「蚤の市」は掘り出し物のお宝と出会えるチャンス!人気の骨董市をご紹介します
「蚤の市ってフリーマーケットとは違うの?」
「どんな蚤の市がある?」
フリマアプリなどが主流となっている現在、あまり聞かない言葉となっている「蚤の市」。
この記事では、古き良きものとの出会いを提供してくれる「蚤の市」についてご紹介しています。
蚤の市とは?
蚤の市は、古道具や古着などを売買する古物市です。
広場などで開催され、露店形式で商品が並べられます。
「蚤の市」について、名前の由来やフリーマーケットとの違いを見てみましょう。
なぜ「蚤」の市っていうの?
「蚤の市」という名前の由来は、フランス語からきています。
フランス語では「marché aux puces(マルシェ・オ・ピュス)」といい、「puces」が「蚤」を意味することから、日本語で「蚤の市」という名前になりました。
フランスには、昔から「物を大事にし、長く愛用する」という文化が根付いており、蚤の市が盛んです。
「蚤がわくような古い物を売買することから」「蚤のように古物があふれているから」など、フランスで「puces(蚤)」という単語を使う理由は諸説あるといわれています。
蚤の市とフリーマーケット・骨董市の違い
蚤の市とフリーマーケットに、厳密な違いはありません。
蚤の市の「蚤」は英語で「flea(フリー)」意味することから、フリーマーケットという言葉が生まれました。
後に、自由を意味する「free(フリー)」と混同され、現在は誰もが参加しやすく親しみやすさを感じる「free market(フリーマーケット)」が日本での主流となっています。
また、蚤の市は骨董品や日用品などさまざまな物を扱うのに対し、骨董市は古美術品などがメインに取り扱われています。
つまり、蚤の市の種類として骨董市があるという解釈です。
日本の主な蚤の市
- ✔︎ 日本最大級「大江戸骨董市」(関東・東京都)
- ✔︎ 天満宮古民具骨董市(関東・埼玉県)
- ✔︎ 川越成田不動尊蚤の市(関東・埼玉県)
- ✔︎ 四天王寺大師会・太子会(関西・大阪)
- ✔︎ 北野天満宮天神市(関西・京都)
- ✔︎ 東寺弘法市(関西・京都)
日本の主な蚤の市として、日本最大級の骨董市や関東・関西で人気の骨董市をご紹介します。
日本は昭和初期から蚤の市の文化が広まり、現在も盛んに行われています。
フリマアプリなどの普及により、近年はネット上でも開催されていますが、ここでは実際に露店として出店される有名な蚤の市を見てみましょう。
日本最大級「大江戸骨董市」(関東・東京都)
- ✔︎ 場所:有楽町・東京国際フォーラム
- ✔︎ 開催日:第1・第3日曜日
- ✔︎ 公式サイト:大江戸骨董市 oedo antique market
大江戸骨董市は、江戸開封400年記念の2003年から開催されている最大規模の骨董市です。
古き良きものと向き合い、日本文化の継承や人々が交流する場として、現在まで発展してきました。
各種メディアにも掲載され、毎回多くの出店や来客があり、賑わっています。
外国人観光客からも人気を集め、国際色豊かな骨董市として注目されています。
天満宮古民具骨董市(関東・埼玉県)
- ✔︎ 場所:桐生天満宮境内
- ✔︎ 開催日:第1日曜日
- ✔︎ 公式サイト:天満宮古民具骨董市|桐生市ホームページ
天満宮古民具骨董市は1993年から開催されており、30年を超える歴史を持つ蚤の市です。
毎回、さまざまな年代の方が集まり、多くの人々が交流する大切な場となっています。
骨董市となっていますが、生活道具やカメラなどの趣味用品まで多岐にわたって出品されているのが特徴です。
川越成田不動尊蚤の市(関東・埼玉県)
- ✔︎ 場所:成田不動尊境内
- ✔︎ 開催日:毎月28日
- ✔︎ 公式サイト:川越成田不動尊蚤の市(川越骨董市)
川越成田不動尊蚤の市は、古くから開催されている蚤の市で、陶芸品やガラス工芸などの骨董や着物の出店が目立つのが特徴です。
近年では外国人観光客が増え、ますます盛況している様子がうかがえます。
川越成田不動尊蚤の市の開催に合わせ、周辺の店舗では特別サービスを提供しているところもあり、地域が一体となって盛り上げている蚤の市です。
四天王寺大師会・太子会(関西・大阪)
- ✔︎ 場所:四天王寺境内
- ✔︎ 開催日:毎月21・22日
- ✔︎ 公式サイト:和宗総本山 四天王寺
