[1862年銘]ヴィクトリア女王 1モハール金貨|インド植民地時代の歴史が宿る希少な金貨を解説
「太陽の沈まぬ国」と呼ばれた大英帝国。
その栄華を象徴する「ヴィクトリア女王」の統治時代、インドはイギリスの植民地支配下にありました。
当記事でご紹介するのは、1862年にインドで発行された「ヴィクトリア女王 1モハール金貨」です。
東洋と西洋の文化が交錯する19世紀中期、大英帝国の絶頂期に生まれたこの金貨は、当時の権威とインドの装飾文化が見事に融合した歴史的価値の高い逸品です。
「ヴィクトリア女王 1モハール金貨」の概要からデザインの詳細、そして現在の古銭価値まで、詳しく解説していきます。
「インドの古銭に興味がある」「金貨を売りたい」という方は、ぜひ最後までお読みください。
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目次
1862年銘「ヴィクトリア女王1モハール金貨」とは?
1862年に発行された「ヴィクトリア女王 1モハール金貨」は、イギリス植民地時代のインドで実際に流通していた金貨です。
「ヴィクトリア女王(在位:1837年~1901年)」の肖像が刻まれたこの金貨は、当時のインドにおけるイギリスの支配体制を象徴するものです。
「インド大反乱(1857年~1858年)」終結後の、歴史的背景と深く結びついています。
1857年に勃発したインド大反乱は、イギリス東インド会社の支配に対する大規模な反乱でした。
反乱終結後、「東インド会社」は解散となり、1858年以降、インドはイギリス政府の直接統治下に置かれることになります。
そして、ヴィクトリア女王は「インド女帝」として君臨することとなり、その権威を象徴する通貨として、この1モハール金貨が発行されたのです。
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この1モハール金貨は、当時の植民地時代の経済・政治状況を反映した重要な歴史的資料であり、コインコレクターだけでなく、歴史愛好家にとっても魅力的な存在といえるでしょう。
「ヴィクトリア女王1モハール金貨」のデザインと概要
まずは、1862年銘「ヴィクトリア女王 1モハール金貨」の概要をご紹介します。
▼「ヴィクトリア女王」1モハール金貨の概要
・品位:金91.7%
・重量:約11.66g
・直径:約26mm
・額面:1モハール(MOHUR)
・発行枚数:153,000枚
・発行年:1862年銘
・発行国:イギリス領インド
「ヴィクトリア女王 1モハール金貨」は、1862年から1875年にかけて発行されました。
1877年以降も、似たデザインの金貨が鋳造されています。
しかし、「VICTORIA QUEEN」と「VICTORIA EMPRESS」の刻印の違いなどがあり、コレクターの間では区別されています。
金貨の表面デザイン:若きヴィクトリア女王の肖像
金貨の表面には、若きヴィクトリア女王の横顔が描かれています。
女王は細かな装飾が施された美しい王冠を被り、豪華な模様の服装をまとっています。その姿は、品格と威厳に満ち溢れているといえるでしょう。
周囲には「VICTORIA QUEEN」の文字が刻印され、ヴィクトリア女王が統治していた時代を示すとともに、当時のイギリス領インドにおける女王の強い存在感を示しています。
金貨の裏面デザイン:装飾された額面と発行年
裏面の中央には、「ONE MOHUR INDIA 1862」の文字が刻まれています。
額面と発行年を記した文字は、ビーズ状の円で囲まれています。
さらに、その外側には植物の葉や幾何学模様(きかがくもよう)が装飾され、インドの伝統的な装飾スタイルを取り入れた、華やかで美しいデザインが特徴です。
「ヴィクトリア女王1モハール金貨」の価値を左右する3つの要素
1862年銘「ヴィクトリア女王 1モハール金貨」の価値は、その状態や市場の需要によって変動します。
金貨の価値を評価する上で重要な要素は以下の3点です。
保存状態|傷や汚れが少ないほど価値は高い
金貨の価値は、保存状態によって大きく左右されます。
傷や汚れが少ないほど価値は高くなり、未使用に近い状態の金貨はコレクター間でとくに高値で取引される傾向があります。
金貨の価値を保つためには、専用のコインケースなどを使用し、適切な方法で保管することが大切です。
希少性|発行枚数が少ないほど価値は高い
発行枚数が少ない金貨は、希少価値が高く、高額で取引される可能性があります。
「ヴィクトリア女王 1モハール金貨」は、一般流通貨幣のため、発行枚数は比較的多い金貨です。
しかし、発行から長い年月が経過しているため、良好な状態で現存する枚数は限られています。そのため、希少性の面からも高く評価される可能性があります。
鑑定機関の評価|PCGSやNGCなどの鑑定機関でグレード付け
PCGSやNGCなどの第三者鑑定機関によるグレードが付いている場合は、その評価に基づいて価値が判断されます。
スラブケースに入っていることで、劣化を防ぐだけでなく、真贋鑑定済みであるという安心感も付加価値となります。
金貨を買取に出される際は、ケースに入れたまま査定に出しましょう。
「ヴィクトリア女王 1モハール金貨」の価値を知りたい場合は?
「ヴィクトリア女王 1モハール金貨」は、歴史的価値が高く、コレクターからの人気もあります。
そのため、適切な保存状態であれば、高額な買取となる可能性があるのです。
お持ちの1モハール金貨の価値が気になる方は、古銭買取業者に査定を依頼してみましょう。
出張買取や店頭買取など、さまざまな方法がありますので、ご自身に合った方法を選んでみてください。
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「ヴィクトリア女王 1モハール金貨」の買取は福ちゃんへ!
1862年銘「ヴィクトリア女王 1モハール金貨」は、イギリス領インド時代に発行された希少な金貨です。
ヴィクトリア女王の肖像とインドの伝統的な装飾が融合した美しいデザインが特徴で、コレクターから高い人気を誇ります。
その価値は保存状態や市場の需要によって変動するものの、それでも高額で取引される可能性を秘めているのです。
もしお手元に、1862年銘「ヴィクトリア女王 1モハール金貨」をお持ちなら、ぜひ一度、福ちゃんにご相談ください。
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