文政南鐐一朱銀の買取相場は?重さなどの特徴や歴史・一分銀との違いなど

文政南鐐一朱銀は買い取ってもらえる?
文政南陵一朱銀ってどんなもの?

といった疑問をお持ちの方のために、文政南鐐一朱銀について解説します。

特徴や買取相場、一分銀との違いに加え、その他の一朱銀なども紹介します。

文政南鐐一朱銀って何?

文政南鐐一朱銀って何?

発行年1829年(文政12年)〜
素材金 約0.1/銀 約99/その他 約0.9(%)
額面1/16両
買取相場数千円〜

文政南陵一朱銀は江戸時代に流通した銀貨の一種です。

特徴や歴史など、詳しい情報を見ていきましょう。

一朱銀とは?

一朱銀は江戸時代の後半に作られた銀貨で、当時は1/16両という価値で使われていました。

当初、江戸時代の銀貨は重さで価値をはかる秤量貨幣でした。

しかし、文政南鐐一朱銀を含む一朱銀は、刻印された額面などが価値を表す計量貨幣です。

文政南鐐一朱銀の特徴

  • ✔︎ 重さ:約2.6g
  • ✔︎ 素材:金 約0.1/銀 約99/その他 約0.9(%)
  • ✔︎ 寸法:約17×11×1(mm)

文政南鐐一朱銀は、表面に1/16両を表す「以十六換一兩」と彫られています。

裏面は「銀座常是」とあり、その上に子持ち分銅紋があるのが特徴です。

「南鐐」とは洗練された上銀を意味しており、銀の含有率が高い文政南鐐一朱銀は上質な銀貨だったことがわかります。

文政南鐐一朱銀の歴史

文政南鐐一朱銀は1829年の文政12年に発行が開始されました。

それまで流通していた文政一朱判が低品質だったため、あまり流通しなかったことを受け、上質な銀を使用した文政南鐐一朱銀が鋳造されたと言われています。

文政南鐐一朱銀は1837年まで鋳造され、発行枚数も多く、広く流通した銀貨です。

文政南鐐一朱銀の買取相場

文政南鐐一朱銀の買取相場

上質な銀が使用されているのに加え、銀の含有率も高い文政南陵一朱銀ですが、数千円で取引されることがほとんどです。

劣化が極めて少ない美品なら1万円前後の査定額がつく可能性もあります。

また、珍しい字体であるなど、特別な特徴を持っているものは数万円になることもあるでしょう。

⚠︎CAUTION!
紹介している買取相場はあくまでも 目安 です。実際の買取価格は保管状態や市場の需給バランスなど、さまざまな要因で変動します。詳細は古銭買取業者にご確認ください。

高額査定される可能性がある文政南鐐一朱銀

高額査定される可能性がある文政南鐐一朱銀

  • ✔︎ 状態が良好
  • ✔︎ 鑑定書等付属品付き
  • ✔︎ エラー銭
  • ✔︎ 珍しい字体

文政南鐐一朱銀は数千円で取引されることが多いですが、上記の場合は高額査定が期待できます。

状態が良好

摩耗や損傷、黒ずみなどがあまりなく、美しい状態を保っているものは高額査定される可能性があります。

ケース等に入れて保管し、触る際は手袋をするなどして直接触らないようにすると現状以上の劣化を防ぐことが可能です。

また、美しい状態を甦らせようとして、洗浄するのは変色や損傷を招いて逆効果になることが多いため、避けましょう。

鑑定書等付属品付き

鑑定書やその他の付属品がついている場合は、一緒に査定に出すと高額査定につながります。

特に鑑定書は価値を証明する重要な証であるため、大切に保管しましょう。

また、その他の古銭と一緒にまとめて査定に出す方法も、単品より高額査定になる可能性があります。

エラー銭

  • ✔︎ 逆打ち
  • ✔︎ 定落

製造時に何らかの理由で通常の形ではない状態になってしまったものをエラー銭といいます。

エラー銭のなかで比較的知られているものは「逆打ち」という種類で、表面と裏面が逆さまに刻印されているものです。

また、通常の文政南鐐一朱銀は裏面に「定」の字が打たれていますが、稀に打たれていないものがあり「定落」と呼ばれています。

逆打ちや定落などのエラー銭は、高額査定される可能性があるでしょう。

珍しい字体

  • ✔︎ Aa型(二開換・一開常・開ワ是)
  • ✔︎ Ed型(ハネ六・上二開常)

文政南鐐一朱銀には「Aa型(二開換・一開常・開ワ是)」「Ed型(ハネ六・上二開常)」と呼ばれる字体があります。

Aa型(二開換・一開常・開ワ是)は、表面にある「六」の3画目がふっくらしており、「換」の10画目の上に隙間があるのが特徴です。

また、裏面にある「常」の4画目と5画目、「是」の1画目と2画目が離れている特徴も見られます。

Ed型(ハネ六・上二開常)は、表面にある「六」の3画目に跳ねが見られ、裏面にある「常」の4画目と5画目、6画目と7画目が開いています。

いずれも数万円で買取されることがあり、高額査定が期待できるでしょう。

文政南鐐一朱銀【偽物】の見分け方

文政南鐐一朱銀【偽物】の見分け方

  • ✔︎ 重量
  • ✔︎ デザイン
  • ✔︎ 色味

文政南鐐一朱銀の偽物は、銀以外の素材でできていることがほとんどです。

本物と偽物を見分けるには、重要やデザイン、色味を確認してみましょう。

重量や大きさ

文政南鐐一朱銀は約2.6gです。

重量が2.6gからかけ離れているものは銀以外の素材でできている可能性が高いため、偽物と判断できるでしょう。

当時の製造技術を考えると個体によっては誤差が見られたり、摩耗などで製造時より重量が減っていることも考えられますが、差が1gより多い場合は偽物かもしれないといわれています。

