宝永一分判金(宝永一分金)の買取について。価値や相場を紹介
「宝永一分判金って買取してもらえる?」
「宝永一分判金を持っているけど現在の価値は?」
など、宝永一分判金の買取について知りたい方のために、宝永一分判金の価値などをまとめました。
他の一分判金や査定額アップに繋がるポイントなども紹介しています。
目次
宝永一分判金(宝永一分金)ってどんな古金銀?
まずは、宝永一分判金がどんな古金銀なのかを紹介します。
宝永一分判金は、江戸時代中期の1710年に宝永小判とともに鋳造され、1738年に通用停止になったと言われている古金銀です。
見た目や素材、発行された経緯など歴史的な部分も含めて見ていきましょう。
宝永一分判金(宝永一分金)の金品位
- ✔︎ 重さ:約2.4g
- ✔︎ 素材:金約83.4/銀約16.6(%)
- ✔︎ 寸法:約8.8×14.6×1.5(mm)
宝永一分判金は、他の一分金と比べるととても小さい金貨です。
しかし、金品位が高かった慶長一分判金とあまり変わらない金品位で作られたため、高品位ならではの輝きを持っています。
重さは2.4g前後となっており、それより重すぎたり軽すぎたりするものは偽物の可能性があるので注意してください。
慶長一分判金(慶長一分金)について詳しくはこちら↓
慶長一分判金(慶長一分金)の価値|重さなどの特徴や買取価格、その他一分金の紹介
宝永一分判金(宝永一分金)の刻印文字
宝永一分判金は、表面に当時の価値である1/4両という意味の「一分」と刻まれています。
表面の上部には扇枠に囲まれた桐紋があり、下部には扇枠に囲まれていない桐紋があり、「一分」という額面を挟むようにして刻印されています。
裏面には、当時の金貨に関する鋳造を仕切っていた後藤庄三郎光次の署名である「光次」の文字と花押に加え、「乾」の文字があるのが特徴です。
そのため、「乾字一分判」と呼ばれることもあります。
宝永一分判金(宝永一分金)の発行経緯
宝永一分判金は宝永7年(1710年)から発行されています。
当時、金の産出が衰退していた日本では、金の含有率が低い元禄一分判金が通用していましたが、脆く扱いにくいのが問題視されていました。
そこで金品位を上げた宝永一分判金の発行に至りましたが、金の産出量は変わらず低迷していたため、小型化することで金品位を保とうとしたと言われています。
しかし、一両に換算すると元禄一分判金よりも金品位が落ちたため、「二分判」と罵られることもあったそうです。
後は小型であることが扱いやすさに繋がり、重宝されるようになったと言われています。
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元禄一分判金(元禄一分金)の買取|歴史や現在の価値・価格について
宝永一分判金(宝永一分金)の価値や買取相場
宝永一分判金は、現存数が少なく希少価値が高いと言われており、状態によっては5万円前後で買取されます。
美品だと10万円近い査定額がつくこともあるでしょう。
また、裏面に刻印されている「乾」の文字が珍しい書体であったり、表面と裏面が逆さまに刻印されている逆打ちと呼ばれるタイプであったりなどすると、査定額が数十万円に跳ね上がる可能性もあります。
宝永一分判金(宝永一分金)以外の一分金
- ✔︎ 安政一分判金(安政一分金)
- ✔︎ 天保一分判金(天保一分金)
江戸時代には、宝永一分判金以外にも一分金が発行されました。
その中から、鎖国から外交開始へと目まぐるしい時代に発行された「安政一分判金」と、鋳造技術向上により美しい見た目をしている「天保一分判金」を紹介します。
安政一分判金(安政一分金)
安政一分判金は、1859年の安政6年に鋳造が始まりました。
裏面に時代印の「正」が刻印されているのが特徴です。
当時の日本は開国して間もない時期で、安政一分判金は大量に国外へ持ち出されたと言われています。
金の含有量は少ない一分金になりますが、希少価値が極めて高く、高額買取が期待できる古金銀の一種です。
天保一分判金(天保一分金)
天保一分判金は1837年の天保8年から通用し始めた古金銀で、裏面に「保」の字が刻まれています。
江戸時代末期ともなると金貨の鋳造技術に発達が見られ、細部まではっきりした刻印が特徴です。
天保の飢饉で財政が苦しくなった政府が改鋳利益獲得のために鋳造したため、金品位が低くなっています。
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天保一分判金(天保一分金)の買取相場|重さや天保一分銀との違いなど
宝永一分判金(宝永一分金)の査定額をアップさせる方法
- ✔︎ あまり触らないようにする
- ✔︎ 一つずつケース等に入れて保管
- ✔︎ 古金銀に精通した買取業者に査定を依頼する
宝永一分判金を含め、古金銀を少しでも高く買い取ってもらうためのポイントを紹介します。
査定額アップに繋がる可能性がある古金銀の取り扱い方はいくつかありますが、今回は古金銀に詳しくない方でも実践しやすい方法を3つ選びました。
実践したからといって必ず査定額が上がるわけではありませんが、参考程度に知っておくと良いでしょう。
あまり触らないようにする
古金銀は汗や皮脂で変色したり汚れたりするため、直接触れないようにすると現状以上の劣化防止にもなります。
洗浄などで汚れを落とす方法もありますが、素材に合わせて行わなければ逆に品質を落としてしまう可能性もあります。
洗浄などはせずに現状を保ち、触る際は手袋などを利用しましょう。
一つずつケース等に入れて保管
古金銀は一つずつケースなどに入れて保管するのがおすすめです。
じゃらじゃらと同じ場所に複数の古金銀を入れてしまうと、傷がついてしまう可能性があります。
また、ケースに入れずに保管すると周囲の環境によっては劣化が進行することもあるでしょう。
密閉できるケースで一つずつ保管することを意識してください。
古金銀に精通した買取業者に査定を依頼する
古金銀の価値は、素材だけでなく歴史的価値などさまざまな要因が総合的に判断されて決まります。
古金銀に関して豊富な知識がなければ適切な査定額はつけられません。
古金銀の買取は、古金銀に精通していて古金銀の買取で実績を積んでいる業者を選択しましょう。
宝永一分判金(宝永一分金)の買取は福ちゃんへ
宝永一分判金は江戸時代中期に鋳造された古金銀で、他の一分金よりも小型であることが特徴です。
現存数が少ないため、査定額が高くなる古金銀として注目されています。
しかし、買取業者の選定を間違えると適切な買取価格がつかないかもしれません。
古金銀の買取において高い実績を持ち、プロの査定士が在籍している買取業者を選ぶ必要があります。
福ちゃんは、これまで数々の古金銀における取引をまとめてきた実績がある業者です。
査定は必ず古金銀に関して精通している査定士が対応し、価値を余すことなく買取額に反映します。
宝永一分判金などの古金銀買取は福ちゃんにお任せください。
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