和同開珎の買取価格は?種類別に現在の値段紹介!意味や当時の価値等も
「和同開珎ってどんなお金?」
「和同開珎は高く買い取ってもらえる?」
和同開珎を持っていて価値を知りたい方のために、和同開珎について解説します。
和同開珎は日本最古の流通貨幣といわれているので、現在の値段がどのくらいなのか興味深い古銭です。
種類や高額査定がつきやすい和同開珎を知って、ぜひお手持ちのものと比較してみてください。
目次
和同開珎は日本最古の流通貨幣
和同開珎は、現在の埼玉県秩父市でつくられた日本で最初の流通貨幣と言われている古銭です。
元明天皇の時代である708年に鋳造がスタートしました。
まずは、和同開珎の意味や当時の価値など、基礎的な情報をご紹介します。
和同開珎の意味や模様
和同開珎の読み方は、「わどうかいちん」「わどうかいほう」の2通りが知られています。
「和同」は「和銅」の簡略化や「調和」の意味があるなど言われており、「開珎」は「初めてのお金」という意味です。
表面には右回りに和同開珎と刻印されており、裏面は外側と中央の穴部分の縁取りがされているだけで、無地となっています。
和同開珎の当時の価値
和同開珎は流通していた当時、1枚1文で扱われていました。
1文とは、当時のお米2kgを購入できる額です。
また、労働賃金に置き換えると、当時の成人男性が1日働いたお給料に相当すると言われています。
発行経緯
現在の埼玉県秩父市黒谷にある和銅山に、和銅遺跡という露天掘跡が残されています。
和同開珎の鋳造は、和銅遺跡から、「和銅(にぎあかがね)」と呼ばれる高純度で製錬しなくてもすでに金属となっている自然銅が産出されたことがきっかけといわれています。
当時の天皇であった元明天皇は和銅産出を祝って元号を和銅に変え、唐で流通していた開元通宝をモデルに和同開珎を鋳造しました。
日本で流通した開元通宝について詳しくはこちら↓
開元通宝とは?価値や買取価格・種類を紹介
和同開珎の買取価格を種類別に紹介
- ✔︎ 笹手
- ✔︎ 縮字
- ✔︎ 大字・小字
- ✔︎ 銀銭「隷開」/銅銭「隷開」
新和同開珎
- ✔︎ 中字
- ✔︎ 短和(降和)
- ✔︎ 長珎
- ✔︎ 小珎
- ✔︎ 三ツ跳
- ✔︎ 四ツ跳
和同開珎には大きく分けて2種類があり、「古和同開珎」や「新和同開珎」に分類され、「古和銅」や「新和同」とも呼ばれます。
古和同は銅銭と銀銭があり、新和同と比べると分厚く、つくりが雑になっています。
また、古和同は和同開珎が正式に流通する前の試作品という説や非公式につくられた私鋳銭という説があります。
一方、新和同は銅銭のみで古和同よりも薄く、精巧な刻印で作られています。
また、古和同や新和同のなかでもさらに種類が細かく分けられており、買取価格もさまざまです。
それぞれの主な種類を紹介しながら、買取価格についても見ていきましょう。
古和同「笹手」
「笹手」は銀を含む銀銭で文字の先端が細いのが特徴です。
また、「同」の字は口がやや下の方に刻印されています。
10万円前後で買取されることが多く、状態が良ければ数十万円になる可能性もあるでしょう。
古和同「縮字」
「縮字」は、表面に刻印されている「和」の四画目に特徴が見られる銀銭です。
末端が盛り上がり、点のようになっている和同開珎は、古和同の「縮字」である可能性が高いでしょう。
1,000円前後で取引されることがよく見られますが、数万円するものもあります。
古和同「大字・小字」
「大字」と「小字」は、和同開珎の「和」の文字が縦に長く刻印されています。
その上で、「開」の文字が大きいものが「大字」で、小さいものが「小字」に分類されます。
どちらも数千円から数万円が買取相場ですが、ものによっては数十万円の査定額も期待できるでしょう。
古和同「隷開/不隷開」
「隷開」は、「同」の「口」部分が左寄りに刻まれており、「開」が隷書体という特徴を持っています。
また、「開」が隷書体ではない「不隷開」もあります。
隷開と不隷開には銀銭と銅銭があり、銀銭は10万円前後、銅銭は数千円から数万円が相場です。
新和同「中字」
「中字」は標準的な書体が刻印されている和同開珎で、標準銭とも呼ばれています。
和同開珎の中ではあまり希少価値が高くないといわれていますが、和同開珎は全般的に古銭のなかで希少価値が高い古銭なので、中字であっても本物であれば買い取ってもらえる可能性は高いでしょう。
