杉山寧の作品買取価格はどれくらい?福ちゃんでの買取事例と代表作をご紹介

杉山寧(すぎやまやすし)は、日本を代表する近代日本画の巨匠です。

代表作の「紫木蓮」をはじめ、その作品は今もなお高い人気を誇り、高額で取引されています。

この記事では、杉山寧の作品を高く買取してもらうためのポイントを、福ちゃんの買取実績を交えながら詳しく解説します。

杉山寧ってどのような画家?
杉山寧の作品の価値が知りたい
作品の買取価格の相場を知りたい

このような疑問をお持ちの方は、ぜひ最後までお読みください。

杉山寧ってどのような人?

杉山寧(すぎやまやすし)ってどのような人?

杉山寧は、東山魁夷、高山辰雄と並び称される「日本画三山」の一角を担い、日本画壇に革新をもたらした巨匠です。

ここからは、その比類なき才能で日本画の新たな地平を切り開いた杉山寧の生涯(略歴)と、彼の作品が持つ唯一無二の魅力と特徴に迫ります。

杉山寧の略歴

1909年、東京・浅草に生まれた杉山寧は、幼くして父を亡くし、母の手一つで育てられました。

絵画への情熱を胸に、東京美術学校(現・東京芸術大学)に入学すると、巨匠・「松岡映丘(まつおかえいきゅう)」の薫陶を受け、才能を開花させます。在学中から帝展で入選・特選を果たし、画壇のホープとして注目を集めました。

しかし、順風満帆な道のりは、肺結核の発病によって一転します。長年の療養生活を余儀なくされましたが、不屈の精神で創作意欲を燃やし続け、戦後初の大作『エウロペ』で華々しく復活を遂げます。

その後は、精力的に作品を発表し、数々の栄誉に輝きました。文化勲章受章、西ドイツ大功労十字勲章受章など、その功績は国内外で高く評価されています。

30年以上にわたり『文藝春秋』の表紙画を手がけるなど、多岐にわたる活動で日本画壇を牽引し、1993年、84歳の誕生日にその生涯を閉じました。

杉山寧が手がけた作品の特徴

杉山寧の作品は、卓越したデッサン力と色彩感覚によって、対象を正確に捉えながらも、奥行きと深みを感じさせる魅力を放ちます。

伝統的な日本画の枠にとらわれず、多様な題材に挑戦し、斬新な構図で表現することで、日本画の可能性を大きく広げました。

1960年代以降は、抽象表現を取り入れ、岩絵具に砂を混ぜるなど、質感にもこだわり抜いた独自の技法を確立。

明朗な色彩と神秘的な雰囲気を融合させたその画風は、「造形主義」と称され、常に新しい表現を追求する杉山寧の飽くなき探求心を感じさせます。

杉山寧が手がけた『紫木蓮』の参考買取価格

杉山寧が手がけた『紫木蓮』の参考買取価格

福ちゃんの買取実績をご紹介します。

過去に杉山寧の『紫木蓮(しもくれん)』という作品を買取いたしました。

繊細な筆致で描かれた紫木蓮の花びらは、1枚1枚が立体的に浮かび上がり、儚くも美しい生命力を感じさせます。向かって右下に記された「寧筆」の落款は、初期作品ならではの特徴であり、杉山寧の若き日の才能が光る貴重な一作です。

この作品は、杉山寧の卓越した描写力と構成力が遺憾なく発揮されており、25万円という高額査定となりました。

福ちゃんは、絵画をはじめとする骨董品の買取に豊富な実績を持つ買取専門店です。専門の査定士が、作品の状態や市場価値などを総合的に判断し、適正な査定額を提示いたします。

査定は無料ですので、杉山寧の作品をはじめ、ご自宅に眠るお宝の価値を知りたい方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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⚠︎CAUTION!
当記事でご紹介している買取価格はあくまでも目安です。実際の査定では、保管状態や市場の需給バランスなど、さまざまな要因で買取価格が変動します。詳細は骨董品買取業者にご確認ください。

