毛沢東と紅軍の激闘!「遵義会議25周年記念切手」で読み解く中国共産党の歴史
中国共産党の運命を大きく変えた「遵義会議(じゅんぎかいぎ)」。
その25周年を記念して発行された切手には、歴史の転換点となった会議の意義と、毛沢東率いる紅軍の激闘が鮮やかに描かれています。
建物の荘厳さ、毛沢東の力強い指導力、そして紅軍兵士たちの不屈の精神……。
一枚一枚の切手に込められたメッセージを読み解けば、激動の中国現代史を体感できるでしょう。当記事では、「遵義会議25周年切手」を徹底解説!歴史的背景から切手のデザイン、そしてコレクター必見の市場価値まで、その魅力を余すことなくご紹介します。
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目次
「遵義会議25周年切手」とは?
1960年、中華人民共和国は「遵義会議」開催25周年を記念し、特別な切手を発行しました。
それが「遵義会議25周年切手」です。
この切手には、中国共産党の歴史における遵義会議の重大な意義が込められており、革命の成功を導いた重要な転換点が表現されています。
遵義会議:中国革命の大きな転換点
遵義会議は1935年1月15日から17日にかけて、貴州省遵義で開催された「中国共産党中央政治局拡大会議」です。当時、中国共産党は革命の過程で大きな困難に直面し、軍事戦略の誤りによって深刻な損失を被っていました。
この厳しい状況下で開かれた遵義会議では、毛沢東の卓越した戦略と指導力が再確認され、これまでの誤りが修正されました。そして、中国共産党は自らの路線や方針を独立して決定し、革命を勝利に導く重要な転換点を迎えられたのです。
「遵義会議25周年切手」は、会議が中国革命において果たした重要な役割をたたえ、党と紅軍の存続と発展を象徴するものとして発行されました。
「遵義会議25周年切手」の種類とデザイン
中国切手「遵義会議25周年」は、額面の異なる3種類のデザインで構成された切手セットです。
会議の象徴となる建物・人物・歴史的なシーンが、それぞれの切手の図案に採用されています。
各デザインテーマは、以下のとおりです。
✔ 会議開催の建物(額面4分、発行枚数500万枚)
✔ 赤旗と毛主席(額面8分、発行枚数1,000万枚)
✔ 金沙江強行渡河(額面10分、発行枚数300万枚)
詳細を見ていきましょう。
会議開催の建物
「会議開催の建物」は、遵義会議が開かれた建物を中心に、中国南部・貴州省の自然豊かな風景と調和させた美しい構図が特徴です。
切手の左側には、まるで会議を見守る守護神のように、1本の大きな木が力強く立っています。その存在感は、会議の厳粛さを際立たせ、歴史の重みを静かに物語っているのです。
一方、切手の右側には、遠くに見える山々を一筋の光が優しく照らし、会場の周囲に広がる雄大な自然が描かれています。
この建物は、中国革命の歴史において重要な意味を持つ「革命の聖地」です。
切手には、その荘厳な雰囲気と周囲の風景を、まるで絵画のように美しく表現しています。
赤旗と毛主席
「赤旗と毛主席」は、青い空を背景に、無数の赤旗が力強くはためく中で、「毛沢東」の姿を描いた力強いデザインが特徴です。
毛沢東主席は、腕を力強く伸ばし、まるで未来を指し示すかのように、人民を前進へと導いています。その姿は、中国革命の指導者としての揺るぎない意志と、明るい未来への希望を象徴しているのです。
赤旗は風にたなびき、その勢いと熱気が画面全体に広がり、中国人民が一致団結して革命と建設に向かって力強く進んでいく姿を表現しています。
金沙江強行渡河
「金沙江強行渡河」は、中国の画家が描いた油絵「強渡金沙江」を元にしたデザインが特徴です。
緑色を基調とした鮮やかな色彩で、長征における最も困難な場面の1つである「金沙江(きんさこう)」を渡る様子を描いています。
険しい崖を背景に、激しく流れる金沙江を、紅軍の兵士たちが命がけで渡河。水の激しい流れと深く切り立った崖は、自然の脅威を象徴すると同時に、中国工農紅軍の勇敢さと不屈の精神を際立たせているのです。
この切手は、過酷な条件下でも諦めず、勝利を目指して進む紅軍の強い意志と団結力を、力強く表現しています。
▼中国切手「遵義会議25周年」の詳細
・発行日:1960年1月25日
・額面:4分、8分、10分
・切手デザイン:全3種類
・発行枚数:300万枚~1,000万枚
・編号:紀74
「遵義会議25周年記念切手」の市場価値と高価買取のポイント
「遵義会議25周年記念切手」は、中国の切手市場でも高い価値を誇り、保存状態が良ければ額面以上の査定額を期待できます。
とくに、10分切手の「金沙江強行渡河」は、状態の良いものであれば、切手買取において非常に高値で取引されるケースも。
また、この切手は、中国切手の中でも珍しい特徴を持っています。
通常、1つの切手セットは同じ印刷方法で制作されます。
しかし「遵義会議25周年記念切手」は、4分切手と10分切手が彫刻版印刷。8分切手がコピー版印刷というように、異なる印刷方式で制作されているのです。
そのため、異なる印刷方法を採用した中国初の切手として、コレクターの間で高い注目を集めています。
もし、切手コレクションの整理やご売却をお考えなら、「セット売り」や「ほかの切手とのまとめ売り」がオススメです。
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まとめ
「遵義会議25周年記念切手」は、中国共産党と紅軍の歴史における重要な転換点である、遵義会議の25周年を記念して発行されました。
この記念切手には、「会議が開かれた歴史的な建造物」「中国革命を勝利に導いた毛沢東の指導力」「困難な状況下でも不屈の闘争精神で前進し続けた紅軍の姿」という、3つの重要な側面が描かれています。
それぞれの切手は、中国革命の重要な局面を象徴し、国民に歴史を再認識させ、革命精神を継承する役割を果たしているのです。
「遵義会議25周年記念切手」は単なる切手ではなく、中国革命の歴史と文化を凝縮した、文化的にも教育的にも価値の高い逸品といえるでしょう。
さらに、コレクターにとっては、その希少性と歴史的価値から、高い市場価値を持つ魅力的な収集対象となっています。
中国切手の歴史に興味がある方は、ぜひこの機会に「遵義会議25周年記念切手」について深く知ってみてください。