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  • 2025.03.03

希少な中国切手「第1回アジア・アフリカ・ラテンアメリカ友好卓球招待試合」の価値とは?

1973年、北京で開催された「第1回アジア・アフリカ・ラテンアメリカ友好卓球招待試合」は、スポーツを通じた国際交流と平和促進を目指した歴史的な大会でした。

アジア・アフリカ・ラテンアメリカの86の国と地域が参加し、卓球を通じて友好を深めました。この大会を記念して発行されたのが、「第1回アジア・アフリカ・ラテンアメリカ友好卓球招待試合切手」です。全4種類の切手には、大会シンボルや選手たちの姿が躍動感あふれるデザインで描かれ、国際的な友好を表現しています。

当記事では、この中国切手が発行された背景をはじめ、4種のデザイン詳細、そして気になる市場価値について詳しく解説します。

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「第1回アジア・アフリカ・ラテンアメリカ友好卓球招待試合切手」とは?

希少な中国切手「第1回アジア・アフリカ・ラテンアメリカ友好卓球招待試合」の価値とは?

第1回アジア・アフリカ・ラテンアメリカ友好卓球招待試合切手」は、1973年8月に中華人民共和国で発行されました。

枚数限定で発行された、「希少性の高い中国切手」として知られています。

1970年代当時、卓球は国際交流の重要な手段として注目されていました。とくに1971年の「ピンポン外交」は、卓球がスポーツの枠を超え、国際政治に影響を与える存在であることを世界に示したのです。

同年11月には、アジアとアフリカの卓球代表団による、「アジア・アフリカ卓球友好招待試合」を開催。この試合には、中国・北朝鮮・エジプト・日本・モーリシャス・ネパールの6か国が参加しました。

この期間中に開かれた代表団長会議で、大会の範囲をラテンアメリカにまで拡大することが決定されました。

※関連コラム
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そして1973年8月25日から9月6日、第1回「アジア・アフリカ・ラテンアメリカ友好卓球招待試合」が北京で開催され、86の国と地域から卓球代表団が集結しました。

この大会の成功を記念して発行されたのが、「第1回アジア・アフリカ・ラテンアメリカ友好卓球招待試合切手」です。

この切手は、スポーツを通じた国際交流の象徴として、現在でも多くのコレクターや歴史愛好家から注目されています。

4種の切手デザインと特徴

第1回アジア・アフリカ・ラテンアメリカ友好卓球招待試合切手」は、全4種類あります。

詳細は、以下のとおりです。

✔ 大会のマーク(額面8分、発行枚数1,000万枚)
✔ 北京についた選手(額面8分、発行枚数1,000万枚)
✔ 女子卓球選手(額面8分、発行枚数1,000万枚)
✔ 各国の女子選手(額面22分、発行枚数200万枚)

それぞれの切手のデザインと特徴を見ていきましょう。

図案1:トリプルAが特徴的な「大会のマーク」

希少な中国切手「第1回アジア・アフリカ・ラテンアメリカ友好卓球招待試合」の価値とは?

緑色の鮮やかな背景に、五角形の白枠で囲まれた大会エンブレムが配置された8分切手です。

エンブレムの中心には、赤色で「AAA」の文字が描かれています。これは、「Asia(アジア)・Africa(アフリカ)・Latin America(ラテンアメリカ)」の頭文字を組み合わせたものです。

エンブレム下部には「1973 北京」の文字と卓球ラケットのシルエットが配され、開催地と年を明示。

背景にちりばめられた黄色い模様は、祝祭的な雰囲気を演出すると同時に、各大陸の団結による明るい未来への期待を表現しています。

図案2:華やかな歓迎ムードを表現した「北京についた選手」

希少な中国切手「第1回アジア・アフリカ・ラテンアメリカ友好卓球招待試合」の価値とは?

