岡山県の陶芸家『鈴木黄哉(すずきおうさい)』の略歴や手がけた備前焼の特徴や価値をご紹介します
「鈴木黄哉の備前焼は価値が高い?」
「鈴木黄哉の陶芸品について知りたい」
など、陶芸家の鈴木黄哉ついて知りたい方のために情報をまとめました。
実際に福ちゃんが買取した作品や現在の黄哉窯もご紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
鈴木黄哉(すずきおうさい)とは?
岡山県は、古くから備前焼の産地として知られています。岡山の中でも、鈴木黄哉氏は「伝統的な技法」を受け継ぎながらも、独自の表現で革新的な作品を生み出す、備前焼の名工として知られる陶芸家です。
鈴木黄哉氏の略歴と、彼が手がけた備前焼についてご紹介します。
鈴木黄哉(すずきおうさい)の略歴
鈴木黄哉氏は、1908年に群馬県で生まれました。京都へ移住後、日本陶芸界の重鎮である楠部彌弌(くすべやいち)に師事。
陶芸家としての道を歩み始めます。
1933年、鈴木黄哉氏は岡山県備前市伊部に移住し、黄哉窯を開窯します。
本格的な作家活動を始めた鈴木黄哉氏は、陶芸家として際立った存在となり、次々と作品を生み出しました。詩人の薄田泣菫(すすきだきゅうきん)の詩碑に使われる陶板を制作するなど、数々の功績を残したのです。
その後も数々の作品が高く評価され、「芸術保存資格保持者」に認定されるほど、その功績が認められました。
鈴木黄哉は、明治・大正・昭和という激動の時代を生き抜き、常に新しい表現に挑戦し続けた革新的な陶芸家です。
1972年、64歳でその生涯を閉じましたが、彼の作品は現在もなお多くの人々を魅了し続けています。
鈴木黄哉(すずきおうさい)の備前焼について
鈴木黄哉氏は、備前焼の陶彫細工物を多く手がけました。
陶彫細工物とは、土を焼いて作る彫刻のことで、陶芸の技術に彫刻を用いています。
鈴木黄哉氏の作品では、虎や獅子・寒山拾得・観音像、十二支の置物などが有名です。土の質感や表情を生かした作品は、見る者を圧倒する存在感を放ちます。
一方で、細部まで丁寧に作り込まれた繊細な美しさも持ち合わせており、見る者の心を魅了します。
鈴木黄哉氏は、宝瓶にも特別な思い入れを持っていました。彼は、宝瓶の注ぎ口に「用の美(物を用いた際の美しさ)」を求め、機能性と美しさを兼ね備えた作品を生み出したのです。
そのこだわりは、鈴木黄哉氏の作品に対する真摯な姿勢を表しているといえるでしょう。
鈴木黄哉(すずきおうさい)「瑞祥如意宝瓶」の価値
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