杉山寧の代表作

杉山寧(すぎやまやすし)の代表作

  • ✔︎ 磯
  • ✔︎ 洸
  • ✔︎ 水

杉山寧は数多くの作品を残しましたが、その中でもとくに代表的な3作品をご紹介します。

1.『磯』(1932年作)

杉山寧が東京美術学校在学中に制作され、帝展で特選を受賞した初期の傑作です。

千葉県鴨川市の太海海岸で杉山寧が目にした光景を、師である松岡映丘の影響を感じさせる大和絵の力強さで描いています。

磯で働く3人の女性の姿が印象的です。

2.『洸』(1992年作)

インド旅行で得たインスピレーションを元に描かれた、杉山寧の最後の大作です。

美しい水面を歩く水牛と、その背に乗る民族衣装の少女の姿が、幻想的な雰囲気を醸し出しています。少女のモデルは、孫娘だったといわれていますね。

完成後も繰り返し加筆修正を行い、最高傑作を目指したというエピソードが残っています。

3.『水』(1965年作)

エジプトを舞台にした、横幅約2メートルの大作です。

ナイル川を背景に、水瓶を頭に乗せた女性を、杉山寧ならではの幻想的な構図で描いています。

岩絵具を用いて表現されたざらついた絵肌は、エジプトの砂漠を思わせ、写実と抽象が融合した杉山寧の晩年の画風の真骨頂といえるでしょう。

杉山寧の作品で「高額査定」が期待できるもの

杉山寧の作品で「高額査定」が期待できるもの

  • ✔︎ 日本画
  • ✔︎ 晩年の作品
  • ✔︎ 動物モチーフ

杉山寧の作品の中でも、とくに高額査定が期待できるのは、以下の3つのポイントを押さえた作品です。

日本画であること

杉山寧は日本画をこよなく愛し、その可能性を追求し続けた画家です。彼の情熱と魂が込められた日本画は、コレクターや美術愛好家から高い評価を受けています。

晩年の作品であること

杉山寧の晩年は、写実と抽象を融合させた独自の「造形主義」を確立した時期であり、彼の代表作が多く生まれています。その独創的な表現は、高い需要と評価につながっているのです。とくに、インドやエジプトの古代遺跡や神像などを題材にした作品は、斬新なモチーフと革新的な表現が融合しており、コレクターの間で人気があります。

動物モチーフであること

鳥、鶴などの鳥や鯉をモチーフにした作品は、杉山寧の繊細な観察眼と卓越した技術が光る人気作品です。とくに、晩年に描かれた動物モチーフの作品は、コレクターからの注目度も高い傾向にあります。

これらのポイントを参考に、お手持ちの杉山寧作品を査定に出してみてはいかがでしょうか。

生涯をかけて日本画の革新に挑んだ杉山寧

生涯をかけて日本画の革新に挑んだ杉山寧

杉山寧は、戦前から戦後にかけて日本画壇を牽引し、革新的な作品でその名を刻んだ巨匠です。

東京美術学校時代からその才能を開花させ、戦後には『エウロペ』などの大作で日本画界に鮮烈な復活を遂げました。その後も、写実と抽象を融合させた独自の「造形主義」を確立し、常に新たな表現に挑戦し続けたのです。

その功績は国内外で高く評価され、文化勲章や西ドイツ大功労十字勲章を受章するなど、日本を代表する画家として揺るぎない地位を築きました。

福ちゃんでは、過去に杉山寧の初期作品『紫木蓮』を25万円で買取させていただきました。

福ちゃんは、杉山寧をはじめとする日本画家の作品を、専門知識と豊富な経験を持つ査定士が丁寧に査定いたします。作品の価値を最大限に引き出し、お客様にご満足いただける取引をお約束いたします。

杉山寧の作品をお持ちの方は、ぜひ一度福ちゃんにご相談ください。

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