EUROPA DELLE ARTI【2009年ヨーロッパの芸術】イタリア50ユーロ金貨の特徴と価値
2009年にイタリアで発行されたヨーロッパの芸術(EUROPA DELLE ARTI)50ユーロ金貨の詳細や特徴について紹介します。プルーフ貨幣でもある同金貨はテーマに沿ったデザインが特徴的で、欧州の記念硬貨としても非常に有名な金貨です。
目次
EUROPA DELLE ARTI【2009年ヨーロッパの芸術】イタリア50ユーロ金貨とは
日本の貨幣には私たちが日頃お買い物で利用している貨幣以外に「プルーフ貨幣」や「記念硬貨」などがありますが、それと同様にユーロを通貨として採用しているヨーロッパ諸国でもコレクター向けに50ユーロ金貨を発行しています。
イタリアでは2003年から50ユーロの金貨の鋳造を開始し、テーマに沿ったプルーフ金貨が発行されています。
これまでに、2003年から2010年までは「Europa delle arti(ヨーロッパの芸術)」シリーズ、2011 年からは「Fauna nell’arte(アートにおける動物相)」シリーズとして2つのシリーズが実施されました。
今回紹介するのは2009年の「Europa delle arti」シリーズとして発行された50ユーロ金貨で、テーマは「スペイン」です。
欧州連合(EU)を代表する「Europa」と、文化や芸術を意味する「delle arti」という言葉からなる名称が付けられているこの金貨シリーズは文化や芸術に関連したトピックを扱ったデザインが特徴的であり、コレクションとしてコレクターからも人気を集めています。
EUROPA DELLE ARTI【2009年ヨーロッパの芸術】イタリア50ユーロ金貨の特徴
2009年のEUROPA DELLE ARTI(ヨーロッパの芸術)50ユーロ金貨はスペインがテーマになっていることもあり、スペインの代表的な建築物がデザインとして選ばれました。
表面には「2009」とデザイン作者の「E.L.FRAPICCINI」の文字、ヨーロッパ連合の12個の星の下に航海する船に見立てて描かれたデザインです。この金貨の表面デザインは発行年を除いてシリーズのすべてのコインと同一となっています。
裏面には額面である「50 EURO」の表記とミントマークの「R」、「アントニ・ガウディ」の作品であるスペインバルセロナの「サグラダ・ファミリア(Sagrada Familia)」がデザインされ、周りに「EUROPA DELLE ARTI」の表記があります。
▼EUROPA DELLE ARTI 2009年50ユーロ金貨の概要
・品位:金90%(K21.6)
・重量:約16.129g
・直径:約28mm
・額面:50ユーロ
・発行年:2009年銘
・発行国:イタリア
・状態:プルーフ
EUROPA DELLE ARTI【2009年ヨーロッパの芸術】イタリア50ユーロ金貨の買取価格アップのコツ
ここからは2009年ヨーロッパの芸術50ユーロ金貨を古銭買取りに出すときに、少しでも高く売るためのコツやポイントを紹介します。
古銭買取で金貨を査定に出す際は付属品もセットで
価値のある金貨を買取に出す際には、付属品の有無で査定額が変わってくることがあります。そのため、購入したときの専用ケースや鑑定書や説明書など、可能な限りセットの状態で出しましょう。
外国の価値ある金貨は単なるコインとしての価値だけでなく、コレクションとしての価値がある場合もあります。コインコレクターは箱や説明書が揃っていると、その金貨の歴史や背景を知る上で非常に重要な情報源であると考えることもあるため、箱や説明書が揃っているとコレクションとしての価値が高まる傾向にあります。
いざ売却するときに付属品が見当たらないといった事態にならないよう、金貨と一緒に保管しておくのがおすすめです。
状態の良し悪しが査定額に影響
2009年ヨーロッパの芸術50ユーロ金貨はプルーフ加工されている「プルーフ貨幣」です。金貨の見た目がピカピカときれいな輝きになるように特殊な加工が施されています。
当然ながら、金貨の価値はその重さと純度に基づいて決定されますが、良い状態の金貨はその価値以上に価値があると見なされることがあります。たとえば、汚れやキズのないきれいな状態の金貨は、コレクターにとって魅力的であり、古銭買取市場で高い価値がつくことがあります。
それゆえ、金貨の状態の良し悪しは査定額に直結する重要な部分となりますので、できるだけ良い状態で保てるように保管しておきましょう。
プルーフ貨幣や外国の金貨の査定は実績のある買取業者に依頼する
プルーフ貨幣や外国の金貨の買取は、福ちゃんのような実績のある買取業者を選ぶことが非常に重要です。
実績があまりない買取業者では、正確な査定ができず金貨の価値を適正に評価できない可能性があります。弊社では長年にわたり金貨の査定に携わってきた経験豊富な専門家を抱えているため、価値を見定めた正確な査定が可能です。
また、適正な価格で買取ができるのも実績ある買取業者に依頼するポイントでもあります。実績のある買取業者は、市場動向を把握しており、金貨の価格変動を正確に見極めることができます。
このように実績のある買取業者を選ぶことで、正確な査定や適正な価格での買取、安心しての取引などのメリットが得られます。
まとめ
今回の金貨デザインに取り上げられたサグラダ・ファミリアは1882年の着工から140年が経過した2023年でも完成途中のカトリック教会バシリカで、アントニ・ガウディの代表的な建築作品です。
2026年の完成が予定されていたにも関わらずさらに延期になりそうな背景には、ガウディによる設計図がなく簡単なスケッチと模型だけしか残されていないことや建築のための資金難が原因とされています。
しかしながら、サグラダ・ファミリアは世界的に有名な観光地のひとつで、その美しさと独創性から、多くの人々を魅了し、バルセロナの象徴的なランドマークのひとつとして認知されています。
まさに、スペインをテーマにしたヨーロッパの芸術に相応しいデザインであり、地金相場を踏まえた価値だけでなく、希少性やデザイン性も兼ね備えた価値のあるプルーフ金貨です。
古銭買取市場でも人気があり高値で取引されやすい同金貨は、状態が良ければ高価買取に期待できる金貨だといえるでしょう。