人間国宝「加藤卓男」作品の価格は?買取相場やラスター彩に関する情報を紹介
「加藤卓男の作品は価格が高い?」
「加藤卓男のラスター彩について知りたい」
という方のために、加藤卓男が手がけた作品の買取相場やラスター彩に関する情報をまとめました。
人間国宝にも認定された陶芸家としての略歴や、福ちゃんでの買取実績なども紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
目次
陶芸家「加藤卓男」とは?
加藤卓男は「人間国宝」にも認定されている、日本を代表する陶芸家のひとりです。
具体的にどういった陶芸家なのか、略歴や作品の特徴を紹介します。
略歴
加藤卓男は、1917年(大正6年)に岐阜県多治見市に生まれました。彼が生まれたのは、江戸時代から続く由緒正しき陶芸一家で、代々「幸兵衛」を名乗る窯元です。
父である5代加藤幸兵衛逝去後に6代を継ぎ、1956年に日展で初入選してから陶芸家としての頭角を表していきます。
朝日陶芸賞や中日文化賞など数々の賞を受賞し、1983年には岐阜県重要無形文化財に指定されました。
1988年、文部大臣賞や紫綬褒章を受賞。正倉院にある三彩の復元作業を行うなど、数々の功績が認められ、1995年には重要無形文化財「三彩」の保持者として、人間国宝にも認定されました。2005年にその生を閉じるまで、伝統陶芸の復興に邁進した陶芸家です。
作品の特徴
加藤卓男は、古代ペルシア陶器の奇抜な色使いや独特のフォルムに感銘を受けたといわれています。
その影響もあってか、彼の有名な作品には、高レベルな美的要素を持つ、青釉・三彩・ペルシア色絵など、異民族の文化と日本文化とを融合させた美しさが見られます。
加藤卓男の作品は、異国情緒と華麗さが融合した、独自の美しさが特徴です。
加藤卓男の作品の価格は?買取相場解説
加藤卓男の作品は買取に出すと、どれくらいの価値がつくのでしょうか。
一般的な買取相場や、福ちゃんでの買取実績を紹介します。
買取相場
加藤卓男の作品の買取価格は、種類や大きさ、制作の時期などによって大きく異なります。そのため、一概にはいえませんが、数万円から数十万円が相場といわれていますね。
加藤卓男の代表作ともいえる、「ラスター彩」の作品は、高額査定も期待できます。
福ちゃんの買取実績「呉洲鶴花文鉢」
福ちゃんは、加藤卓男の作品をお買取した実績があります。
画像の「呉洲鶴花文鉢」という作品は、18万円でお買取いたしました。
1986年に開催された、トプカプ宮殿での個展で展示されたものと考えられます。
ラスター彩の虹色の光沢が美しく、高く評価いたしました。
加藤卓男とラスター彩
加藤卓男の陶芸人生において、ラスター彩を切り離すことはできません。
ラスター彩についてや加藤卓男との関わりについて紹介します。
ラスター彩とは?
ラスター彩とは落ち着いた輝きという意味を持ち、9〜14世紀にペルシア・シリア・エジプトなどイスラム文化圏の陶器に使われた技法をいいます。
ラスター彩は、釉薬(ゆうやく)をかけて焼いた表面に、銀や銅などの酸化物で絵付けをする技法です。
光の角度により、表面が金色を帯びた虹色に輝く作品に仕上がります。
ラスター彩の復元に生涯を捧げた加藤卓男
加藤卓男は、400年前にイランで途絶えてしまっていたラスター彩を、約20年という長い年月をかけて復元しました。
加藤卓男がフィンランド工芸美術学校に留学した際、ペルシア陶器に触れる機会があり、その美しさに魅了されたといわれています。
ラスター彩の復元に生涯をかけた陶芸家として知られ、結果的に日本とイランの架け橋を作り上げることとなりました。
現在の幸兵衛窯
現在は、加藤卓男の孫にあたる「加藤亮太郎」が8代目として活躍しています。
加藤卓男が6代を退く際、長男が7代加藤幸兵衛を襲名しました。
7代は加藤卓男逝去後、父の志を継ぎ、ラスター彩など加藤卓男の陶技を継承した作品を広め、イランとの国際交流も盛んに行っています。
8代が襲名した後も、イラン国立レザアバスィ美術館に「7代加藤幸兵衛作品室」が設置されるなど、功績が讃えられています。
加藤卓男の買取は福ちゃんへ
加藤卓男は、岐阜県多治見市にある幸兵衛窯の6代を襲名した陶芸家です。
ラスター彩の復元に成功するなどし、人間国宝に認定されるほど陶芸界で功績を残しました。
作品は高く評価され、ラスター彩の作品は高い価値も兼ね備えています。
福ちゃんは加藤卓男の作品に関して深い知識があり、買取実績もあるため、損のないお取引が可能です。
加藤卓男の作品買取なら、骨董品の買取実績が豊富な福ちゃんにお任せください。
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