- 骨董
- 2025.02.26
骨董品を高く売る5つのコツ!初心者でもわかる価値の見極め方

骨董品の世界は奥深く、一見何の変哲もない品物が実は貴重な逸品だったこともあります。しかし、その価値を見極めるのは簡単ではありません。
骨董品の真価を知り、適切なタイミングで高く売却する方法を知りたい方も多いのではないでしょうか。
本記事では、初心者でも実践できる骨董品の価値を判断するポイントと、売却のコツをわかりやすく解説いたします。手元にある「お宝」を見逃さないために、ぜひ参考にしてみてください。
骨董品を売る前に価値を見極めるコツ

骨董品を高く売るためには、その価値を正確に見極めることが重要です。
・年代と希少性を確認する
・作者や銘を調べる
・状態と保存状況をチェックする
・材質と技法を見極める
・市場動向と需要を把握する
ここでは、初心者に向けて上記5つの骨董品の価値を見極めるポイントをご紹介します。
年代と希少性を確認する
骨董品の価値を左右する重要な要素として、年代と希少性があります。一般的に、100年以上前の作品で歴史的・美術的価値が高く、希少性のあるものが骨董品として評価されます。
年代を確認する際は、作品自体や箱、鑑定書などに記載がないか注目しましょう。明治時代以前の作品はとくに価値が高くなる傾向があります。
希少性の判断には、素材や制作技法などをチェックするのがポイントです。
たとえば、金や象牙といった貴重な素材が使われていれば、それだけで価値が上がります。また、現存数の少ない古い時代の品物は、希少性が高く評価されやすい傾向にあります。
作者や銘を調べる
骨董品の価値を見極めるうえで、作者や銘の確認は重要です。有名な作家の作品は、同じような品物でも価値が大きく異なります。
たとえば、同じ茶碗でも作者が名工か無名かだけで、価格に大きな差が生まれるケースも少なくありません。
作者や銘を調べるには、作品の裏側やふたの裏などに刻まれた「落款(らっかん)」「銘」「サイン」を確認します。
これらは作家が自身の作品であることを示すものですが、解読が難しい場合もあります。
インターネットで作家名を調べることも可能ですが、情報が少ない場合もあるため、まずは作家物かどうかの判断にとめ、詳細は専門家に相談するのが賢明です。
状態と保存状況をチェックする
骨董品の状態と保存状況は、その価値を大きく左右します。傷や欠けがあると、価値が下がってしまうことも少なくありません。とくに、陶磁器の場合は「金継ぎ」と呼ばれる修復跡がないか注意深く見る必要があります。
保存状態も重要です。適切な環境で保管されていたかどうかで、骨董品の劣化度合いが変わってきます。たとえば、漆器は湿度に敏感で、乾燥しすぎると割れやすくなります。
一方、金属製品は湿気を嫌うため、さびていないか確認が必要です。
また、骨董品本来の風合いや味わいを損なわないことも大切です。過度のクリーニングや不適切な修復は、かえって価値を下げてしまう恐れがあります。
「古びた風合い」が価値を高める要素になるケースがあることも覚えておくとよいでしょう。
材質と技法を見極める
骨董品の材質と技法を知ることも大事です。たとえば、同じ仏像でも、高級木材を使用したものは、より高額な査定が期待できます。
さらに、木材に漆箔(しっぱく)が施されていれば、価値がいっそう高まることも少なくありません。
技法においても、精巧な彫刻や複雑な絵付けが施された作品は、高い芸術性と希少性から特別な価値を持ちます。
市場動向と需要を把握する
骨董品の市場動向と需要を把握することも、適切なタイミングかつ高値で売却するための重要なポイントです。骨董品の価値は、時代や流行によって大きく変動します。
市場動向を知るには、骨董品専門誌やオークション、専門店の情報などをチェックするのが有効です。
また、骨董品フェアや展示会などに足を運ぶことで、最新のトレンドを肌で感じられるでしょう。ただし、市場は常に変動しているため、最新の情報を集めることが大切です。
骨董品を高く売るための5つのコツ

