明治百年記念「西郷隆盛」記念メダル純金純銀セットの特徴と市場価値を解説

今回は1968年に日本の元号が慶応から明治に改元後、100周年記念に発行された「西郷隆盛」の「明治百年記念メダル」純金純銀セットの詳細や、古銭買取市場における価値について紹介します。歴史的にも非常に有名な人物をモチーフにした純金メダルで、コレクターからも人気のある商品です。

明治百年記念「西郷隆盛」記念メダル純金純銀セットとは

明治百年記念「西郷隆盛」記念メダル純金純銀セットの特徴と市場価値を解説

西郷隆盛の純金純銀メダルのセットは「明治百年記念」を機に発行された記念メダルです。

こちらは記念硬貨などの貨幣ではないものの、品位の高い貴金属による記念メダルでもあり、記念硬貨古銭として扱われることもあります。

明治百年記念は、明治元年である1868年から100周年となる1968年に行われたものです。明治維新は、日本の近代化と西洋化を進めるための重要な時期であり、明治百年記念は多くの日本人にとって大きな意味を持つものでした。

今回の記念メダルでモチーフとなった西郷隆盛(1828年 – 1877年)は、日本の江戸時代末期から明治時代初期にかけての政治家、薩摩藩の士族出身です。彼は明治維新の重要な立役者であり、また、その後の政府に反旗を翻し、「西南戦争」を引き起こすなど、その人生は多彩で激動的でした。

西郷は元々薩摩藩の下級士族で、幕末の動乱期に薩摩藩を中心にした反幕府勢力の結集に大いに貢献しました。

彼の勇敢さや忠義、そして庶民に対する思いやりは、多くの日本人に深く尊敬され、今日でも英雄として広く知られています。西郷隆盛の像は東京の上野公園に立っており、彼の功績と精神を讃えています。

明治百年記念「西郷隆盛」記念メダル純金純銀セットの特徴

明治百年記念「西郷隆盛」記念メダル純金純銀セットの特徴と市場価値を解説

西郷隆盛の明治百年記念のメダルは、純金メダルと純銀メダルがセットになったものです。同時期に他の人物をモチーフにした記念メダルや、発行元が異なる西郷隆盛メダルも存在します。

今回の福ちゃんコラムでご紹介しているのは、「財団法人 多摩聖蹟記念会」「明治維新五賢堂建立委員会」による記念メダルセットです。

各メダルの直径は約30mm、純金メダルの重量は約18.7g、純銀メダルの重量は約11.5g。

記念メダルの図案は戦後の日本を代表する彫刻家「舟越保武」氏によるもので、純金メダルと純銀メダルのデザインは同じ(ホールマークを除く)です。

ホールマークとは品位証明の記号で、日本の造幣局を示す日の丸の国旗と合わせて貴金属の品位を表示したものが刻印されています。

メダル表面には「西郷隆盛の肖像画」と「1827-1877」の文字がデザインされ、メダル裏面は明治百年記念にゆかりのある建物と、「明治百年記念」と「敬天愛人」の文字がデザインされているのが特徴です。

明治百年記念「西郷隆盛」記念メダル純金純銀セットの買取価格アップのコツ

明治百年記念「西郷隆盛」記念メダル純金純銀セットの特徴と市場価値を解説

ここからは、明治百年記念メダルを買取に出す際に少しでも高く売るためのポイントを紹介します。

金メダル銀メダルの状態を良好に保っておく

メダルの価値はその状態に大きく影響されます。傷や汚れがなく、状態が良好であれば高値が付きやすい傾向にあります。

特に、明治百年記念メダルのような特別な商品は、地金価値だけでなくその歴史的価値や希少性が価格に影響を与えることがあるため、可能な限り良好な状態を保てるようにしておきましょう。

付属品がある場合にはまとめて出す

購入時の専用ケースや証明書がある場合、査定時に一緒に出しましょう。商品オリジナルのパッケージや証明書が揃っていると価値が上がります。

ケース自体に商品を傷や汚れから守ってくれる役目もありますので、将来的に買取に出すことを視野に入れている場合、付属品は捨てずに保管しておきましょう。

記念メダルなど古銭買取を積極的に行っている業者を選ぶ

西郷隆盛の明治百年記念メダルを高く売るためには買取業者選びが非常に重要です。

記念メダルはそのまま貨幣として使えないため、買取してくれる業者は限られています。商品や状態によっては古銭買取業者でも買い取ってもらえないこともあるので気をつけましょう。

福ちゃんでは商品を正確に見定める専門部署があるため、商品や状態を見定めた査定が可能です。古銭買取にも力を入れていることから、少しでも高く売却したい場合には福ちゃんを利用しましょう。

まとめ

明治百年記念「西郷隆盛」記念メダル純金純銀セットの特徴と市場価値を解説

記念メダルに刻まれている「敬天愛人」は西郷隆盛の信条を表す言葉で、「天を敬い、人を愛する」という意味です。これは彼の道徳観や人間観を表しています。

敬天」は天を尊び、自然や宇宙の法則、運命を尊重し、従うという意味です。人間は自然の一部であり、自然の法則に従うべきであるという東洋の哲学的な思想を反映しています。

一方、「愛人」は他人を尊重し、思いやりを持つという意味です。人間関係における倫理観を示し、他人への配慮や共感、援助する考え方を重視しています。

西郷隆盛はこの「敬天愛人」の信条を持ち、みずからの行動や決断に生かしていました。

彼の人間愛とは、庶民に対する深い理解と同情、また自己奉仕の覚悟を含んでいたのです。これは西南戦争においても顕著に表れ、彼が士族や庶民のために戦った理由とも言えるでしょう。

明治百年記念メダルは歴史的にも有名な人物である西郷隆盛がモチーフになっていることもあり、コレクターからの人気も高めです。また、純度の高いメダルで地金価値もあることから、高価買取の可能性が高い逸品です。

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