楽焼の『肩衝茶入』はいくらで売れる？福ちゃんの買取実績と査定ポイントを公開
日本の伝統美を体現する「楽焼」の茶入。桃山時代、茶の湯文化とともに花開いた楽焼は、侘び寂びの世界観を映し出す名品です。
もし、お手元に楽焼の茶入があり、その価値を調べたり手放したりすることをご検討中であれば、ぜひ福ちゃんにご相談ください。
この記事では、福ちゃんが実際に買取した楽焼茶入の買取価格をはじめ、楽焼茶入の査定における重要なポイントを詳しく解説します。
楽焼の茶入はもちろん、有名作家による骨董品をお持ちの方は、ぜひ最後までご覧ください。査定のポイントを理解することで、お手持ちの楽焼茶入が秘める、真の価値が見えてくるはずです。
目次
『楽焼茶入』の買取価格と作品の特徴
福ちゃんでは、楽焼の肩衝茶入を2万5千円で買取させていただきました。
この茶入は、楽焼特有の色味と光沢が美しい逸品です。
楽焼とは？
楽焼とは、轆轤（ろくろ）を使わず、手とヘラだけで成形する「手捏ね」の技法で作られる「焼き物」のことです。
茶道の祖である千利休の提案により、安土桃山時代を代表する京都の陶工「長次郎」が生み出しました。手捏ねによって生まれる歪みや厚みが魅力で、千利休の侘び寂びの美意識が反映されている、といわれています。
楽焼には大きく分けて「黒楽」と「赤楽」の2種類があり、今回買取させていただいた茶入は、赤土を素焼きにして低温焼成する「赤楽」です。
茶室に温かみを添える控えめな朱色が特徴で、楽焼ならではの温もりを感じさせる作品です。
肩衝茶入とは？
茶入とは、茶道において抹茶を入れておく陶器製の容器のことです。
茶道には濃茶と薄茶があり、茶入は濃茶を入れる際に使用されます。また、茶入は形状によって、さまざまな種類に分類されます。
今回買取させていただいた茶入は、肩の部分が張った形をしている「肩衝茶入」です。肩衝茶入の中でも丸みが強く、優しい印象を与える逸品です。
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『楽焼茶入』の査定ポイント：価値を高める3つの要素
福ちゃんが、2万5千円で買取させていただいた楽焼茶入。
その査定において、とくに重要視なポイントを3つご紹介します。
- ✔︎ 作者が無学宗衍（むがくそうえん）
- ✔︎ 仕覆（しふく）
- ✔︎ 箱書き
各ポイントについて、詳しく見ていきましょう。
1.作者：無学宗衍（むがくそうえん）
この茶入は、江戸時代後期に活躍した臨済宗の僧侶「無学宗衍」の作品と考えられます。
無学宗衍は、大徳寺第378世を務め、表千家・裏千家とも縁の深い人物です。掛け軸や墨蹟など多くの作品が現存しており、楽焼においても赤茶碗や黒茶碗などを手掛けています。
現在でも高い評価を受ける無学宗衍の作品であることが、査定額を押し上げるポイントになりました。
2.仕覆（しふく）：茶入の美しさを引き立てる袋
茶入には、その形に合わせた専用の袋「仕覆」が付属します。
茶席では、この仕覆とともに茶入がお披露目されます。今回買取させていただいた茶入に付属していた仕覆は、劣化具合などから、当時、実際に使用されていた「時代物」と判断できました。
この歴史的価値も、査定額に反映されているのです。
3.箱書き：真贋を見極める重要な手がかり
この茶入には、箱書きが施された共箱が付属していました。
陶芸品において、箱書きは作品の真贋や価値を見極める重要な要素です。とくに茶道具は、箱書きが重視され、箱書きのある共箱を含めて1つの美を表現するという意識があります。
箱書きの存在も、査定額に加味いたしました。
これら3つのポイントを総合的に評価し、最終的な買取価格を決定させていただきました。楽焼茶入をお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。
楽焼の買取なら『福ちゃん』にお任せください
今回ご紹介した「楽焼茶入」は、手捏ねで成形される赤楽の茶道具です。
大徳寺の僧侶「無学宗衍」による「肩衝茶入」で、仕覆や箱書きといった貴重な付属品も揃っていました。そのため、2万5千円での買取にいたりました。
査定では、数々の名品を残した無学宗衍の作品であること、当時実際に使用されていたと考えられる仕覆が付いていること。そして、共箱に箱書きがあることなど、これらの要素を総合的に評価させていただきました。
楽焼の茶道具に限らず、お手元に価値のわからない陶芸品や骨董品はございませんか？
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