「新10円金貨」の価値を徹底解説!希少な「明治43年銘」は高額査定も!?

日本の古銭の中でも、コレクターを惹きつけてやまない「新10円金貨」。

明治時代に発行されたこの金貨は、初心者から上級者まで、幅広いコレクター層に人気を誇ります。

表面に刻まれた菊の紋章は皇室の威厳を、裏面の八稜鏡は伝統と近代化への願いを象徴し、その美しいデザインは今も多くの人々を魅了しています。

しかし、新10円金貨の魅力はそれだけではありません。

発行年や保存状態によって希少価値が大きく変わり、中にはプレミア価格が付くものも存在するのです。

新10円金貨ってどのくらいの価値があるの?
発行年による希少性や価格の違いを知りたい!
手元にある新10円金貨を売る方法がわからない

このような疑問をお持ちの方へ。

当記事では、新10円金貨の価値を左右する要素、発行年別の発行枚数による評価の違いなど、わかりやすく解説していきます。

古銭コレクターの方もちろん、日本の金貨や歴史に興味がある方も、ぜひ最後までお読みください。

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「新10円金貨」とは?

「新10円金貨」の価値を徹底解説!希少な「明治43年銘」は高額査定も!?

明治時代、日本経済は大きな転換期を迎えていました。

日清戦争後の経済成長を背景に、政府は通貨制度の改革に乗り出し、安定した金本位制(金を通貨の価値基準とする制度)を目指したのです。

その中で誕生したのが「新10円金貨」です。

明治30年(1897年)から明治43年(1910年)にかけて発行されたこの金貨は、当時の最新技術を駆使して製造され、美しい輝きを放っていました。

しかし、なぜ「新」10円金貨なのでしょうか?

実は、それ以前にも金貨は存在していました。

当時、日本は金本位制を採用していましたが、金の流出が続き、実質的には銀本位制の状態でした。そこで、明治政府は通貨の安定を図るため、金本位制への復帰を目指し、貨幣法を改正。

旧金貨の金量では額面の2倍以上の価値を持つことになったため、金量を減らした「新」金貨が発行されることになったのです。

現在、新10円金貨は流通しておらず、「古銭」としてコレクターの間で高い人気を誇っています。

明治時代の経済状況を反映した貴重な金貨として、歴史的価値も高く評価されているのです。

「新10円金貨」のデザインと特徴

「新10円金貨」の価値を徹底解説!希少な「明治43年銘」は高額査定も!?

新10円金貨」は、その美しいデザインと歴史的背景から、多くのコレクターを魅了しています。

ここでは、新10円金貨のデザインや特徴について詳しく見ていきましょう。

▼「新10円金貨」の概要
・品位:金90%
・量目:約8.33g
・直径:約21.21mm
・額面:10円
・発行国:日本

サイズと品位

新10円金貨は、新20円金貨と新5円金貨の中間に位置するサイズで、重さは約8.33g、直径は約21.21mmです。

品位は金90%で、当時の金貨の標準的な品質となっています。

表面のデザイン:菊花紋章と桐・菊の枝

新10円金貨の表面には、日本の象徴である「菊花紋章」が上部に配置され、皇室の威厳と高貴さを表現しています。

その両側には、「桐枝」と「菊枝」がバランス良く配置されています。

桐と菊は、日本では長寿や繁栄の象徴とされており、金貨のデザインに調和と豊かさをもたらしているのです。

中央には「十圓」の文字が刻まれ、額面が一目でわかるようになっています。

裏面のデザイン:八稜鏡と日章

新10円金貨の裏面中央には、「日章」が輝き、日本の伝統的な美意識を表現しています。

日章の周囲には、「桐紋」が「八稜鏡(はちりょうきょう)」の形で配置されています。

八稜鏡とは、八方に広がる円形の鏡のことで、調和と無限の広がりを象徴しているのが特徴です。

外側の縁には、「大日本」と「十圓」の文字が刻まれ、装飾的なデザインで金貨全体を囲んでいます。

シンプルでわかりやすいデザイン

新10円金貨のデザインは、新20円金貨や新5円金貨とほぼ同じ図案で、龍図を採用した旧10円金貨と比べると、シンプルで額面がわかりやすいデザインとなっています。

参考記事
旧10円金貨の解説コラムはこちら

新10円金貨の発行枚数

新10円金貨は、明治30年(1897年)から明治43年(1910年)にかけて発行されましたが、明治38年と明治39年は発行されていません。

発行年によって発行枚数は大きく異なり、とくに明治43年(1910年)の発行枚数は極端に少ないのが特徴です。

発行枚数の一覧は、以下のとおりです。

・明治30年(1897年):2,422,146枚
・明治31年(1898年):3,176,134枚
・明治32年(1899年):1,743,006枚
・明治33年(1900年):1,114,766枚
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・明治34年(1901年):1,654,682枚
・明治35年(1902年):3,023,940枚
・明治36年(1903年):2,902,184枚
・明治37年(1904年):724,548枚
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・明治38年(1905年):発行なし
・明治39年(1906年):発行なし
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・明治40年(1907年):157,684枚
・明治41年(1908年):1,160,674枚
・明治42年(1909年):2,165,660枚
・明治43年(1910年):8,982枚

「新10円金貨」の価値と売却

「新10円金貨」の価値を徹底解説!希少な「明治43年銘」は高額査定も!?

新10円金貨は、発行年や保存状態によって価値が大きく変わるのが特徴です。

総発行枚数は約2,029万枚ですが、年号によって発行枚数に大きな差があり、希少価値の高いものも存在します。

希少な「明治43年銘」

明治43年(1910年)に発行された新10円金貨は、発行枚数がわずか「8,982枚」と非常に少なく、コレクターの間で高い人気を誇っています。

金貨の状態が良ければ「高価買取」を期待できる、希少性の高いお品物です。

金資産としての価値

発行枚数の少ない年号の金貨は、希少価値が高く、高値で取引される傾向にあります。

しかし、ほかの年号の新10円金貨も「金資産」としての価値があり、市場の金価格に連動して価値が変動するのが特徴です。

そのため、発行枚数が比較的多い年号のものでも、安定した資産として保有できます。

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まとめ

新10円金貨は、美しいデザインと歴史的価値から、コレクターの間で高い人気を誇る金貨です。

比較的収集しやすい金貨でありながら、年銘によっては希少価値が高く、プレミア価格が付くものも存在します。

とくに、「明治43年銘」の新10円金貨は、その希少性からコレクター垂涎の的となっています。

もし、お手元に新10円金貨をお持ちなら、ぜひその年銘を確認してみてください。

もしかしたら、それは大変貴重な「明治43年銘」かもしれません。

新10円金貨は、日本の歴史と文化を反映した、魅力的な古銭です。

その価値を再認識し、大切に保管したりコレクター同士で交換したり、専門店で査定してもらうなど、さまざまな形でお楽しみになってはいかがでしょうか。

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