骨董品を高く売るためには、いくつかの重要なポイントがあります。
ここでは、初心者でも実践できる5つのコツをご紹介します。これらのコツを押さえることで、骨董品の価値を最大限に引き出し、満足のいく価格で売却できるでしょう。
1. 複数の買取業者で査定を受ける
2. 適切な時期を見極める
3. 付属品や証明書をそろえる
4. 適切な清掃と手入れをする
5. 状況に応じて修復を検討する
1. 複数の買取業者で査定を受ける
骨董品を高く売るためには、複数の買取業者で査定を受けることが重要です。なぜなら、業者によって得意分野や査定基準が異なるため、より高値での売却チャンスが広がるからです。
ただし、あまりに多くの業者に依頼すると手間がかかります。
そこで、売却予定の骨董品に詳しい業者を3社〜5社程度に絞り込むのがオススメです。査定方法も多様化しており、店舗訪問だけでなく、インターネットやメールなどを活用した写真査定もあります。
写真査定は手軽ですが、実物を見ての査定とは異なる場合もあるため、あくまでも目安として捉えましょう。最終的には実物査定を受けることをオススメします。
また、査定料が無料かどうかの確認も忘れないようにしましょう。出張買取の場合、査定のみでも費用が発生する業者もあるため注意が必要です。
2. 適切な時期を見極める
骨董品を高く売るには、適切な時期を見極めることが重要です。骨董品市場は季節や流行によって変動するため、需要が高まる時期を狙うことで、より高値での売却が期待できます。
たとえば、茶道具なら秋の茶会シーズン、ひな人形なら節句前が狙い目です。
また、オークションや展示会の開催時期は、コレクターや業者が多く集まるため、需要が高まります。これらのイベント前後は、骨董品の価値が上昇しやすい傾向にあります。
常に市場動向をチェックし、売り時を見極めることが大切です。
3. 付属品や証明書をそろえる
骨董品の価値を高める重要な要素として、付属品や証明書の存在が挙げられます。
これらは骨董品の由来を裏付ける重要な資料となるため、慎重に保管し、売却時に提示することが大切です。
たとえば、茶道具であれば茶を入れる仕服や茶碗の共箱、絵画であれば箱書きや鑑定書などが該当します。
これらの付属品は、骨董品の価値を数倍に引き上げる可能性があります。
付属品や証明書を紛失してしまった場合は、専門家による鑑定を受けることで、新たな証明書を発行してもらうことも可能です。
ただし、オリジナルの付属品に勝る価値はないため、大切に保管することが何より重要といえるでしょう。
4. 適切な清掃と手入れをする
骨董品の価値を維持・向上させるには、適切な清掃と手入れが欠かせません。日々の手入れとしてやわらかい刷毛や羽根はたきで優しくほこりを払いましょう。
水分を使う場合は、中性洗剤を薄めた溶液を使用し、やわらかい布で軽く拭くのがコツです。
ただし、陶磁器や漆器など、素材によって適切な手入れ方法が異なるため、専門家のアドバイスを受けることをオススメします。
保管時は、直射日光や湿気を避け、温度変化の少ない場所を選びましょう。骨董品同士が接触して傷つかないよう、適切な間隔を保つことも重要です。
適切なケアを続けることで、骨董品の魅力を長く保てます。
5. 状況に応じて修復を検討する
骨董品の修復は、適切に行えば価値を高められますが、不適切な修復は取り返しのつかない損失を招きかねません。修復が必要な場合は、素人判断で行わず、専門家に相談することが賢明です。
プロの目で見れば、修復で価値が高まるか、現状維持が賢明かを判断できるでしょう。
また、修復方法も重要です。伝統的な技法を用いた修復は、骨董品の価値を保つうえで欠かせません。
たとえば、金継ぎのような日本独自の修復技法は、骨董品に新たな価値を付加することもあります。
骨董品を売る方法