買取相場は10万円前後で、状態が良好なものは数十万円になる可能性もあります。
新和同「短和(降和)」
「短和」は「降和」とも呼ばれ、和同開珎の「和」が真ん中の方に降りているのが特徴です。
また、「珎」の「王」部分や「同」の「口」部分が大きめに彫られています。
1万円前後で取引されることが多く、刻印がはっきりしているものは数万円になる可能性もあります。
新和同「長珎」
「長珎」の特徴は、刻印文字にある「和」の二画目と三画目が降りているところです。
また、「珎」の右側部分を見てみると、他の和同開珎に比べて長くなっているのもわかります。
買取相場は10万円前後です。
新和同「小珎」
「小珎」は、「和」の字の「口」部分が上の方に彫られています。
「珎」の右側が左に寄り、王部分に近づいているのも小珎の特徴です。
数千円から数万円で取引されることが多いでしょう。
新和同「ノ木」
「ノ木」は、「和」の5画目が長めに刻まれており、「珎」の右側部分も長いのが特徴です。
「長禾」と表されることもあります。
買取相場は数万円ですが、状態などが良好であれば10万円を超える査定額がつく可能性もあるでしょう。
新和同「三ツ跳」
「三ツ跳」は、刻印文字の「和」と「同」と「珎」3文字の先端が跳ねています。
また、それら3文字が小さく刻印されているのもわかるでしょう。
数万円から数十万円で取引されてることが多い種類です。
新和同「四ツ跳」
「四ツ跳」は、「和同開珎」4文字すべての先端が跳ねています。
そして、4文字すべてが小さめに彫られています。
買取相場は三ツ跳と同じくらいですが、四ツ跳の方が若干低い傾向にあります。
和同開珎で高額査定されやすい特徴
- ✔︎ 古和同「笹手」
- ✔︎ 新和銅「ミツ跳」
和同開珎の買取相場は、古和同開珎の方が新和同開珎より高く評価される傾向にあります。
古和同開珎の方が流通量が少なく、希少価値が高いと言われているからです。
しかし、新和同開珎であっても状態が比較的良好な本物であれば25,000円以上することも少なくありません。
買取相場が一番高いのは、古和同開珎なら「笹手」で500,000円以上の値段がつくこともあるでしょう。
ものによっては1,500,000円くらいするものもあります。
新和同開珎であれば「三ツ跳」が高額査定されやすく、状態にもよりますが300,000円~600,000円で取引される可能性があります。
「種類が多くてわかりにくい!」という方は、「分厚く刻印が雑」「文字の先端が跳ねている」という特徴を確認してみましょう。
分厚いものは古和同開珎の可能性があり、文字の先端が跳ねているものは新和同開珎の三ツ跳である可能性があります。
和同開珎と富本銭の違い
和同開珎とよく比較される古銭で「富本銭」という古銭があります。
富本銭は683年に鋳造され、和同開珎より古い古銭とされていますが、流通していたかどうかは定かではありません。
商業用に用いられたのではなく、魔除けなどの儀式に用いられる「厭勝銭(えんしょうせん)」だったのではないかと言われています。
そのため、今のところは和同開珎が広く流通した初めての貨幣という認識が濃厚です。
和同開珎は秩父市で使える?
秩父市は和同開珎が鋳造されていた地域として、和同開珎の形をしたコイン型の商品券を発行しています。
商品券としての和同開珎は、市内約420店舗で使用可能です。
本物ではありませんが、秩父市に行くと和同開珎の形を模した商品券でお買い物を楽しむことができます。
和同開珎の買取は福ちゃんまで
和同開珎は、秩父市で鋳造された日本最古の流通貨幣と言われている古銭です。
種類はたくさんあり、大きく分けて「古和同」と「新和同」があり、古和同の方が高額査定される可能性があります。
しかし、新和同でも古銭の中では非常に価値が高いと言われているので、本物であれば高額査定が期待できます。
和同開珎は種類が豊富で偽物もたくさん出回っているため、査定は古銭買取に自信がある業者がおすすめです。
福ちゃんなら、古銭の知識が豊富で価値を買取価格に適切に反映する査定のプロフェッショナルが在籍しています。
和同開珎の買取は福ちゃんにお任せください。
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