香港回帰祖国記念金貨はいくらになる?買取価格と合わせて知っておきたい金貨の特徴や価値
香港回帰祖国記念金貨は1995年に中国で発行された記念硬貨です。発行枚数が非常に少なく、希少価値が高い記念硬貨となります。「一国两制」の文字が刻まれた香港回帰祖国記念金貨がどのような外国コインなのか、種類や特徴、高価買取への期待について解説します。
目次
香港回帰祖国記念金貨とは
香港回帰祖国記念金貨は香港返還を記念して1995年に中国で発行された記念硬貨です。読み方は「ほんこんかいきそこくきねんきんか」と読みます。
香港回帰とはいわゆる香港返還にあたるもので、香港返還はイギリスの植民地化であった香港が1997年に中国へと主権が返還・譲渡された出来事です。
香港は太平洋戦争が勃発した後の1842年の南京条約によってイギリスの領土になり、同国の統治下に置かれました。そして、1984年に英中共同声明の発表により1997年に香港の主権を中華人民共和国に返還することが明かされたのです。
このときに中国の共産党政府が提示した「一国两制(一国両制)」が香港回帰祖国記念金貨に文字として刻まれ、制度を提案した鄧小平が同記念硬貨で描かれています(詳細後述)。
1997年に香港が返還されると明らかになったことを記念して1995年に中国で香港回帰祖国記念金貨が発行されたため、実際に香港返還があった年の発行ではなく、返還の2年前に発行されたものになります。
香港回帰祖国記念金貨の種類と特徴
香港回帰祖国記念金貨は一種類のみです。
表面のデザインは中央に天安門と牡丹(ボタン)の花が描かれ、中華人民共和国(※実際は簡体字中国語で表記。画像参照)の文字と発行年である「1995」の文字があります。
裏面は鄧小平(とうしょうへい)の人物像と香港の風景が描かれ、「一国两制」と「ONE COUNTRY TWO SYSTEMS」の文字と額面である「500元」の文字があります。
▼香港回帰祖国記念金貨の概要
純度:24K
発行枚数:228枚
質量:5オンス
額面:500元
発行年:1995年
香港回帰祖国記念金貨を高く売るためのコツやポイント
香港回帰祖国記念金貨は発行枚数が非常に少なく、世界的に見ても市場での流通数が少ない記念硬貨です。付属品のケースや鑑定書などが揃っていて商品の状態も良ければ高価買取が非常に期待できる記念硬貨となっています。
このような金素材で作られた外国の記念硬貨を少しでも高く売るためのコツやポイントを紹介します。
付属品があれば捨てないで
香港回帰祖国記念金貨に付属の専用ケースや鑑定書などの付属品があれば査定額アップの対象となります。もちろん硬貨単体でも価値がありますが、付属品がある記念硬貨の場合は査定依頼には一緒に持っていくようにしましょう。
良い状態を保っておこう
香港回帰祖国記念金貨で高価買取を目指すには、できる限り良い状態で査定に出すことがポイントの一つです。
素材である金は熱に弱く傷が付きやすい性質ですので、取り扱いや保管方法にも注意しておきたいところです。
硬貨をキレイにしようと考えて金貨を磨こうとすると、細かい傷が入ってしまい評価が下がってしまうこともあるので、必要ない限りは専用のケースから出さないほうが良いでしょう。素手で硬貨を触ることも避けたほうが無難です。
専門の業者に持ち込もう
香港回帰祖国記念金貨のような発行枚数が非常に少ない硬貨の場合には、しっかりと商品の価値を見極めて査定するための専門知識が必要になってきます。
福ちゃんでは外国記念硬貨買取の専門知識が豊富な査定士が在籍していますので、「少しでも高く売りたい」とお考えの際にはぜひ弊社にお任せください。
まとめ
冒頭で述べたように香港回帰祖国記念金貨は発行枚数が228枚という希少性がクローズアップされがちですが、硬貨自体の素材が「純金」だというのも注目すべき点です。
このように純金としての素材価値とデザインを含む希少性を考えると、おのずと記載されている額面以上の高価買取が期待できる記念硬貨といえるでしょう。