【中国切手】「アルバニア解放20周年」の種類と特徴|切手買取の査定ポイントや価値も解説
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「アルバニア解放20周年」切手とは
アルバニア解放20周年切手とは、1964年に中国で発行された記念切手のことをいいます。
アルバニアは1939年にイタリアによって侵略され、その後ナチス・ドイツの占領下に置かれました。この時期、アルバニアはファシズムの支配下にありました。
しかし、アルバニア人民は外国の支配に対して勇敢に抵抗。この抵抗運動は、主に共産主義者たちによって導かれます。
1941年にアルバニア共産党が設立され、抵抗運動の主要な力となりました。ここで「エンヴェル・ホッジャ」が重要な指導者の1人として台頭します。
アルバニア人民は5年以上の勇敢な戦いを経て、1944年11月29日に全国を解放し、この日を解放記念日と定めました。
解放後の20年間は、人民政権の強化とともに経済も大きく発展。解放前はヨーロッパで最も後進的で貧しい国の1つでしたが、解放後の1946年には工業の国有化を実現しつつも国内の外国資本を排除し、多くの新しい工業部門を建設しています。
今回の中国切手は、このアルバニア解放20周年を記念して発行されたものになります。
「アルバニア解放20周年」切手の特徴やデザイン
中国切手「アルバニア解放20周年」は、2種類のデザインで構成された切手セットです。アルバニアを尊重するとともに、中国との関係性を表現した図案になっています。
各デザインテーマは以下のとおり。
✔ 中ア両国の国旗(額面8分、発行枚数600万枚)
✔ ホッジャ首相(額面10分、発行枚数200万枚)
【中ア両国の国旗】切手では、中国の国旗とアルバニアの国旗が一緒になっている切り絵デザインを用いて、中国とアルバニアの国際友情を表現しています。
下部には年間を通じて緑の葉を見られる植物「常緑樹」が描かれており、いつまでも続く両国の良好な関係性を象徴したデザインが特徴的です。
【ホッジャ首相】切手のデザインは、首相であり初代アルバニア労働党第一書記でもある「エンヴェル・ホッジャ」が描かれています。同国の国旗と融合する形の肖像画です。
▼中国切手「アルバニア解放20周年」の詳細
・発行日:1964年11月29日
・額面:8分、10分(※100分=1元)
・切手デザイン:全2種類
・発行枚数:200万枚~600万枚
「アルバニア解放20周年」切手の市場価値や高価買取のポイント
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切手買取市場の動向や過去の買取事例を見ると、アルバニア解放20周年切手は額面以上での買取価格がつきやすい中国切手であることがわかります。
しかし、すべてのアルバニア解放20周年切手が高価買取されるわけではありません。
額面以上の値段で買取されるのは、切手が良好な状態であることが前提条件です。そのため、ボロボロになった切手や破れのある切手などは金額がつかないこともあるので注意しましょう。
また、デザインによる買取価格の違いとしては、額面が異なることもあり「ホッジャ首相」デザインのほうが若干人気も高めです。
それでも、2種類セットになった状態がコレクターにも好まれるため、お手元でそろっている場合にはセットで買取に出したほうが良いでしょう。
福ちゃんの切手買取では、2種セットになった状態であっても、切手アルバム丸ごと査定の状態であっても、専門査定士が1枚ずつ丁寧にお品物を見定めて買取金額を出しています。
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まとめ
1964年、中国は多岐にわたる国内外の動きの中で重要な時期を迎えていました。
国内では、毛沢東による社会主義政策が推進され、文化大革命の前夜にあたり、政治的および社会的な変動が見られました。この時期の中国は、ソビエト連邦との関係が悪化する中で、他の共産主義国家との連携を模索していた時期でもあります。
アルバニアと中国の関係は、この時期に強く結ばれています。
アルバニアは西欧諸国およびソビエト連邦からの政治的圧力を受けていたため、中国との関係強化は両国にとって有益でした。中ソ対立で中国を支持する立場をとったのも、大きな影響を与えているでしょう。
中国はアルバニアを支持し、政治的および経済的な援助を提供しました。この関係は、アルバニアの解放20周年を記念して発行された「アルバニア解放20周年切手」にも反映されています。
この切手の発行は、中国がアルバニアの解放とその後の発展を称賛し、両国間の友情と連帯を象徴する意味合いを持っていました。切手に描かれた中国とアルバニアの国旗は、この強固な友好関係を表現しています。
アルバニア解放20周年切手は、当時の国際政治の複雑な背景と、中国の国際政策における戦略的な動きを反映したものです。この切手は、歴史的な出来事を記念し、両国間の強い絆を示す象徴として、今日でも価値のある中国切手といえるでしょう。