骨董品を高く売るためには、適切な売却方法を選ぶことが重要です。ここでは、代表的な4つの方法をご紹介します。
それぞれに特徴があるため、骨董品の種類や状態、ニーズに合わせて最適な方法を選ぶことで、より高値での売却が期待できるでしょう。
店舗買取
店頭買取は、専門の査定士が目の前で査定を行うため、その場で価値を確認できる安心感があります。
店頭買取の最大のメリットは、即日現金化が可能な点です。査定額に納得すれば、その場で買取が成立します。
また直接対話ができるため、骨董品にまつわる情報を詳しく伝えられ、より適切な査定につながる可能性があります。
デメリットは、持ち運びが困難な大型の骨董品には不向きな点です。また、混雑時は待ち時間が発生する可能性もあります。
店頭買取を利用する際は、事前に電話やメールで相談し、持ち込む品物や希望日時を伝えておくとスムーズです。
なお、高価買取の場合は、セキュリティの観点から振込対応となることがあります。
ほかにも、一度買取が成立すると返品は不可能となる場合があるため、売却するかは慎重に判断することが大切です。
出張買取
出張買取は、骨董品を自宅で査定してもらえる便利なサービスです。骨董品にはデリケートな品物や大型の品物も数多くありますが、出張買取なら店舗に持ち込む負担や、運搬中の破損の心配もありません。
しかし、トラブルを避けるためにいくつかの注意点があります。まず、業者の古物商許可証の確認を忘れないようにしましょう。
実店舗を持つ業者や評判の良い業者など、信頼できる業者を選ぶことも大切です。
また、「まとめて○○円」といった査定は避けたほうがよいでしょう。個別に価値を判断してもらうことで、より適正な価格を引き出せる可能性があります。
強引な買取や不当な要求には毅然とした態度で臨むことも大切です。納得できない場合は、きっぱりと断る勇気を持ちましょう。
宅配買取
宅配買取は、骨董品を手軽に売却できる便利なサービスです。宅配買取の流れは業者によって異なる場合もありますが、一般的には電話やメールなどで申し込みを行い、商品情報や連絡先を伝えます。
次に、店舗から送られてくる案内に従って、商品を丁寧に梱包します。クッション材を使って隙間を埋め、破損を防ぎましょう。
本人確認書類のコピーが必要な場合は、忘れずに同封してください。
店舗に到着後、専門家が査定を行い、金額を連絡してきます。納得できれば、指定の口座に買取代金が振り込まれます。
宅配買取の魅力は、自宅にいながら骨董品を売却できる点です。しかし、対面で査定してもらえない、正確な情報を伝えにくいといったデメリットもあります。
写真や詳細な説明を添えることで、より適切な査定につながるでしょう。
オークション
オークションは、骨董品を高値で売却できる可能性を秘めた方法です。とくに希少価値の高い品は、競り合いによって予想以上の高値がつくこともあります。
ネットオークションなら、国境を越えて幅広い層にアプローチできるのも魅力です。
しかし、落札されない可能性や、安価で出品してしまうリスクも存在します。そのため、オークション出品前には専門家の鑑定を受けるのがオススメです。
作品の真の価値を知ることで、適切な出品価格を設定できます。また、商品の魅力を最大限に引き出す写真や説明文も重要です。
信頼できる買取業者を選ぶポイント

まず、国や自治体に正式に届け出をしている古物商であることを確認しましょう。次に、実績と評判をチェックします。
長年の業歴があり、多くの顧客から高評価を得ている業者は信頼性が高いといえます。口コミサイトやSNSでの評判も参考にしてみてください。
また、専門の査定士が在籍しているかどうかも重要です。骨董品は種類が多岐にわたるため、幅広い知識と経験を持つ査定士がいる業者を選びましょう。
さらに、店頭買取だけでなく、出張買取や宅配買取にも対応している業者であれば、自身に合った方法を選べます。
査定額の保証期間や、キャンセル可能な期間が設けられているかも確認しておくと安心です。これらのポイントを押さえて、自身に合った買取業者を見つけましょう。
骨董品の真贋(しんがん)鑑定と価値証明

