逃せないところでしょう。
そのほか、ミズナラ樽のウイスキーは希少性が高いという点もポイント。
そもそもミズナラ樽の原料である木材は樹齢200~300年あたりのものを使う必要があり、長期間熟成に向いています。短期間の醸成ではむしろ中途半端な仕上がりになってしまい、十分な風味が得られません。そのため、ミズナラ樽のウイスキーは希少なものとなっているのです。
ミズナラ樽のおすすめのお酒5選
独特の甘みと高級感のある香りを持ち、希少性も高いという特徴を持つミズナラ樽のウイスキー。ここでは、その中でも特におすすめのお酒を紹介します。
シーバスリーガル 18 年 ミズナラカスクフィニッシュ
スコットランドの老舗シーバスブラザーズ社が手がけるウイスキー「シーバスリーガル」は世界中で愛飲されている有名ブランドですが、特に日本人向けに製造されているのがこちらのお酒です。
日本限定で発売されているということもあって、希少性が高いのがポイント。また、みずみずしい風味を持ち、口当たりが柔らかなのでウイスキー初心者にも飲みやすいという特徴があります。
山崎 ミズナラ 2017 EDITION
日本を代表するメーカー、サントリーが保有しているミズナラ樽のウイスキー原酒を厳選したお酒。18年以上の長さに渡って熟成された原酒をブレンドし、さらに50年以上の長期熟成を施された原酒も加えて香りに奥深さを添えています。芳醇な香りと豊かな甘み、そしてスパイシーな余韻が残るのが特徴です。
イチローズモルト ミズナラウッドリザーブ(MWR)
2007年に誕生した新興のジャパニーズ・ウイスキーであり、早くも高い評価を獲得して有名ブランドの仲間入りを果たしている「イチローズモルト」。その中でも、こちらのお酒は多彩な原酒をブレンドしてオリジナルの香りと味わいを確立している1本です。ミズナラ樽ならではの芳醇な香りが濃厚に感じられるウイスキーとなっており、しっかりとした飲みごたえも人気の理由でしょう。
アマハガン ワールドモルトエディションNO.3 ミズナラウッド フィニッシュ
日本の長濱蒸留所で製造されているブレンデッドウイスキー「アマハガン」の1本。海外産のモルトウイスキーに長濱蒸留所のモルトウイスキーをブレンドしたウイスキーを、ミズナラ樽で仕上げたものとなっています。ビャクダンやキャラといった香木のような香りに加えてフルーティーな香りを持ち、ビターな甘みに満ちた余韻が残るの逸品です。
海知 ミズナラ樽 ブレンデッドウイスキー
スコッチ・ウイスキーとジャパニーズ・ウイスキーを絶妙にブレンドした「海知」はワールドワイドなブレンドによって独自の仕上がりを持つウイスキーとなっています。柔らかな甘みとほろ苦さが絶妙なバランスで感じられ、ミズナラ樽ならではの芳醇な香りもしっかり楽しめます。
黄金色に近い琥珀色の輝きをまとった高貴な見た目も印象的です。
まとめ
ミズナラとは樽の原料になるオークという木材の一種で、ミズナラで作られた樽がミズナラ樽です。
ミズナラ樽で長期熟成されたウイスキーは高貴な香りをまとい、スイーツと合う味わいに仕上がると言われています。
そのなかでもおすすめなのは、「シーバスリーガル 18 年 ミズナラカスクフィニッシュ」「山崎 ミズナラ 2017 EDITION」など、芳醇な香りが楽しめるウイスキーです。
ぜひお試しください。