新国立銀行券は買取可能?全2種類のデザインや相場・価値について

「新国立銀行券って価値ある?」
「新国立銀行券を売りたいんだけど……」


といった方のために、新国立銀行券の買取についてまとめました。
新国立銀行券の歴史的背景や種類、旧国立銀行券との違いについても解説しています。

新国立銀行券とは?

新国立銀行券とは?

新国立銀行券とは、国立銀行が明治時代に発行した紙幣です。

「国立銀行紙幣」と表されることもあり、政府が発行していた紙幣とは違う特徴を持っています。

まずは、新国立銀行券の基本的な部分を見ていきましょう。

新国立銀行券は国立銀行紙幣の一種

新国立銀行券は国立銀行紙幣の一種です。

国立銀行紙幣のなかには、新国立銀行券の他に旧国立銀行券があります。

現在は日本銀行が貨幣の発行を行っていますが、それまでは国立銀行という民間の金融機関が発行していました。

旧国立銀行券はアメリカで製造されたものが日本に持ち込まれていましたが、新国立銀行券は国内でデザインや彫刻などの製造が一貫して行われた初の近代紙幣です。

新国立銀行券の歴史|国立銀行条例とは?

国立銀行券は、条件を満たせば設立可能という国立銀行条例の元で民間が設立した国立銀行で発行されます。

新国立銀行券が発行されるまでは、金と交換できて金と同等の価値を持つとされた旧国立銀行券が発行されていました。

しかし、日本は金不足に陥ったため、旧国立銀行券の発行はあまり進行しないままに打ち止めとなります。

そして、金との交換が不可能で貨幣としてしか使用できない不換紙幣の発行を余儀なくされ、誕生したのが「新国立銀行券」です。

新国立銀行券の種類と買取価格

新国立銀行券の種類と買取価格

  • ✔︎ 5円札(かじや5円)
  • ✔︎ 1円札(水平1円)

新国立銀行券は、5円札と1円札の2種類が発行されています。

当時、流通していた明治通宝は全額面が同じデザインだったため、偽造紙幣が大量に出回っていることが問題となっていました。

そのため、紙幣製造業者は明治通宝に変わる改造紙幣の発行に負われており、新国立銀行券は2種類しか発行できなかったといわれています。

明治通宝について詳しくはこちら↓
明治通宝の買取価格一覧!全種類の特徴や価値、偽物の見分け方等

5円札(かじや5円)

新国立銀行券5円券について

新国立銀行券の5円札は、表面に鍛冶屋の職人が作業している風景が描かれています。

裏面は七福神の恵比寿様が中央に描かれているデザインです。

「かじや5円」とも呼ばれ、数万円から数十万円の買取価格が期待できます。

未使用の美品ともなれば、0がひとつ増えるくらい高額になる可能性もあります。

新国立銀行券5円について詳しくはこちら↓
新国立銀行券5円券(かじや5円)における現在の価値は?特徴や買取価格紹介

1円札(水平1円)

新国立銀行券1円札

新国立銀行券の1円札は表面に水平2人が印刷され、裏面は5円札と同じように恵比寿さんが中央に描かれています。

1円札は「水平1円」とも呼ばれ、買取相場は数万円です。

未使用品だと10万円を超えることもあり、未使用品で美品ともなると100万円になる可能性もあります。

⚠︎CAUTION!
紹介している買取相場はあくまでも 目安 です。実際の買取価格は保管状態や市場の需給バランスなど、さまざまな要因で変動します。詳細は古銭買取業者にご確認ください。

新国立銀行券の文章はどういう意味?

新国立銀行券の文章はどういう意味?

新国立銀行券には、4つの文言が印刷されています。

それぞれの文章やその意味を見てみましょう。

支払い文言
「此紙幣を持参の人にハ表面の金員通貨を以て交換すべし」
この紙幣は額面通りの通貨と交換できる

公債証書引当文言
「此紙幣の引當として日本政府の公債證書を大藏省出納局に預り候也」
この紙幣の価値を証明するものとして日本政府の公債證書を大蔵省出納局にて預かっている

条例改正・製造決議文言
1円札「明治九年八月一日條例改正 明治十年四月十三日製造決議」
5円札「明治九年八月一日條例改正 明治十年四月三日製造決議」

国立銀行条例改正や製造決議の年月日が書かれています。5円札が「四月三日製造決議」となっているのは印刷ミスであるという説があります。

偽造罰則文言
「此紙幣ヲ贋造シ或ハ贋造ト知テ通用スル者ハ國法ニ處スベシ」
この紙幣を偽造する者や偽造と知って使った者は法律違反となり処罰されなければならない

新国立銀行券と旧国立銀行券の違い

新国立銀行券と旧国立銀行券の違い

新国立銀行券と旧国立銀行券は、同じ国立銀行紙幣ですが、全く違う役割を持っています。

不換紙幣と兌換紙幣

新国立銀行券は、金や銀との交換が保証されていない不換紙幣として作られました。

政府の信用で価値が決まり、政府が流通量を調整するなど適切に管理することで安定した流通を測れます。

一方、旧国立銀行は兌換紙幣で、金との交換が保証された紙幣でした。

金を通貨の価値基準とするため、国が持っている金の量分しか紙幣を発行できず、流通が進みませんでした。

現在の日本に流通しているのは不換紙幣で、政府の管理で成り立っています。

旧国立銀行券の種類

旧国立銀行券は、1円、2円、5円、10円、20円の5種類が発行されました。

いずれも古紙幣のなかでは価値が高く、20円札や10円札は希少性が高すぎて取引事例が存在しないほどです。

その他の額面も希少価値が認められるため、状態にもよりますが高額査定が期待できます。

旧国立銀行券について詳しくはこちら↓
旧国立銀行券は買取可能?種類別の価値や相場を解説

新国立銀行券の買取は福ちゃんへ

新国立銀行券の買取は福ちゃんへ

新国立銀行券は国立銀行紙幣の一種で、明治時代に不換紙幣として発行されました。

5円札と1円札の2種類が印刷され、状態にもよりますが、どちらも古紙幣のなかでは高額査定が期待できます。

しかし、新国立銀行券などの古紙幣は、専門的な知識や経験がないと適正に査定されません。

福ちゃんには、古紙幣に正しい価値をつけられるプロの査定士が在籍しています。

状態や希少性を専門的な部分から鑑定し、買取価格に反映するため、損することなく手放すことができるでしょう。

新国立銀行券の買取は福ちゃんにお任せください。

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