- 骨董
- 2025.02.15
プーアル茶とは?種類や効能について丁寧に解説

プーアル茶は、中国の雲南省を中心に作られている、独特な発酵過程を経たお茶です。
近年、その健康効果に注目が集まり、世界中の人々に愛飲されています。
この記事では、
・プーアル茶の味わい
・種類
・効果や効能
・美味しく淹れる方法
をご紹介します。
プーアル茶がどのようなお茶かご興味のある方は、ぜひご覧ください。
目次
プーアル茶とは

最初に、プーアル茶がどのようなお茶なのか見ていきましょう。
プーアル茶の原産地は、中国の雲南省南部です。
現在は雲南省でもっとも多く生産されており、そのほかに、広東省・湖南省・四川省でも生産されています。
プーアル茶の原料は、緑茶・紅茶・烏龍茶と同じくチャノキ(学名:カメリアシネンシス)です。原料が同じであっても、発酵の有無や方法によって、異なる種類のお茶が生まれます。
プーアル茶の場合、茶葉に熱を加えて酵素の働きを止めたあと、微生物などの力で茶葉を発酵させるのが特徴です。
この発酵方法は「後発酵」と呼ばれます。後発酵で作るお茶の総称を「黒茶」といい、プーアル茶は黒茶に分類されます。
こうした製造工程を経て完成するプーアル茶は、乾燥させたフルーツのような甘い香りや、土を連想させる香りが特徴です。
油っこい料理にもよく合います。
その特有の香りや味わいに、最初は苦手意識を持つものの、飲みなれると癖になる方も少なくありません。
プーアル茶の種類

プーアル茶は、製造工程の細かな違いによって、以下2つに分類されます。
・生茶
・熟茶
それぞれの特徴や違いを見ていきましょう。
生茶
生茶は、風通しのよい乾燥した倉庫で、茶葉をゆっくりと自然発酵させるお茶です。
日本では流通量が非常に少なく、簡単には手に入りません。
生茶は、熟成(保存)年数によって、香りや味わいが変化します。
たとえば、完成したばかりのものは、さっぱりとした口当たりが特徴。苦みのあとに甘みを感じ、果物のような香りもします。
一方で熟成年数を重ねたものは、苦みなどの角が取れた、まろやかな味わいが特徴です。熟成によって生まれる「陳香(ツンシャン)」と呼ばれる、土を連想させるような香りも感じられます。
実はこの生茶は、骨董品としての価値もあります。
とくに、熟成年数の長いものほど価値が高く評価されやすく、高額で取引されることも珍しくありません。
熟茶
熟茶は、積み上げた茶葉に水分を加えて湿度・温度を保ち、そこで発生する麹菌を用いて発酵させるお茶です。
麹菌の力を借りて発酵を促すことで、生茶よりも短期間で完成します。
大量生産が可能であり、日本で販売されているプーアル茶の多くは熟茶です。
熟茶は、まろやかな味わいと陳香を特徴としています。
プーアル茶の効果・効能

プーアル茶には、以下の効果・効能があるとされています。
・ダイエット効果
・免疫力アップ
・アンチエイジング
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
ダイエット効果
プーアル茶には、カテキンやテアニンと呼ばれる成分が含まれており、これらは脂肪の分解を促進します。
そのほかに、プーアル茶に含まれるタンニンは、血糖値の上昇を抑える働きがあります。
したがって、プーアル茶を飲むことで、ダイエット効果を期待できるでしょう。
免疫力アップ
プーアル茶に含まれるカテキンは、免疫力を高める作用があるといわれています。
この成分により、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりにくくなるのです。
アンチエイジング
紫外線や加齢などによって肌細胞が酸化すると、シミやシワにつながります。
プーアル茶に含まれているカテキンには、酸化を防ぐ「抗酸化作用」があるため、アンチエイジングの効果を期待できるでしょう。
さらに、コラーゲンの生成を促進し、美肌効果を期待できるビタミンCも含まれています。
プーアル茶の淹れ方

最後に、プーアル茶を美味しく飲むための淹れ方を見ていきましょう。
必要な道具・材料
必要な道具や材料は、以下のとおりです。
・急須やポット
・湯のみ
・沸騰したお湯
・プーアル茶葉
茶葉の量は、お湯300mLに対して3gが目安です。
これを基準に、お好みで調節してみてくださいね。
淹れる手順
道具と材料をそろえたら、以下の順番で入れていきます。
1.洗茶をする
2.お湯を入れて蒸らす
3.濃さが均一になるようにまわし注ぐ
手順1にある「洗茶」とは、中国茶の作法の1つです。
急須に茶葉を入れ、茶葉が浸るくらいまでお湯を注いだら、すぐにお湯を捨てます。この洗茶により、茶葉の雑味が取り除かれ、すっきりした味わいを楽しめますよ。
手順2で蒸らす時間によって、プーアル茶の濃さが変わってきます。
まずは30~1分程度を目安にして、好みに応じて調節しましょう。
手順3で湯のみが複数ある場合は、濃さが均一になるよう、何回かに分けてまわし注ぐのがポイントです。
たとえば、湯のみがA・B・Cのように3つあるときは、「A→B→C→A→B→C」とまわし注ぐことで、均等な濃さになります。
プーアル茶の生茶は骨董品としての価値もある

プーアル茶は、中国の雲南省を原産地とするお茶です。
近年、ダイエットや免疫力アップへの効果が期待され、その人気はさらに高まっています。
プーアル茶は製造工程の違いから「生茶」と「熟茶」に分けられ、そのうち「生茶」は量産が難しく希少価値が高いため、骨董品としても評価されています。
そのため、生茶で熟成年数の長いものは、高額で取引されることも少なくありません。
熟茶は、生茶に比べると量産が可能で、日本でも多く流通しています。熟茶には熟茶ならではの魅力があり、日常的に楽しむお茶として広く親しまれています。
現状、熟茶は骨董品としての取り扱いは一般的ではありません。プーアル茶のすべてに高値がつくわけではない点にご注意ください。
プーアル茶の買取で気になることがございましたら、お気軽に「福ちゃん」までお問い合わせいただけますと幸いです。
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