中国切手「第6回社会主義国家郵電部長会議」の特徴と市場価値をわかりやすく解説
1965年、北京で開催された1つの会議が、冷戦期の国際情勢を象徴する貴重な切手を生み出しました。
社会主義国家13か国が集結し、郵便と電信事業の未来を語り合った同会議。その開催を記念した中国切手が「第6回社会主義国家郵電部長会議切手」です。
赤を基調とした背景に浮かぶ2人の偉人の肖像、そして前進する人々の姿。同中国切手は、当時の世界情勢と理想を映し出したデザインとなっています。
当記事では、切手の発行背景とあわせて、査定と買取における市場価値についても解説。
切手買取を検討されている方も、ぜひ最後までご覧ください。
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「第6回社会主義国家郵電部長会議」切手とは
「第6回社会主義国家郵電部長会議切手」についてご紹介します。
同切手は、1965年6月21日から7月15日にかけて北京で開催された「第6回社会主義国家郵電部長会議」を記念して、中国で発行された記念切手です。
同会議には、全13か国が参加しました(参加国:アルバニア・ブルガリア・ハンガリー・ベトナム民主共和国・ドイツ民主共和国・朝鮮民主主義人民共和国・キューバ・モンゴル・ポーランド・ルーマニア・ソ連・チェコスロバキア・中国)。
いずれも社会主義国家であり、各国の郵便・電信事業の発展と相互協力が目的でした。
会議では、社会主義国家間の通信網の強化、郵電技術協力、経済課題などが話し合われました。共通の課題を解決し、通信の効率化と質の向上を目指したのです。
また、将来の郵電事業の発展方向についても議論されました。
同切手は、技術発展への意欲と成果を記念するものでもあります。
「第6回社会主義国家郵電部長会議」切手の特徴とデザイン解説
中国切手「第6回社会主義国家郵電部長会議」は、8分切手1種類のみで、発行枚数は550万枚です。
デザインテーマは、「マルクスとレーニン」。
赤を基調とした背景に、社会主義思想の創始者「カール・マルクス」と、ロシア革命の指導者「ウラジーミル・レーニン」の肖像が力強い木版画で描かれています。
切手の下部に描かれてのは、赤い旗を振りながら前進する人々です。連帯感と喜びが表現されています。
同切手は、マルクスとレーニンという社会主義の象徴的な人物を用いることで、「マルクス・レーニン主義の旗の下で前進する」というメッセージを伝えています。
全体として、社会主義国家間の強い結束と共通の目標に向かって進む決意が感じられるデザインです。
▼中国切手「第6回社会主義国家郵電部長会議」の詳細
・発行日:1965年6月21日
・額面:8分(※100分=1元)
・切手デザイン:全1種類
・発行枚数:550万枚
「第6回社会主義国家郵電部長会議」切手の市場価値
歴史的背景と限定発行という希少性から、中国切手「第6回社会主義国家郵電部長会議」は、額面以上の買取価格が期待できます。
少しでも高値で売るためには、切手の状態が重要です。
未使用品に近いほど、市場価値が高くなります。
使用済み切手は一般的に価値が下がりますが、「初日カバー(FDC)切手」であれば高値が付くこともありますので、消印があっても大切に保管しましょう。
切手買取の実績が豊富な「福ちゃん」では、中国切手の専門知識をもつスタッフがプロの目線で査定を行い、適正価格で切手を買取いたします。
日本切手も積極的に買取中ですので、切手の売却をお考えの方は、お気軽にご相談ください。
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まとめ
1965年、中国は国内外で変革と挑戦の時代を迎えていました。
国内では経済発展と社会主義建設を推し進め、国際的には冷戦下で他の社会主義国家との連携強化を模索していたのです。
第6回社会主義国家郵電部長会議は、こうした状況下で開催され、社会主義国家間の結束を強固にし、国際社会における社会主義の立場を明確にする役割を果たしました。
「第6回社会主義国家郵電部長会議切手」は、当時の中国と社会主義国家間の協力の象徴であり、歴史的意義をもつ切手です。力強いデザインは、社会主義国家の結束と共通の目標に向かう意志を如実に示しています。
同切手は、単なる記念切手ではなく、当時の社会情勢や国際関係を反映した貴重な歴史的資料といえるでしょう。