元文一分判金(元文一分金)は買取可能?当時の価値や現在の価格相場を紹介

「元文一分判金を手放したい」
「元文一分判金は売れる?」


など考えている方へ、元文一分判金の買取について解説します。
価値や相場を知っておけば、納得いく取引ができる可能性が高くなるでしょう。
また、その他金貨との違いや他の一分判金の紹介もぜひご覧ください。

元文一分判金(元文一分金)について

元文一分判金(元文一分金)について

元文一分判金がどんなものなのかを見ていきましょう。

特徴や当時の価値、歴史から見る発行経緯を紹介します。

元文一分判金(元文一分金)の特徴

  • ✔︎ 重さ:約3.3g
  • ✔︎ 素材:金 約65.7/銀 約34.3(%)
  • ✔︎ 寸法:約9.9×16.1×1.7(mm)

元文一分判金は江戸時代に鋳造された金貨の一種で、貨幣として使われていました。

表面には桐紋と額面の「一分」が刻印されており、裏面には当時の金貨鋳造をになっていた金座の責任者である後藤庄三郎光次の署名と花押が大きく彫られています。

江戸時代に鋳造された一分判金はほとんどが同じデザインですが、元文一分判金には時代印である「文」の字が楷書体で裏面右上にあるのが特徴です。

そのため、「文字一分判金」「真文一分判金」と表されることもあります。

元文一分判金(元文一分金)の当時の価値や発行経緯

元文一分判金は、元文元年の1736年に1/4両として鋳造されました。

文政10年の1827年まで通用していたと言われています。

前に発行された享保一分判金よりも品位をかなり低くして作られています。

当時は武士や農民の困窮が問題になっていた時代です。

対策として講じられたのが、金貨の品位を落として鋳造量を増加させるということでした。

また、幕府の改鋳利益獲得の目的もあったため、元文一分判金は低品位の一分判金となっています。

元文一分判金(元文一分金)の買取相場

元文一分判金(元文一分金)の買取相場

元文一分判金の買取相場は、状態などに左右されますが、並品であれば15,000円前後と言われています。

元文一分判金は、品位を落として大量に作られた経緯があるので精巧には作られていません。

また、流通期間が長かったこともあり、刻印が鮮明に残っているものが少ないと言われています。

良い状態のものは希少性が高いので、査定額が上がりやすいでしょう。

また、表面と裏面の刻印が逆さまになっている「逆打ち」と呼ばれるものは、20万円前後まで査定額が跳ね上がる可能性もあります。

⚠︎CAUTION!
上記の買取相場はあくまでも目安です。実際の買取価格は保管状態や市場の需給バランスなど、さまざまな要因で変動します。詳細は古銭買取業者にご確認ください。

一分判金(一分金)と二分判金(二分金)・一分銀との違い

一分判金(一分金)と二分判金(二分金)・一分銀との違い

江戸時代は、日本に貨幣制度が徐々に浸透していった時代で、一分判金以外もさまざまな額面の貨幣が作られています。

一分判金とよく間違われやすい二分判金と一分銀について見ていきましょう。

二分判金(二分金)

二分判金は額面が1/2両で、一分判金2枚と同等の価値を持っていました。

刻印はほとんど一分判金と変わらず、表面の額面部分だけが違い「二分」と彫られています。

最初に作られたのは、文政元年の1818年に作られた真文二分判金です。

二分判金はその後、明治時代に入っても鋳造されていました。

真文二分判金について詳しくはこちら↓
文政二分判金(文政二分金)の買取価格は?真文二分金の特徴や他の二分金の種類等

一分銀

一分銀は主に銀で作られ、1/4両という価値で流通していた銀貨です。

一分判金と素材は違いますが、貨幣としては同じ額面で使われていました。

表面中央には「一分銀」と彫られ、裏面には「定 銀座 常是」とあります。

また、両面の縁には小桜が20個ずつ刻印されているため、「桜」という可愛い愛称で呼ばれていました。

最初に作られたのは、天保8年の1837年鋳造開始となった天保一分銀です。

天保一分銀について詳しくはこちら↓
天保一分銀の価値や買取価格を解説!安政一分銀などその他一分銀も紹介

江戸時代のその他一分判金(一分金)

江戸時代のその他一分判金(一分金)

  • ✔︎ 慶長一分判金(慶長一分金)
  • ✔︎ 宝永一分判金(宝永一分金)
  • ✔︎ 文政一分判金(文政一分金)

