陶芸品(陶器)の買取相場は?価値の見分け方や高額査定が期待できる作家もの紹介
「陶芸品は買い取ってもらえる?」
「陶芸品の買取相場が知りたい」
という方のために、陶芸品の買取について解説します。
相場や価値の見分け方、高額査定が期待できる特徴など、ぜひ参考にしてください。
目次
陶芸品とは?
陶芸品とは、粘土を使って高温で焼き上げる技術を使って作られたものです。
焼成するため、「焼き物」という言い方をすることもあります。
素材や焼成する際の温度の違いによっては「陶器」「磁器」と呼ばれ、総称として「瀬戸物」や「陶芸品」と呼ばれています。
陶芸品の買取相場
陶芸品の価値は、手がけた作家などによって大きく変わります。
有名作家の作品であれば、数十万円から数百万円することも少なくありません。
また、無名作家の作品であっても、状態や需要などで数千円や数万円で買い取ってもらえる可能性があります。
「誰が作ったかわからない」などであっても、査定してもらって損はないでしょう。
陶芸品の価値を見分ける方法
- ✔︎ 作家ものかどうかを確認
- ✔︎ 作られた年代を確認
陶芸品の価値を見分ける際にポイントとなるのが、「作家」「年代」の2つです。
この2つを確認すれば、素人でもある程度の価値を測れる場合があります。
作家ものかどうかを確認
陶芸品は有名な作家が作ったものであれば価値が高いものと判断できます。
「落款(らっかん)」や「銘」と呼ばれる印やサインがあるかを確認しましょう。
陶芸品が入っている箱や陶芸品の裏に、作家のものと思われるサインのようなものがあれば、落款や銘かもしれません。
落款や銘があれば作家ものである可能性があり、高額査定も期待できるでしょう。
作られた年代を確認
古い陶芸品は希少価値が高い可能性があるため、価値が高いことがあります。
付属品などにいつ作られたかが記されていないか確認しましょう。
明治時代以前に作られたものは、価値が高いと評価される可能性があります。
作られた時代が古くても現存数が多いなど希少性がなければ価値は期待できませんが、多くの場合は古ければ古いほど希少価値が高いため、作られた年代からも価値を測ることが可能です。
高額査定が期待できる陶芸品の特徴
- ✔︎ 有名作家・メーカーが手がけている
- ✔︎ 有名産地の作られている
- ✔︎ 伝統的技法が用いられている
高額査定が期待できる陶芸品の特徴は上記3つです。
有名作家・メーカーが手がけている
人間国宝などに認定されている有名作家や、有名メーカーが作った陶芸品は、質が良いだけでなくコレクターが多く需要も高いため、高額査定が期待できます。
高額査定が期待できる有名作家
- ✔︎ 河井寛次郎
- ✔︎ 酒井田柿右衛門
- ✔︎ 金重陶陽
- ✔︎ 近藤悠三
- ✔︎ 濱田庄司
- ✔︎ 荒川豊蔵
- ✔︎ 島岡達三
- ✔︎ 伊藤赤水
- ✔︎ 金城次郎
- ✔︎ 田村耕一
- ✔︎ 山本陶秀
- ✔︎ 徳田八十吉
- ✔︎ 藤原啓
- ✔︎ 井上萬二
- ✔︎ 加藤卓男
有名産地の作られている
萩焼や信楽焼など、有名産地で作られている伝統的な陶芸品は高額査定が期待できます。
なかでも、日本三大陶磁器といわれる「有田焼」「瀬戸焼」「美濃焼」はコレクターが多く、ギフトやお土産などでも需要がある陶芸品です。
高額査定が期待できる有名作家
- ✔︎ 益子焼(ましこやき)/栃木県
- ✔︎ 九谷焼(くたにやき)/石川県
- ✔︎ 美濃焼(みのやき)/岐阜県
- ✔︎ 瀬戸焼(せとやき)/愛知県
- ✔︎ 常滑焼(とこなめやき)/愛知県
- ✔︎ 信楽焼(しがらやき)/滋賀県
- ✔︎ 丹波焼・丹波立杭焼(たんばやき・たんばたちくいやき)/兵庫県
- ✔︎ 備前焼(びぜんやき)/岡山県
- ✔︎ 清水焼(きよみずやき)/京都府
- ✔︎ 萬古焼(ばんこやき)/三重県
- ✔︎ 萩焼(はぎやき)/山口県
- ✔︎ 小石原焼(こいしわらやき)/福岡県
- ✔︎ 有田焼・伊万里焼(ありたやき・いまりやき)/佐賀県
- ✔︎ 唐津焼(からつやき)/佐賀県
- ✔︎ 波佐見焼(はさみやき)/長崎県
- ✔︎ やちむん/沖縄県
伝統的技法が用いられている
陶芸品には、先人たちが確立し、発見と改良を経て現代に伝わっている伝統的技法があります。
伝統的技法が用いられている陶芸品は価値が高いとされ、高額査定が期待できるでしょう。
絵付けの有名な技法
- ✔︎ 色絵
- ✔︎ 染付
- ✔︎ 鉄絵
- ✔︎ 金襴手(きんらんで)
釉薬に含まれる鉱物を熱で発色させる技法
- ✔︎ 灰釉
- ✔︎ 鉄釉
- ✔︎ 辰砂釉
- ✔︎ 志野釉
- ✔︎ 織部釉
彫りや刻みを付ける技法
- ✔︎ 粉引
- ✔︎ 搔き落し
- ✔︎ 象嵌
- ✔︎ 刷毛目
異なる種類の陶土を合わせる技法
- ✔︎ 化粧がけ
- ✔︎ 練り込み
陶芸品を少しでも高額査定してもらうポイント
- ✔︎ 箱等の付属品を一緒に出す
- ✔︎ 洗浄や修理などをしない
- ✔︎ 直射日光・高温多湿を避けて保管
- ✔︎ 手袋をして触る
陶芸品を少しでも高額査定してもらうには、上記4つに注意しましょう。
箱等の付属品を一緒に出す
箱や鑑定書などの付属品は、陶芸品の重要な情報となります。
付属品がある場合は余すことなく一緒に査定に出しましょう。
単体で買取に出すよりも高額になる可能性があります。
洗浄や修理などをしない
陶芸品を洗浄したり修理したりすると、逆に査定額が低くなる可能性があります。
陶芸品はデリケートなものであるため、素人が洗浄すると傷をつける恐れがあり、推奨されません。
また、欠けていたりひびが入っていたりしていても、修理すると適切な査定ができない可能性があります。
洗浄や修理はせず、現状を保ちましょう。
直射日光・高温多湿を避けて保管
陶芸品の保管は、変色や変形、カビなどを防ぐために直射日光や高温多湿を避けて保管しましょう。
陶芸品は主原料が土であることから、直射日光や湿気の影響を受けやすい特徴を持っています。
劣化を防止のためには、日が当たらず湿度や温度が安定している場所で保管しましょう。
手袋をして触る
汚れや傷をつけないために、触る際は手袋を使用しましょう。
汚れや脂はカビの原因にもなるため、注意が必要です。
陶芸品を買い取ってもらう方法
2.ご訪問時に査定した対象お品物の査定額に対してご成約にいたった場合、買取価格20%UP