中里重利の陶芸作品を高く売るには?高価査定のポイントと福ちゃんの買取実績をご紹介します
中里重利は、人間国宝にも指定された、日本を代表する陶芸家です。
「中里重利は何をした人?」
「中里重利の作品価格は?」
など、中里重利や作品(価値)についてさらにお知りになりたい方へ、略歴や代表作品、福ちゃんでの買取事例などを詳しくご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
目次
中里重利について
中里重利(なかざとしげとし)は、戦後から平成にかけて活躍した、唐津焼を代表する陶芸家です。
人間国宝にも指定され、その卓越した技術と芸術性は国内外で高く評価されています。
中里重利の略歴や功績、作品の特徴について詳しくご紹介します。
中里重利の略歴
中里重利は、佐賀県唐津市で400年以上続く「中里太郎右衛門窯」の三男として1930年に生まれました。
父は人間国宝に認定されている「12代中里太郎右衛門(中里無庵)」、兄は「13代中里太郎右衛門」という、陶芸一家で生ま育ったのです。
幼少期から父に師事し、唐津焼の伝統的な技法を学びました。その後、有田青年学校でろくろ技術に長けた教師に出会い、ろくろの基本を本格的に習得します。
戦中・戦後は生活が厳しく、陶芸から離れて畑を耕す日々を送っていました。しかし、1952年の日本美術展覧会に初入選を果たすと、その才能は開花し、国内屈指の陶芸家としての道を歩み始めます。
その後も、1956年に第5回現代日本陶芸展で“松坂屋賞”を受賞、翌年には第8回日本美術展覧会にて出品作の『三玄壷』が“日展特選北斗賞”を受賞するなど、数々の栄誉を手にしました。
1973年には佐賀県唐津市神田に「三玄窯」を築窯し、創作活動に専念。
独自の「三玄」の思想に基づき、「土・技・炎」の三位一体を追求した作品を生み出しました。
築窯後は、国内外の展覧会に多数出品し、個展も精力的に開催。1980年には中日国際陶芸展審査員、1985年には佐賀県陶芸協会理事を務めるなど、日本陶芸界の発展にも大きく貢献しました。
2002年には“地域文化功労者表彰”や“文部科学大臣表彰”を受賞するなど、その功績は高く評価されています。
2015年に生涯を閉じ、三玄窯も閉窯となりましたが、その作品は今もなお多くの人々を魅了し続けています。
中里重利が手がけた作品の特徴
中里重利は、幼少期から父である12代中里太郎右衛門(中里無庵)に師事し、卓越したろくろ技術を習得しました。
その技術力は、兄である「13代中里太郎右衛門をも凌ぐ」と評されています。
中里重利の作品は、巧みなろくろ捌きから生み出される精巧なフォルムが特徴です。計算され尽くした美しい形状に、緻密な模様を施すことで、唐津焼に新たな表現の可能性をもたらしました。
中里重利の作品で、とりわけ知られているのが、粉引(こひき)の器です。
粉引とは、ベースの土に白い土をかけ、象牙色の柔らかい風合いに仕上げる技法のことです。
中里重利は、22歳の時に東京国立博物館で中国宋時代の粉引の瓶に感銘を受け、唐津焼と粉引の融合を目指しました。当時、唐津焼には白生地がなかったため、この挑戦は画期的でした。
試行錯誤の末、中里重利は粉引技法の確立に成功します。この出来事は、唐津焼の可能性を大きく広げる歴史的な偉業となったのです。
中里重利は、唐津焼の伝統を守りながらも、自由な発想で独創的な作品を作り上げました。その作品は、国内外で高い評価を得ています。
中里重利の『唐津 茶碗』の買取価格
福ちゃんでは、人間国宝にも指定された陶芸家・中里重利が手がけた『唐津 茶碗』の買取実績があります。
当作品は、素朴な風合いと、素材を極限まで生かす唐津焼の特徴がよく表れた作品です。高台裏には、重利の陶印の中でも希少価値の高い「シ」と読める陶印が見られます。共箱や栞も付属しており、その価値を高めています。
状態が良好であることも評価させていただき、5,000円で買取を行いました。
一般的に、陶芸作品は大きなものが高額になる傾向があります。
しかし、福ちゃんでは小ぶりの作品でも、名品にふさわしい価格をご提示します。
福ちゃんは、中里重利をはじめ、さまざまな陶芸家の作品を買取中です。経験豊富な査定士が、お客様が愛用されている作品を丁寧かつ、慎重に査定を行います。
陶芸作品の買取をお考えの方は、ぜひ福ちゃんにお問い合わせください。
中里重利の作品で高額査定されやすいもの
- ✔︎ 茶碗
- ✔︎ 三玄窯の作品
- ✔︎ 共箱・共布・栞付き
中里重利は、人間国宝にも指定された唐津焼の名工として知られています。その作品は、国内外で高い評価を得ており、高額買取の対象となる作品も少なくありません。
中里重利の作品で高額査定が期待できるのは、「茶碗」や「三玄窯」の作品、「共箱」「共布」「栞」といった、付属品が揃っているものです。
それぞれ、ご説明します。
茶碗
陶芸界においては「一楽二萩三唐津」といわれるほど、唐津焼の茶碗は高く評価されています。中里重利が手がける唐津焼の茶碗も例外ではなく、多くの茶人に親しまれていることから、高額査定を期待できます。
三玄窯の作品
中里重利が1973年に築窯した「三玄窯」はすでに閉窯しているため、「三玄窯」で作られた作品は希少性があります。「三玄窯」は中里重利の代名詞でもあることから、需要が高く、高額査定を期待できます。
共箱・共布・栞付き
共箱や共布、栞など、作品の付属品がついているものは、作品単体よりも高額になります。付属品は作品の来歴や価値を証明するものであり、買取査定において重要な要素です。大切に保管し、査定の際には本体と一緒に提出しましょう。
唐津焼の新たな魅力を引き出した中里重利
2.ご訪問時に査定した対象お品物の査定額に対してご成約にいたった場合、買取価格20%UP