江戸時代には10種類の一分判金が作られたと言われています。

その中から、最古の一分判金である「慶長一分判金」、希少価値が高いと言われている「宝永一分判金」、元文一分判金と同じ時代印をもつ「文政一分判金」を紹介します。

慶長一分判金(慶長一分金)

  • ✔︎ 重さ:約4.5g
  • ✔︎ 素材:金 約86/銀 約14(%)
  • ✔︎ 寸法:約20×15×3(mm)

慶長一分判金は、慶長6年の1601年から鋳造されはじめ、90年にも渡って流通したと言われています。

一分判金の中で金の含有率が最高クラスの一分判金です。

最初に作られた一分判金ということで古銭としての価値も評価されやすく、コレクターに需要があります。

慶長一分判金について詳しくはこちら↓
慶長一分判金(慶長一分金)の価値|重さなどの特徴や買取価格、その他一分金の紹介

宝永一分判金(宝永一分金)

  • ✔︎ 重さ:約2.4g
  • ✔︎ 素材:金 約83.4/銀 約16.6(%)
  • ✔︎ 寸法:約8.8×14.6×1.5(mm)

江戸時代中期の宝永7年、宝永一分判金が製造されました。

金不足のなか、慶長一分判金と同じくらいの金品位を保つため、小さいサイズで作られています。

それが功を奏して扱いやすさが向上したため、重宝されるようになったそうです。

宝永一分判金について詳しくはこちら↓
宝永一分判金(宝永一分金)の買取について|価値や相場を紹介

文政一分判金(文政一分金)

  • ✔︎ 重さ:約3.3g
  • ✔︎ 素材:金 約56.4/銀 約43.6(%)
  • ✔︎ 寸法:約11.4×17.1×1.6(mm)

文政一分判金は元文一分判金の次に発行された一分判金です。

文政2年の1829年に鋳造開始されています。

裏面右上には時代印の「文」が刻印されていますが、元文一分判金と見分けが着くように草書体となっているのが特徴です。

そのため、「草文一分判金」と表されることもあります。

文政一分判金について詳しくはこちら↓
文政一分判金(文政一分金)の買取相場|その他一分金の種類や文政時代の金貨等紹介

元文一分判金(元文一分金)の買取Q&A

元文一分判金(元文一分金)の買取Q&A

元文一分判金の売却を考えている方がよく抱く疑問をQ&A方式で紹介します。

今回は、汚れや刻印、偽物の見分け方について3つの質問にお答えします。

Q.汚れていても買取の対象になる?

A.買取の対象になる可能性があります!

状態にもよりますが、汚れや傷があっても買い取ってもらえる場合もあるため、まずは査定に出してみましょう。汚れを落とそうと洗浄などすると逆効果になることがあるため、そのまま持っていくことをおすすめします。

Q.刻印が見えにくいけど買い取ってもらえる?

A.買い取ってもらえることがあります!

古金銀は金や銀としての価値や古銭としての価値などが総合的に判断されるため、刻印が見えにくいものでも価値がつくことがあります。古銭に精通している買取業者に査定してもらいましょう。

Q.偽物の簡単な見分け方は?

A.重さが一つの指標になることがあります。

元文一分判金に限らず古金銀は基準となっている重さがあるため、基準の重量からあまりにもかけ離れているものは偽物と判断できます。しかし、当時の技術では重さを統一することが難しかったので、多少の誤差が発生している場合も否めません。一番確実な方法は、プロの査定士に判断してもらうことです。

その他疑問に思うことがあれば、必ず査定士に質問して疑問を解消した状態で取引できるようにしましょう。

元文一分判金(元文一分金)の買取は福ちゃんへ

元文一分判金(元文一分金)の買取は福ちゃんへ

元文一分判金は元文元年から鋳造が始まり、文政10年までの約90年間流通していたと言われている江戸時代の金貨です。

時代印として「文」が刻印されているので「文字一分判金」と呼ばれることがあります。

また、文政一分判金と区別するため、楷書体で時代印が彫られているので「真文一分判金」とされることもあります。

元文一分判金は長く流通していたこともあり、刻印が鮮明なものは希少価値が高く、査定額が上がる可能性があるでしょう。

しかし、古銭としての価値を見極められるプロの査定士にみてもらわなければ、価値が埋もれてしまうかもしれません。

福ちゃんには、古銭に精通した査定士が在籍し、適正な価値をつけることが可能です。

元文一分判金の買取は福ちゃんにお任せください。

古金銀について詳しくはこちら↓
古金銀とは?意味や種類別の価値を紹介!買い取ってもらう方法も

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