また、大きさにも注目してください。

本物より大きい、小さい、分厚い、薄いなどが見られる場合は、偽物を疑いましょう。

デザイン

デザインの細かい部分を比較すると、本物と偽物を区別できることがあります。

表面や側面の加工を見てみると、本物は表面に凹凸が見られ、側面は斜めにやすりがけが施されています。

偽物はそういった加工が見られなかったり、あったとしても本物とは違う形の加工だったりする場合があるでしょう。

色味

ほとんどが銀でできている文政南鐐一朱銀は、銀がもつ色味がそのまま出ています。

経年で黒ずみが見られたとしても、銀によく見られる黒ずみ方となるでしょう。

白っぽい色味やくすんだ色味は偽物の可能性が高いため、注意が必要です。

また、銀は日常生活では錆びにくいことから、錆びていれば銀以外の素材でできた偽物と判別できます。

緑や青の変色が見られる場合は銅でできている可能性が高く、偽物といえるでしょう。

一朱銀と一分銀の違い

一朱銀と一分銀の違い

江戸時代に流通した銀貨には、「一分銀」という一朱銀に似たものがあります。

流通していた当時、一分銀は1/4両だったので、一朱銀4枚相当の価値です。

また、表面に「一分」と刻印されています。

裏面は一朱銀と同じで「銀座常是」とありましたが、一分銀の額縁には20個の桜が並んでいます。

文政南鐐一朱銀以外の一朱銀

文政南鐐一朱銀以外の一朱銀

  • ✔︎ 嘉永一朱銀
  • ✔︎ 貨幣司一朱銀

江戸時代は、文政南鐐一朱銀を含めて3種類の一朱銀が発行されました。

文政南鐐一朱銀以外の「嘉永一朱銀」「貨幣司一朱銀」を紹介します。

嘉永一朱銀

嘉永一朱銀

  • ✔︎ 重さ:約1.9g
  • ✔︎ 素材:金 約0.2/銀 約98.7/その他 約1.1(%)
  • ✔︎ 寸法:約9.8×15.5×1.6(mm)

嘉永一朱銀は黒船が来航した次の年である1854年に通用開始となった一朱銀です。

文政南鐐一朱銀と違い、表面には「一朱」と額面が刻印されています。

裏面は文政南鐐一朱銀と同じように「銀座常是」とありましたが、文政南鐐一朱銀でいう子持ち分銅紋の位置に「定」の字が彫られました。

発行当時はお台場に砲台が建設されており、工事の日当が一朱だったことから「お台場銀」と呼ばれることもあります。

また、同じ嘉永一朱銀でも「銀座常是」の字体に違いが見られ、安政一分銀と関連の深いものを「安政一朱銀」と呼びます。

貨幣司一朱銀

貨幣司一朱銀

  • ✔︎ 重さ:約1.9g
  • ✔︎ 素材:金 約0.1/銀 約87.9/その他 約12(%)
  • ✔︎ 寸法:約9.9×15.8×1.7(mm)

貨幣司一朱銀は、1868年の5月から1869年の3月まで、わずか10ヶ月間のみ鋳造された一朱銀です。

江戸から明治に時代が移り変わる時期で、新しい貨幣鋳造機関である造幣局の開設が進行しているところでした。

その際、造幣局開設までの繋ぎとして貨幣司という仮の機関が設けられ、一時的に一分銀や一朱銀などが製造されていたと言われています。

そのとき鋳造された一朱銀が貨幣司一朱銀で、明治になっても作られていたことから「明治一朱銀」と呼ばれることもあります。

また、裏面にある「常」の字に関して、1〜3画目の部分が「川」に似ていることから「川常一朱銀」という呼び方もあります。

文政南鐐一朱銀の手放し方

文政南鐐一朱銀の手放し方

  • ✔︎ ヤフオク等のネットオークション
  • ✔︎ フリマアプリ
  • ✔︎ 買取業者

文政南鐐一朱銀は、ネットオークションやメルカリ、買取業者に売りに出すのがよくある手放し方です。

文政南鐐一朱銀のように、素材や希少性、歴史的観点などを総合的に見て価値が決まる古金銀は、素人では適正価格の判断がつかないので、ネットオークションやフリマアプリ向きではありません。

損する価格で買い取られてしまったり、クレーム等のトラブルが起こったりする可能性があります。

そのため、古金銀に詳しい買取業者にしっかり査定してもらって買い取ってもらう方法がいいでしょう。

文政南鐐一朱銀の買取は福ちゃんへ

文政南鐐一朱銀の買取は福ちゃんへ

文政南陵一朱銀は江戸時代に流通した計量貨幣の銀貨です。

上質な銀が使われ、ほぼ純銀に近い高品質な銀貨と言われています。

しかし、流通期間が長く、発行枚数も多かったため、査定額はあまり高額になりません。

手放す際は、ネットオークションやフリマアプリではなく、買取業者を利用するのがおすすめです。

古金銀に精通しているプロの査定士がいる買取業者を選べば、納得の査定額で取引が可能でしょう。

福ちゃんは、古金銀に関して豊富な実績を持っており、古金銀を熟知したプロの査定士が対応します。

文政南鐐一朱銀も、価値を余すことなく買取価格に反映いたします。

文政南鐐一朱銀の買取は、福ちゃんにお任せください。

古金銀について詳しくはこちら↓
古金銀とは?意味や種類別の価値を紹介!買い取ってもらう方法も

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