【中国切手】「32111鑿井隊に学ぼう」の種類と特徴|切手買取市場の価値や買取価格も解説

今号の福ちゃんコラムでは、1967年の中国切手「32111鑿井隊に学ぼう」を取り上げます。大事故を最小限の被害に抑えた英雄たちがテーマとなったデザインで、多くのドラマが詰まった価値のある記念切手です。切手には「毛沢東語録」も記載されていることからコレクター人気も高いため、当記事では切手買取の側面からの価値についても解説します。
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「32111鑿井隊に学ぼう」切手とは

【中国切手】「32111鑿井隊に学ぼう」の種類と特徴|切手買取市場の価値や買取価格も解説

32111鑿井隊に学ぼう切手とは、1967年に中国で発行された記念切手のことをいいます。

鑿井隊」の読み方は「さくせいたい」で、「鑿井」は水・温泉・石油などをとるための掘削を指すものです。ここでの鑿井隊は中国の天然ガスを採掘するチームで、「32111」は掘削隊の番号となります。

日本では「鑿井隊に学ぼう切手」として知られ、同切手の発行にもつながる特別な出来事を成し遂げた掘削隊です。ゆえに、今号の福ちゃんコラム内では、数ある掘削隊の中でも特定のチームを指すものとして「32111鑿井隊」の表現も併記します。

1966年6月、中国四川省の瀘州ガス鉱に属する32111鑿井隊は、掘削作業に従事していました。6月22日の深夜、この作業中に井戸からの天然ガスの圧力が急激に上昇し、鋼管が破裂して大規模な火災が発生。

この火災は幅50メートル、高さ30メートルに及ぶ大火となり、掘削場は危機にひんしました。この緊急事態に対し、32111掘削隊の隊員たちは命がけで火災に立ち向かい、長時間の激しい戦いの末、火を消し止め新しいガス井を守ります。しかし、この勇敢な行為で6人が命を落とし、21人が負傷したのです。

新しいガス井が破壊の危機に面し、周囲の人々が脅威にさらされている状況で、このチームは勇敢に火の海に飛び込み消火活動を行ったとされています。

この32111鑿井隊の英雄的な行為は、中国国内で大きな注目を集め、彼らの犠牲と勇気が広く称賛されました。

翌1967年3月10日、この出来事を記念して「32111鑿井隊に学ぼう」と題した切手を発行。この切手には、32111鑿井隊の勇敢な行動を称えるとともに、彼らの「公を以て私を忘れる」精神をすべての国民に広める目的があったのです。

「32111鑿井隊に学ぼう」切手の特徴やデザイン

【中国切手】「32111鑿井隊に学ぼう」の種類と特徴|切手買取市場の価値や買取価格も解説

中国切手「32111鑿井隊に学ぼう」は、3種類のデザインで構成されている切手セットです。

赤色をベースにした金色の文字、炎を表現した濃橙色をベースにした黒色のデザイン。ともにシンプルながらも、インパクトの強い中国切手となっています。

各デザインのテーマは以下のとおり。

✔ 毛沢東語録から(額面8分、発行枚数1,000万枚)
✔ 消火する鑿井隊(額面8分、発行枚数600万枚)
✔ 火と闘う鑿井隊(額面8分、発行枚数600万枚)

毛沢東語録から】は、毛沢東の言葉「下定决心,不怕牺牲,排除万难,去争取胜利」が引用されたデザインです。この意味は「決心を下し、犠牲を恐れず、万難を排除し、勝利を勝ち取る」を示します。

消火する鑿井隊】で描かれているのは、火を見つけた32111鑿井隊の全員で現場へ駆けつけるシーンです。自発的な行動を評価しているとともに、中国の労働者階級の主体性を示すメッセージが込められています。

火と闘う鑿井隊】は、火の海の中で奮闘している32111鑿井隊の様子が描かれています。鮮やかな炎の色を切手の背景にしており、火の勢いを表現するとともに、鑿井隊の犠牲精神を象徴しているデザインです。

▼中国切手「32111鑿井隊に学ぼう」の詳細
・発行日:1967年3月10日
・額面:8分(※100分=1元)
・切手デザイン:全3種類
・発行枚数:600万枚~1,000万枚

「32111鑿井隊に学ぼう」切手の市場価値や高く売るコツ

【中国切手】「32111鑿井隊に学ぼう」の種類と特徴|切手買取市場の価値や買取価格も解説

切手買取福ちゃんでは、鑿井隊に学ぼう切手をはじめとした、多種多様な中国切手の買取を行っております。価値のある記念切手の高価買取なら、福ちゃんの無料査定を一度お試しください。

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切手買取の側面から鑑みると、鑿井隊に学ぼう切手の買取価格は額面以上のプレミアがついている事例も多くあります。そのため、査定に出しても高価買取にも期待できるでしょう。

買取事例で共通しているのは、良好な状態で3種セットだと高値になる傾向が見られます。一方、汚れや破れ、色あせなどがひどいケースだとほとんど金額もつかないこともあるので注意が必要です。

また、ヒンジ跡の有無も査定額に影響してきますので、切手を保管する際にはきれいな状態を保てるように工夫しておくのがポイントとなります。

3種類のデザインで査定額に大きな差はなく、いずれも貴重な切手です。

バラ切手の場合でも、耳付きでお持ちの場合には切り離さずそのままの状態で査定に出しましょう。耳付き切手はコレクターからも好まれるため、買取価格も高くなる可能性があります。

これら、中国切手や記念切手の買取は買取業者によっても買取額が変わってきます。

「少しでも高く手放したい」「高く評価してくれる業者で現金化したい」とお考えの際は、買取実績も多い福ちゃんを利用するのが賢明です。

「他種類の限定切手」や「古切手のまとめ売り」にも対応していますので、弊社までお気軽にご相談ください。

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まとめ

【中国切手】「32111鑿井隊に学ぼう」の種類と特徴|切手買取市場の価値や買取価格も解説

鑿井隊に学ぼう切手」が発行された1967年、中国は文化大革命の真っ只中でした。

この時代は、政治的対立、社会的混乱、そしてイデオロギー的な運動が国内を席巻していた時期です。このような背景の中、32111鑿井隊の勇敢な行為は、国民に大きな感銘を与えました。

彼らは、ガス鉱で発生した大規模な火災に立ち向かい、多大な犠牲を払って火を消し止め、新しいガス井を守り抜きます。この英雄的な行動は、共産主義の理想や毛沢東思想に対する献身を象徴するものとして、当時の政治的風潮にもマッチしました。

32111鑿井隊の行為は、国民に強い印象を残し、彼らの「公を以て私を忘れる」精神は、多くの人々に模範とされました。その影響力は、メディアを通じて全国に広まり、彼らの精神が国民的な運動に発展するきっかけとなるのです。

中国切手「32111鑿井隊に学ぼう」は、中国近代史の転換点となった文化大革命期を象徴するアイテムです。文化大革命の理想と熱意を体現するものとして、高い評価を受けています。

切手の発行にプロパガンダとしての目的を含んでいたとしても、中国国内の出来事や事故が記念切手として残されている珍しい切手であることから、注目を集めやすいコレクション品でもあります。

良好な状態でお手元に同切手がある場合には、切手買取に出しても高値がつく可能性もあります。中国切手の高価買取なら、福ちゃんにぜひお任せください。

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