四天王寺大師会・太子会は、弘法大師空海の月命日である21日と、聖徳太子の月命日である22日に因んで行われる蚤の市です。
約300店舗が並び、骨董品に加えて、食べ物や日常品などの市場を楽しめます。
参拝のついでに骨董市を覗く人も多く、古き良き物との出会いや地元住民との交流の機会となっています。
北野天満宮天神市(関西・京都)
- ✔︎ 場所:北野天満宮境内
- ✔︎ 開催日:毎月25日
- ✔︎ 公式サイト:北野天満宮
北野天満宮で開催される天神市は、「天神さんの日」として知られる毎月25日に開催されます。
菅原道真の誕生日である6月25日と逝去した2月25日が由来です。
京都が誇る伝統行事で、1月と12月はそれぞれ「初天神」「終い天神」といわれ、さらなる盛り上がりを見せます。
東寺弘法市(関西・京都)
- ✔︎ 場所:東寺境内
- ✔︎ 開催日:毎月21日
- ✔︎ 公式サイト:東寺縁日~弘法市
京都の東寺で開催される弘法市は、北野天満宮の天神市と並んで京都二大縁日として知られています。
東寺では空海入寂の3月21日を期して、毎月21日に行われるようになりました。
参拝客に向けて、現在でいう茶店を簡素な屋台の形で商人が出したのをきっかけに、植木屋や薬屋などの店が出されたのがはじまりといわれています。
700年の時を経て。約1,000店が並ぶ現在の弘法市になり、「弘法さん」として地元住民や観光客に親しまれるようになりました。
世界の蚤の市
- ✔︎ クリニャンクール蚤の市(フランス・パリ)
- ✔︎ モントルイユ蚤の市(フランス・パリ)
- ✔︎ ヴァンヴ蚤の市(フランス・パリ)
- ✔︎ ポートベロー・マーケット(イギリス・ロンドン)
- ✔︎ サンベリー・アンティーク・マーケット(イギリス・ロンドン)
日本だけでなく、世界各国でも蚤の市が盛んに開催されています。
「蚤の市」の由来にもなっているフランスで開催されるパリ三大蚤の市や、ロンドン最大規模の蚤の市をご紹介します。
クリニャンクール蚤の市(フランス・パリ)
クリニャンクール蚤の市は、パリ三大蚤の市のひとつです。
毎週土日に開催され、約3,000店以上のショップが立ち並んでいます。
高級なアンティークが揃う「BIRON(ビロン)」地区、レコードや古着、アクセサリーなどを取り扱っている「MALIK(マリク)」地区など、海外観光客にもわかりやすいように区画整理されているのも特徴です。
ほとんどが古美術商の店であることから、日本で開催される蚤の市よりも高額なものが多いでしょう。
モントルイユ蚤の市(フランス・パリ)
モントルイユ蚤の市は、1885年に始まった最古参蚤の市のひとつです。
クリニャンクール蚤の市と同じくパリ三大蚤の市に数えられ、土・日・月の週3日間にわたって開催されます。
古着をメインに、骨董や日用品などさまざまなものが並び、値下げ交渉も文化のひとつとして受け入れられているようです。
ヴァンヴ蚤の市(フランス・パリ)
ヴァンヴ蚤の市はパリ三大蚤の市のなかで最も規模が小さい市場です。
ゆっくりと露店を堪能でき、豊富な商品から掘り出し物をじっくり探せる蚤の市として人気があります。
骨董品やレトロなおもちゃ、アンティーク雑貨など、地元の人や観光客などさまざまな人々が楽しめる品揃えが特徴です。
ポートベロー・マーケット(イギリス・ロンドン)
ポートベロー・マーケットは、イギリスのロンドンで開かれる蚤の市です。
骨董品やストリートフードなど、さまざまな出店があり、アンティークマーケットでは世界一の規模といわれています。
映画「ノッティング・ヒルの恋人」の舞台にもなっており、映画ロケ地としての見方など、さまざまな楽しみ方が可能です。
日曜日以外は何かしらの露店が開かれていますが、アンティークの露店が出店しているのは金・土の週2回となっています。
サンベリー・アンティーク・マーケット(イギリス・ロンドン)
サンベリー・アンティーク・マーケットは、アンティークやビンテージがメインに出店されるイギリス最大級の蚤の市です。
アンティーク好きやコレクター、バイヤー、デザイナーなど、一般のユーザーからプロフェッショナルまでが集う市場として注目されています。
毎月2回、第二火曜日・最終火曜日に開かれ、多くの人々が訪れています。
文化を再発見し継承する「蚤の市」
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