大会参加者たちの北京到着の様子を描いた8分切手です。

白い民族衣装を着た選手を中心に、さまざまな服装の選手たちが描かれています。手前の赤い花で作られた歓迎の装飾は、中国側の歓迎の意を強く印象づけます。

背景には飛行機の一部が描かれ、世界各地から選手たちが集まった到着シーンを表現。明るい表情の選手たちは、これから始まる大会への期待に満ちあふれていることがわかります。

このデザインは、異なる民族衣装を着た選手たちを描くことで、大会の国際性を強調しているのです。

また、赤い花による装飾は、中国の伝統的な歓迎の表現方法であり、文化的な要素も取り入れられています。

図案3:シンプルにブルーで選手のみを配置した「女子卓球選手」

希少な中国切手「第1回アジア・アフリカ・ラテンアメリカ友好卓球招待試合」の価値とは?

試合中の女子選手の躍動感あふれる姿を捉えた8分切手です。

鮮やかな青い背景に、白いユニフォームを着た選手が力強いスマッシュを放つ瞬間が描かれています。背景の青は、体育館の空間を表現すると同時に、清々しい競技の雰囲気を演出。

卓球台や対戦相手、観客を描かず、選手の動きを際立たせるデザインは、卓球という競技のスピード感や美しさを強調しています。

図案4:ピンクの背景が特徴的な「各国の女子選手」

希少な中国切手「第1回アジア・アフリカ・ラテンアメリカ友好卓球招待試合」の価値とは?

異なる人種の3人の女子選手が寄り添う姿を描いた22分切手です。

ピンク色の背景に、アフリカ系・アジア系・ラテンアメリカ系と思われる選手たちが、肩を寄せ合って微笑んでいます。

この図案は、シリーズの中で最も高い22分の額面が設定され、発行枚数も他の3種に比べて少ない200万枚です。

発行枚数が最も少ない理由は、この図案が大会のメインテーマである「友好と団結」を最も端的に表現しているためでしょう。

異なる人種の選手たちの自然な笑顔と親密な雰囲気は、スポーツが持つ人種や国境を超えた結びつきの力を表現。

背景のピンク色も、あたたかみのある友情と平和の象徴として使用されています。

▼中国切手「第1回アジア・アフリカ・ラテンアメリカ友好卓球招待試合」の詳細
・発行日:1973年8月25日
・額面:8分、22分
・切手デザイン:全4種類
・発行枚数:200万枚~1,000万枚
・編号:新20(革20)

「初日カバー」と「シート切手」に注目!

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この記念切手セットは、発行から約50年が経過し、その歴史的・文化的価値は高く評価されています。

切手買取市場での価値は、切手の保存状態やシート単位での有無によって大きく変動します。

とくに、未使用の美品やシート単位で保存されている場合には、額面を大幅に上回る高値がつくことも珍しくありません。

消印がある切手でも、初日カバー(FDC)はコレクター人気が高く、希少性から高値で取引される傾向にあります。

売却時期によっては、未使用のバラ切手よりも高い評価を得られる可能性もありますので、消印がある状態でも査定を一度ご検討されることをオススメします。

高値がつきやすいポイント
☑ 未使用の完全な状態を保っているもの
☑ 初日カバーや特殊印付きのもの
☑ コンプリートセット(4種完)
☑ シート状のまま現存しているもの
☑ 保存状態の良いもの(シミ・ヤケ・折れ・破れなどがない)

切手買取に強みを持つ「福ちゃん」では、この記念切手シリーズをはじめ、中国切手の買取を積極的に行っています。

大切に保管されてきた切手アルバムの「まとめて査定」や、発行時期が混在した記念切手も1枚ずつ丁寧に査定いたします。

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まとめ

第1回アジア・アフリカ・ラテンアメリカ友好卓球招待試合記念切手」は、スポーツを通じた国際交流、大陸間の友好と団結というテーマを、4種類の異なる図案で見事に表現しています。

発行から約50年を経た現在も、芸術的価値と歴史的意義は色あせることなく、時代とともに深まっているといえるでしょう。

切手収集家はもちろん、現代史や国際関係に興味を持つ方々にとっても、見逃すことのできない中国切手です。

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