宝永小判金の買取価格|現在の価値や特徴・誰が作ったかなど解説!高額査定が見込める種類も
「宝永小判金は価値が高い?」
「宝永小判金の買取相場が知りたい」
など、宝永小判金についての情報を求めている方のために、買取価格などを紹介します。
特徴などの基本的情報から現在の価値、高額査定が見込める種類まで、さまざまなことをまとめました。ぜひ参考にしてください。
目次
宝永小判金について
宝永小判金は江戸時代に発行された小判金のひとつです。
元禄小判金の次に作られた3番目の小判金といわれています。
特徴や作った人物、歴史的背景を見てみましょう。
特徴
- ✔︎ 重さ:約9.3g
- ✔︎ 品位:金 約83.4/銀 約16.6(%)
- ✔︎ 寸法:約60×32(mm)
宝永小判金は、これまで発行された小判金よりも軽くできているのが特徴です。
額面は他の小判金と同じで、1枚1両の価値で通用していました。
表面には、工具のたがねで”ござ目”と呼ばれる横線の紋様が刻まれ、扇枠の桐紋や「一兩」の文字、光次の極印などが見られるのが特徴です。
裏面には「乾」の文字があり、これが宝永小判金を表す印となるため、「乾字小判金」と呼ばれることもあります。
誰がいつ何のために作った?
宝永小判金が流通し始めたのは、徳川家宣が6代将軍を勤めていた1710年(宝永7年)です。
当時の政治顧問だった新井白石の提案で、勘定奉行だった荻原重秀が宝永小判金を作ったといわれています。
当時は災害が重なったことや浪費により、幕府が財政難に陥っていました。
経済を安定させるため、小判金の改鋳をせざるを得なかったといわれています。
金品位が低い元禄小判金は損傷しやすいという理由を建前に、荻原重秀は慶長小判金と同等の金品位で量目を1/2にすることで金の使用量を変えずに改鋳を行いました。
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宝永小判金の発行は何をもたらした?
宝永小判金への改鋳は、前回行われた改鋳からわずか15年しかたっていないうちに実施されました。
幕府には利益をもたらしましたが、この性急な改鋳が要因となり、経済はさらなるインフレーションが発生したといわれています。
大きな混乱を招いたこともあり、約4年間で鋳造中止となりました。
宝永小判金の買取価格
宝永小判金は、軽いとはいえ金品位が高いため、高額査定が期待できる種類です。
約4年間という短い鋳造期間で希少価値が高く、数十万円や100万円前後の金額で取引されることがあります。
また、裏面左下にある2つの験極印と呼ばれる検品の証が「大」と「吉」になっているものは「偶然大吉」と呼ばれ、200万円を超える可能性もあるでしょう。
【宝永小判金】幻の種類「佐渡小判」
宝永小判金には、佐渡の金座で鋳造された佐渡小判があり、当時から希少品・縁起物として珍重されていました。
佐渡小判は、裏面に「佐」の文字が刻印されていることが特徴です。験極印は「又」「宝」「神」「当」に限られるといわれています。
しかし、現存しているものは極めて希少といわれており、取引事例は現在確認されていません。
もし、佐の刻印がある宝永小判金が見つかった際は、通常の宝永小判金や偶然大吉とは比較できないほどの高額になる可能性が高いでしょう。
宝永小判金は小判ではなくなった?
宝永小判金は、1720年(享保4年)に通用停止されたのち、二分判金として復活しています。
二分判金は、江戸時代で1/2両を持つ補助貨幣として鋳造されていました。
宝永小判金の通用停止後、幕府は引き換えを促していましたが、思うように進行しなかったといわれています。
そのため、1730年(享保15年)に二分判金としての再通用を許可しました。
小型で使いやすいことから重宝されていたといわれています。
宝永小判金の買取は福ちゃんへ
宝永小判金は1710年(宝永7年)に発行され、慶長小判金と同等の金品位で量目を1/2に落とした小さな小判金です。
裏面には「乾」と刻印されているのが大きな特徴で、約4年間鋳造されました。
希少価値が高く、100万円近い金額での取引も少なくありません。
験極印が「大吉」になっている偶然大吉は、さらなる高額が期待できるでしょう。
また、佐渡の金座で鋳造された宝永小判金には裏面に「佐」の字が刻まれており、取引事例が確認されていないほど、希少価値が高いといわれています。
このように、小判金のなかでは比較的価値が高い宝永小判金ですが、小判金の買取実績が高い買取業者に持っていかなければ適切な査定額をつけてもらえません。
福ちゃんは、小判金に精通したプロの査定士が対応するため、大判・小判の買取実績が高い買取業者です。
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