骨董品を高く売るためには、その真贋と価値を正確に証明することが不可欠です。
ここでは、骨董品の真贋鑑定の重要性や専門家への依頼方法、さらに鑑定書や箱書きの役割について解説いたします。
真贋鑑定と価値証明のポイントを押さえて、骨董品売却の成功率を高めましょう。
真贋鑑定とは
骨董品の真贋鑑定とは、本物かどうかを見極めることです。真贋鑑定の基本は、まず目視による観察から始まります。作品の特徴、署名、制作技法などを丁寧に確認していきます。
たとえば、陶磁器なら表面を覆うガラス質の部分である「釉薬(ゆうやく)」の質感や底の削り方、絵画なら書きぶりを意味する「筆致(ひっち)」や顔料の使い方などが重要なポイントです。
X線撮影や蛍光X線分析など、科学的な手法を用いて詳細な調査を行うこともあります。
真贋鑑定の結果は、骨董品の価値に大きく影響します。本物と証明されれば、その価値は飛躍的に高まる可能性があるのです。
一方で、偽物と判明した場合、価値はゼロに等しくなってしまうでしょう。
真贋鑑定は専門家への依頼が必要
骨董品の真贋鑑定は、専門家の目が不可欠です。なぜなら、骨董品の世界は奥深く、素人の判断では見逃してしまう重要な特徴が多いためです。
専門家は長年の経験と知識をいかし、細部まで丁寧に調査します。
鑑定を依頼する際は、信頼できる専門家や鑑定機関を選ぶことが重要です。美術館や博物館に所属する専門家、または評価の高い鑑定会社などが適しています。
鑑定サービスを利用する際には、鑑定料金だけでなく、鑑定結果の証明書発行の有無も事前に確認しておくとよいでしょう。
専門家による鑑定は、骨董品の真の価値を明らかにするだけでなく、売却時の交渉力を高めることにもつながります。信頼性の高い鑑定結果があれば、買取業者との価格交渉も有利に進められるでしょう。
ただし、鑑定には時間とコストがかかります。骨董品の推定価値と鑑定費用を比較し、鑑定を依頼するかどうかを判断することも大切です。
鑑定書や箱書きでも価値証明が可能
鑑定書は、専門家が作品の真贋や価値を保証する文書で、信頼性の高い鑑定機関が発行したものほど評価が高くなります。
一方、箱書きは作者自身が記した情報で、作品の由来や制作年などが記されていることがあります。
これらの証明書類は、骨董品の価値を大きく左右する可能性があるため、丁寧に取り扱い、適切に保管することが重要です。
湿気や直射日光を避け、中性紙で包むなどの配慮が必要です。ただし、鑑定書や箱書きがあれば高価買取につながるわけではありません。
偽造された証明書も存在するため、信頼性の確認が欠かせません。
まとめ

骨董品を売却する際は、まず価値を見極めることが重要です。信頼できる買取業者を選び、適切な査定を受けましょう。
品物の状態や由来を詳しく説明できるようにしておくことも、高く売るコツのひとつです。
骨董品の売却や査定を検討中の方は、ぜひ「福ちゃん」へご相談ください。福ちゃんでは、茶道具・掛軸・絵画をはじめ、さまざまな骨董品を幅広く買取しています。
知識と経験が豊富な一流の査定士が査定を行うため、作家や詳細が不明な骨董品も歓迎です。
買取方法は「出張買取」「店頭買取」の2つからお選びいただけます。どちらの買取方法も査定料やキャンセル料等はかかりません。
「価値があるかわからない」「まずは買取価格を知りたい」といった方も、お気軽にお問い合わせください。
査定士による丁寧な査定を行ったうえで、価値に見合った買取価格をご提示いたします。
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